採用研究 #005_採用ペルソナは必要なのか?



「採用ペルソナを作りましょう。」

最近、採用の場面でもよく耳にする言葉です。

ですが、こんな疑問を持ったことはありませんか?

「本当にそこまで細かく決める必要があるの?」

結論から言うと、必要です。

ただし、それは「理想の人物を想像するため」ではありません。



ペルソナは「誰を採るか」ではなく、「誰に届けるか」を決めるもの

前回の記事では、「誰でも歓迎」が応募を減らしてしまうことがある、というお話をしました。

では、誰に届ければいいのでしょうか。

その答えが、採用ペルソナです。

採用ペルソナとは、応募してほしい人物像を具体的に言語化したもの。

年齢や性別を決めることではなく、
「どんな価値観を持ち、どんな働き方を求めている人なのか」
を明確にすることが目的です。



ペルソナは「作る」ものではなく、「見つける」もの
ここで一つ、誤解されやすいことがあります。

ペルソナは想像で作るものではありません。

私は、
自社で活躍している社員を研究すること
から始めるべきだと考えています。

例えば、
営業成績が高い社員を3人挙げてみる。

すると、

* 相手の話を最後まで聞いている
* 分からないことを素直に質問できる
* チームで情報共有を欠かさない

といった共通点が見えてきます。

この共通点こそが、採用ペルソナの土台になります。



ペルソナがないと、伝える言葉も決まらない

想像してみてください。

相手が分からないまま手紙を書くことはできるでしょうか。

求人も同じです。

届ける相手が曖昧だから、

「未経験歓迎」
「やりがいがあります」
「アットホームな職場です」

といった、誰にでも当てはまる言葉が並んでしまいます。

しかし、ペルソナが明確になると、
「この人に届けたい」
という軸ができ、言葉に一貫性が生まれます。



良いペルソナは、条件ではなく価値観で考える

採用ペルソナを考えるとき、
つい、

* 30代
* 営業経験3年以上
* 男性・女性

といった条件から考えてしまいがちです。
でも、本当に大切なのはそこではありません。

例えば、

* お客様との信頼関係を大切にしたい人
* チームで成果を出すことにやりがいを感じる人
* 新しいことを学ぶことが好きな人

こうした価値観のほうが、長く活躍する人材につながるケースは少なくありません。



ペルソナは「応募を減らす」ためではない

「対象を絞ると応募が減りませんか?」

この質問をいただくことがあります。

確かに、応募数だけを見れば減ることもあるでしょう。

しかし、

採用で本当に大切なのは、

応募数ではなく、活躍してくれる人と出会えるかどうか。

ペルソナを明確にすることは、
応募を減らすことではなく、
ミスマッチを減らすことです。

結果として、
面接率や内定承諾率、定着率の向上にもつながっていきます。



おわりに

採用ペルソナとは、
架空の人物を作ることではありません。

自社で活躍している人を理解し、
「次に迎えたい仲間」を言葉にすることです。

採用は、人を集める活動ではなく、
未来の仲間と出会う活動。

だからこそ、
まずは自社を知ることから始めてみませんか。


📖 採用研究メモ

今回の研究テーマ

ペルソナは想像ではなく、社内にいる活躍人材から見つける。


今日からできること

* 活躍社員を3人選ぶ
* 共通する価値観・行動を書き出す
* 求人票がその人に向けた内容になっているか確認する

今回の仮説

採用ペルソナは「作る」ものではなく、「見つける」ものではないか。


次回予告

採用研究 #006 |EVP(選ばれる理由)はありますか?

「なぜ、この会社を選ぶのか。」


求職者が比較する時代だからこそ、自社ならではの”選ばれる理由”を言語化することが重要になります。

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