noteマネーに学ぶ:武智倫太郎の相場格言
私がnoteで『本は読むものではなく、書くものである』と語っている座右の銘、これはまあ、読者数こそ控えめながらも、知的レベルの高い読者のあいだでは密かに知られているようです。ええ、玄人好みってやつです。
で、先日、出したKindle本ですが、『経済思想・経済学説』というちょっと地味めなカテゴリではありがたくも1位をいただきまして。……と言っても、まあライバルが少なかっただけかも知れませんが。
ところがですよ。『金融・ファイナンス』部門で9位に入ってたんです。あの激戦区で。これは正直、自分でも『えっ、意外とやるじゃん?』と思いました。……いやもう、ランキングの数字見てニヤけたのは、きっと私だけじゃないはずです(私だけかも知れませんが)。
そんな私が、日々部下や取引先相手にドヤ顔で言い続けているもう一つの持ちネタがこちらです。
『新聞やニュースは新しいことを知るためのメディアではなく、予測したことが的中したことを確認するためのものである。』
これをただ繰り返すのも芸がないので、今回は偉人風にアレンジしてみました。
偉人風アレンジ五選
一『賢者にとって報道とは、未来が予定通りに訪れたことを告げる時報である。』(ナポレオン風)
二『ニュースは知識の泉ではなく、洞察の検証装置である。』(アインシュタイン風)
三『新聞とは、先に思考した者だけが真実と呼べる印章である。』(孔子風)
四『無知なる者はニュースに驚き、洞察ある者はそれにうなずく。』(ソクラテス風)
五『真に学ぶ者は未来を予見し、新聞によってその正しさをそっと確かめる。』(ジョブズ風)
ですが、これらの格言は所詮『誰かが言ってそう』なものであり、凡庸とまでは言いませんが、私のオリジナリティが霞んでしまいます。というわけで、ここからが本番です。
武智倫太郎オリジナル格言三選
一『世界が私の思考をなぞって動いていることを、毎朝の新聞がそっと証明してくれる。まるで未来が、私にだけ耳打ちしていたかのように。』(ナルシスト風)
※一輪の薔薇を摘まんで鏡に微笑みかけるイメージでお読みください。

二『予言者が星の瞬きを読み解くように、私は世界の機微を読む。ニュースとはただ、私の沈黙が正しかったと証明する、少し遅れた返歌にすぎない。』(詩的風)
※もはや言葉が詩です。詩が武器です。沈黙こそが知性の叫びです。
三『フン……お前らがニュースに右往左往するたびに、オレはこう思うんだよ……。もう終わった話に今さら驚いてんじゃあねぇッ!!』ドドドド……(ジョジョ風)
今日の武智倫太郎の相場観測(ドドドドド……)
さて、2025年3月30日の私の記事では、SBG(ソフトバンクグループ)が日本格付研究所(JCR)から『A』という、もはや伝説級の過大評価を受けていたことに異を唱えました。
4.格付けの“甘い罠”とリーマンショックの教訓
SBGは 日本格付研究所(JCR)から『A』を得ていますが、世界的な格付け機関であるS&PやMoody’sからは『BB+(ジャンク)』と評価されています。
JCR:『国内視点』──政府支援などを前提にした甘めの評価
S&P:『国際視点』──財務・事業リスクを厳しく評価
2008年のリーマンショックも、『格付けを過信』したことが一因でした。今こそ『記号ではなく中身を見よ』という教訓を思い出すべき時です。
するとどうでしょう。わずか2日後の4月1日、JCRは格付けの見通しを『安定的』から『ネガティブ』に下げるというなんとも控えめな微調整を発表したのです。
ただし、もっと驚かされたのは、格付けそのものは依然『A』のままだったことです。国際的には『BB+』、つまりジャンク債。国内ではまだ『A』。例えるなら、診断書では『末期がん』とされているのに、学校の保健室では『軽い風邪ですね』と言われているようなものです。
『A』を維持することに合理性があるとは、私には到底思えません。むしろ『B』以下の格付けが妥当であると考えています。JCRはそのリスクを見ていないのか、それとも見えていても見なかったことにしているのか。いずれにせよ、市場の信頼性を守る機関としては、限りなく赤点に近い対応です。
そして──ここからが『既定路線』のおさらいです。
博打の共犯者:みずほ銀行の罪
2025年4月1日、SBGがOpenAIに最大400億ドルの追加出資を検討しているというニュースが報じられました。
発表文によると、ソフトバンクG分の実質的な出資額は最大300億ドルで、12月に完了を予定。残りの100億ドルについては、外部投資家にシンジケーションする方向で協議中。資金については、みずほ銀行などから借り入れ調達する予定。
すでに財務不安が指摘されている中でのこの判断は、まさに『倍プッシュだ…!』と笑顔で言いながらチップを積み増すギャンブラーのようなものです。そして、その背後にまたしても、みずほ銀行がいることが明らかになりました。
孫社長は、みずほFGの佐藤氏に「そんなにアームが素晴らしいなら100パーセントいったらどうですか」と提言を受けたとし、融資を同グループに依頼し「異例の速さで承諾された」とした。
つまり、SBGの暴走を支援していたのは、みずほ銀行であり、これはもう融資ではなく共犯関係です。SBGが崩れれば、みずほFGにも連鎖的に火の粉が降りかかり、そしてその余波が日本経済を直撃する──そういう悲劇的な相関図が完成しつつあります。
しかもそこに、いつもの『迷走請負人』こと日産まで絡んでくるのですから、これはもはや経済の三角関係というより、『魔の三角地雷』とでも呼ぶべき状況です。
まとめ:誰もブレーキを踏まない列車は、どこに向かうのか?
今、日本経済は『Too big to fail(大き過ぎて潰せない)』ではなく、『Too tangled to survive(絡み合いすぎて共倒れ)』という新たなステージに突入しています。
破局はすでに始まっているのに、それに気づかないふりをしている人々が多過ぎます。そしてその『ふり』を支えているのが、甘口の格付けと、共犯的な銀行支援なのです。
何度でも言いますが『ニュースとは、未来が私の予言どおりだったことを確認するためのものである。』
それを証明してくれるのは、新聞の片隅と、あなたのnote! そして、もしこの記事の中に『ちょっと刺さった一文』があれば、ぜひあなたのnoteで引用してみてください。そのひとつの引用が、誰かの『思考停止』を揺さぶるきっかけになるかも知れません。
『まだ大丈夫』と信じたくなる気持ちは、勿論分かります。でも、今こそ『気づいている側』のあなたが、その気づきを次の誰かへ広げていく番です。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品等への投資を勧誘または推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、読者ご自身の責任で行ってください。
武智倫太郎

