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欲望という怪物と、未来への問い

ロシアのウクライナへの侵攻や、イスラエルとパレスチナの対立を見ていると、強国のエゴと民族的偏見がむき出しになっていることを痛感します。  

世界は決して理想的な平和に包まれてはいません。むしろ、各国のエゴがぶつかり合い、均衡の上にかろうじて成り立っているのが現実です。


ただ、過去とは異なる点もあります。グローバル経済化やインターネットの普及によって、国境を越えた情報や経済の距離は確実に縮まりました。  

一方でその副作用として、格差や移民問題が拡大し、かつての中間層は崩壊しつつあります。その結果「分断と対立」が各地で顕著になっているのも事実です。


そんな中で2018年に出版された『ファクトフルネス』は、大きな希望を示しました。  

スウェーデンの医師ハンス・ロスリングは、データをもとに「世界の貧困、教育水準、男女平等などは確実に改善している」と明らかにしました。  

日本でもベストセラーとなり、「世界は意外にも良くなっている」という視点を私たちに与えてくれました。


それでもなお、人類はなぜ同じ過ちを繰り返すのでしょうか。  

私はその大きな原因を「欲望」という存在に見ています。


欲望は進歩の源泉でもあります。医療や科学の発展、教育の拡充など、人間社会を向上させる力になってきました。  

しかし一歩誤れば、環境破壊や侵略戦争、民族差別の火種ともなります。  

「欲望という怪物」は、光と闇の両面を持ち続けてきたのです。


この怪物をどう制御し、どの方向に導くのか。  

それこそが人類が抱え続けてきた最大の課題であり、矛盾でもあります。  

もし向き合うことを怠れば、やがて欲望に飲み込まれ、私たちは自らの手で未来を閉ざしてしまうかもしれません。


終戦記念日にあたり、私は改めて思います。  

80年以上前の過ちを繰り返さないために──  

事実を見つめ、欲望をどの方向へ向けるのか。  

それを問い続けることこそ、私たちが「未来のためにできること」ではないでしょうか。

あなたはどう思いますか?


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