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『テレビ朝日系ニュース【衆院選】「意見が極端化」するSNS』 を公認心理師が詳しく解説

(このnoteの写真様イラストは生成AIで作られています)

動画文字起こしまとめ


このニュース動画は、衆院選を背景にSNSを通じた情報収集のリスクについて、専門家の解説を交えながら説明しています。
SNSや検索エンジンは便利である一方、利用者の行動履歴に基づいて情報が最適化されるため、特定の意見に偏った情報ばかりに触れてしまう構造(フィルターバブル/エコーチェンバー)があります。

その結果、

  • 視野が狭くなる

  • 意見が極端化する

  • フェイク情報を信じやすく、拡散しやすくなる

といった問題が生じやすくなります。
特に選挙期間中は、政治的・経済的・承認欲求といった動機からフェイク情報が大量に作られ、生成AIの進化によって真偽の見分けが一層難しくなっている点が強調されます。

専門家は、SNSとの向き合い方として

  • すぐに信じず「一呼吸置く」

  • 情報源(一次情報)を確認する

  • 政策比較ツールや公式サイトを見る

といった冷静な情報収集行動を呼びかけています。


ここからは、私の解説です。


なぜ「賢い人」がデマを信じてしまうのか


「自分はちゃんと情報を見極えている」と思っていませんか。私も長い間、そう信じていました。でも、臨床や研究の中で学んだことは、その「自信」そのものが最も大きな死角になっていたということでした。選挙期間中のSNSの中には、あなたの感情や信念を巧みに利用した仕組みが存在します。今日はそのメカニズムを、できるだけ分かりやすく話しますね。

私は公認心理師として、「人がどう情報を受け取り、どう判断するか」という認知の仕組みには長年興味を持っています。そのなかで、近年特に気になっていることがあります。それは、SNS上での選挙情報が「思っていたよりもずっと危険な場所」だということです。

そしてもっと怖いのは、「自分は大丈夫だ」と思っている人が、実は最も騙されやすいということです。

なぜなのか。今日はそれを3つの視点で話していきます。

まず、情報そのものが「偏る」仕組みになっている


YouTubeやX(旧Twitter)、Google検索。これらは「中立な情報の場」のように感じませんか。でも実際には、あなたの過去のクリック履歴や、動画を見た時間の長さなどから「この人はこういう情報が好きだ」と学習し、それに合う情報ばかりを優先的に見せるアルゴリズムで動いています。

これが「フィルターバブル」という現象の正体です。まるで透明な泡の中で生きているように、自分の考えに合う情報だけが周りを埋め尽くし、異なる視点は自動的に遠ざかっていきます。

さらに、SNSでは「気の合う人」をフォローしやすい構造になっているので、タイムラインに流れてくる意見はどんどん偏っていきます。「そうだそうだ」と同じ声が反響し合うこと。これが「エコーチェンバー」です。まるで閉じた部屋の中で声が何度も反り返るように、特定の意見がどんどん強まっていきます。

つまり、「情報を調べている」という行動そのものが、意図せず「偏った世界観」を強化していくことがあるんです。


なぜフェイク情報に引っかかるのか


ここで登場するのが「確証バイアス」という心理現象です。これは非常に単純に言えば、「自分が信じたい情報は無批判に受け入れ、信じたくない情報は「嘘だ」と跳ね返す」という、人間の脳に生まれ付きある傾向です。

選挙期間中、これが特に強く働きます。好きな候補者の良いニュースが来たら「やっぱり」と思って拡散し、嫌いな候補者の悪いニュースが来たら「やっぱり」と思って拡散。気づかないうちに、検証もせずに情報を流してしまうことがあります。

そしてMITの研究でも示されているように、「怒り」や「恐怖」を揺さぶる情報は、冷静な事実よりも圧倒的に速く、広く拡散されます。つまり、フェイク情報には「感情を刺激する」という設計が最初からあるんです。

「自分は頭がいいから引っかからない」という安心感は、正直なところ最も危険なポイントです。


なぜ誰かがデマを作るのか


「わざわざ嘘を作るなんて、変だよね」と思うかもしれません。でも、動機を知っておくと、見方が変わります。

政治的に対立候補を落としたい場合。経済的に「インプレッション収益」を狙っている場合。あるいは単純に「世の中を混乱させて楽しんでいる」場合。これらの動機が交わって、フェイク情報は生まれます。

近年はさらに生成AIの進化で、声や顔を合成した動画が「簡単に」作れるようになっています。見た目だけで判断できる時代ではないんです。

では、私たちはどうすればいいのか


3つのことを意識してみてください。

まず、「一呼吸置く」。激しく感情が揺れる投稿を見たら、拡散ボタンを押す前にスマホを置いてみてください。「これは拡散させるために作られた情報ではないか」と、一瞬だけ立ち止まるだけで、情報の流れが変わります。

次に、「一次情報」に戻る。切り抜き動画やまとめサイトではなく、政治家の公式サイトや信頼できる報道機関の元記事を確認します。面倒に感じるかもしれませんが、この一手間が大きな分岐点になります。

そして、「横断検索」をする。特定のSNS内だけで完結せず、複数のメディアが同じ内容を報じているか確認してみてください。1つの情報源だけで動かない、という習慣を持つことが重要です。

まとめ


選挙期間中のSNSは、言い悪くすれば「感情の戦場」です。でも、それを知っていれば逃げることもできます。「情報は偏るものである」という前提に立って、自ら裏を取りに行く姿勢を持てたら、それが最も強い防御になります。

あなたが「信じたい」と思った情報にこそ、立ち止まる価値があります。それだけで、情報の流れに対する自己防衛は大きく変わります。

起こせる変化は、思っていたよりずっと近いところにあります。

#選挙 #フェイク情報 #認知バイアス #メディアリテラシー #公認心理師

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