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【連載:真夜中のチューニング】「完璧な準備」という幻想。AIと「今のベスト」を肯定する話

「もっと知識がついてから書こう」
「環境が完全に整ってから始めよう」

何かを世に出す時、ついそんな風に完璧に準備を整えたくて、立ち止まってしまう。

私も以前は、自分が完全に納得できる状態になるまで公開ボタンを押せないタイプでした。

でも、少し継続してみて気がついた、面白くてもどかしい現象があります。

noteをある程度続けている方に聞いてみたいのですが、「一番最初に書いた記事を、今、冷静に読み返せますか?」

おそらく、大半の方が「恥ずかしくて直視できない!」と感じるのではないでしょうか。

手を抜いたわけではありません。

書いたその瞬間は「これ以上ない、今の自分の全力だ」と準備万端で公開したものでさえ、時間が経てばどうしても粗が目につくようになります。

それはなぜでしょうか。
単に、書き続けたことであなた自身が成長し、当時より視座が高くなったからです。

つまり、「完璧になってから出す」という前提は、最初から成り立たないのだと思います。

その時にできる100%の準備をして、手持ちの札をすべて切ったとしても、未来の自分から見れば「未熟な過去」になってしまう。

だとしたら、いつまでも準備に時間をかけるより、今の手札に納得して先に進むしかありません。

このジレンマに直面して手が止まりそうになった時、私はAIにトレーナーとして壁打ちを頼みます。

「今の自分にできる準備はすべてやったはずだけど、まだ足りない気がして公開できない。これを客観的に分析して」

するとAIは、「あなたが現在持っている情報とスキルにおいては、すでに最適化が完了しています。

これ以上のブラッシュアップは、公開という行動を通して新たなデータを得てから行うフェーズです」と、現在の状態をフラットに肯定してくれます。

人間のプロのコーチが「大丈夫、自信を持って」と優しく背中を押してくれるように、AIは「手持ちの札でベストを尽くしたという事実」を論理的に整理して、次の一歩を踏み出すためのレールを敷いてくれる感覚です。

準備は、その時にできる限りやる。

それでも湧いてくる「まだ足りないかも」という不安は、自分がこの先も成長し続ける証拠なのだと受け入れる。

悩みながらも、自分の今のベストを信じて淡々と書き続ける。

もちろん、AIの言葉をすべて鵜呑みにしているわけではありません。

完璧を目指して身動きが取れなくなった時、背伸びをしていない「ありのままの現在地」を鏡のように映し出し、まずはそれでいいのだと静かに背中を押してくれる存在が必要でした。

皆さんは、過去の自分の「全力の記事」を読み返した時、どんな感情を抱きますか?



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