線香花火丨風まかせ文芸部
打ち上げ花火みたいに空を支配しない。
声を奪うほど大きくもない。
ただ、手元で震えながら、火が生まれて、育って、こぼれて、落ちる。
その変化を見守るあいだ、人は少し黙る。
誰かと一緒にいても、最後の火球だけは自分のものとして見ている気がする。
だから線香花火は、華やかさより、終わりを受け入れるための小さな稽古に近い。
消えることを惜しみながら、消えるまで目を逸らさない遊びなんです。

上記のツールを使用しました
上記企画に参加させていただきました
元画像

この絵では、線香花火の光を見守る時間を描きました。小さな火が二人の沈黙と距離を照らし、夏の終わりを静かに残すよう意識しています。
