【悲報】なろう系が嫌われてしまうのはしかたない。
僕は小説家になろうやカクヨムに小説を投稿していますが、そういったサイトに上げられている作品はいわゆる”なろう系”です。
小説家になろうに投稿していれば、
必ず”なろう系”と言われるのか。
僕はそれはちょっと違うと思っていて、
異世界転生したりチート要素が入っている作品をなろう系って言っているのではないかと。
『薬屋のひとりごと』も小説家になろう出身の作品ですが、なろう系と言うのは違うような気がします。
『誰が勇者を殺したか』もなろう出身ですが、
なろう系と言われることはないように思われます。
『転生したらスライムだった件』や『無職転生』、『陰の実力者になりたくて!』。
これらは明らかになろう系でしょう。
それも、なろう系の中でもトップクラスの人気作品です。
でも待てよ、と。
この記事のタイトルは、なろう系=嫌われるってなっているじゃないかと。
そうなんです。
賛否が分かれることは当然だと考えても、
転スラや陰実は最高の作品ですよね。
嫌われているなんてとんでもない。
そう。
そうなんです。
問題はそこなんですよ。
嫌われるなろう系と大成功したなろう系。
どちらもなろう系であり、どちらも異世界を舞台にしていることに変わりはありません。
一体何が嫌われていて、
何を改善すれば作品として「成功する」なろう系になるのでしょうか。
それを今回は考えていきたいと思います。
ご都合主義とかチートとか
僕があまり好きではないのが、
ご都合主義や過剰なチートです。
チートというのは扱いが非常に難しい、作家にとっての諸刃の剣。
最強主人公が圧倒的な力で無双し、
物語を支配するタイプの作品は小説家になろうで探せばたくさん存在するでしょう。
面白くないとは言いませんが、
ひねりが加わっていないと読者が気持ちよくなるためだけの小説になってしまいます。
最強だけどその力を1日に1分しか使えないとか、
特定の環境下では最弱になるとか。
そういった条件をつけていくことで、チートキャラというのは魅力を増しますからね。
そもそも、主人公は負けて当たり前とか、
主人公の努力が見たいとか、
そういう層の人からしたら、チート主人公というのが受け入れられないわけです。
それプラス、美女たちにちやほやされるわけでしょ?
もう観てられませんよ、そんな茶番は。
成功した作品は何が違うのか
嫌われがちななろう系は、
とにかく読者が気持ちよくなるように設計されています。
最初は不遇だったとしても、
物語が進むにつれて周囲から称賛されたり、敵を圧倒したり、異性からモテたりします。
そういった読者や視聴者が気持ちよくなる要素を取り入れること自体は悪くないと思うんです。
だって、読者もご褒美が欲しいから。
主人公に自己投影して、主人公が味わっている快楽を読者も味わうわけです。
でも、それだけではただのドーパミン小説(なんじゃそりゃ)です。
物語である意味がありません。
どんな主人公であれ壁にぶつかるべきだし、
他キャラから影響を受けるべきなのです。
転スラが人気な理由のひとつには、
リムル以外のキャラが非常に立っているということもあるかと思います。
建国要素をガッツリ含むので、
他のキャラを信頼し、それぞれに役割を与えていかなければなりません。
信頼するには、信頼に値するだけのキャラであることを証明しなくてはならない。そうなると、物語の中でキャラを深掘り、魅力的にする必要が出てきます。
そうやって転スラ自体の魅力も高めていくことに成功したのではないでしょうか(他にもいろいろ面白いポイントはあります)。
”強い”以外の魅力を作れるか
ただ強いだけだと、まったく魅力的ではありませんよね。
超絶強いけど、超絶イタい中二病とかだったらだろうでしょう。
それが陰実の主人公、シャドウ(シド・カゲノー)です。
ちなみに、
僕の代表作『勇者学園の西園寺オスカー』の主人公、
西園寺オスカーもまた、超強いけど超中二病です。
これはあくまで例ですが、
めっちゃイケメンでも超マザコンとか、
がっかりする感じの減点ポイントをつければ、
主人公の魅力がグッと引き立ってくるような気がします。
まあでも、しかたない
小説投稿サイトは戦いの場です。
ランキングというものが存在します。
だから少しでも多くの読者を獲得しなければならないわけです。
となると、
読者が読んでいて気持ちよくなるような作品を書いた方が、絶対読まれますよね。
仕事や学校で疲れきった状態でサイトを開き、
また過酷な物語を読んで頭を苦しめようと思いますか?
いやいや、
疲れているので何も考えずに読みたいわけですよ。
それも、とびっきり気持ちいいやつをね。
タイトルが長くなるのは、
自分の作品が埋もれないようにするためとか、
あらすじをタイトルで知ってもらうためとか、
キーワードを入れるためとか、いろいろな理由があります。
結局、小説投稿サイトの性質が、
なろう系という似たり寄ったりな作品群を生み出したわけです。
誰も悪くはありません。
しいて言うのであれば、
なろう系アンチの方々は、
そういう事情も理解して上でなろう系を批判してほしいものですね。
作者が気持ちよくなるために書いているわけではないのです。
ランキングに載るため、
読者からの指示を得るため。
我々なろう系作家は、
自分が本当に書きたい作品を我慢してまで、
読者にウケることを狙って連載を続けているというわけです。
《ひとこと》
僕の作品は嫌われるなろう系ではないと思っています。
もうひとつの代表作『ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)』では、主人公はそんなに強いわけではありません(他キャラが強すぎ)。
