国士をリーチした本当の理由
キジョンネルソンnoteへようこそ!
三人麻雀競技団体ザンリーグ、関東A1リーグ所属プロ会員で、公式実況者を務めております、キジョンネルソンと申します。
普段はメンバーシップ向けに有料記事を書いておりますが、配信対局に選手として出場した回の自戦記に限り、無料にて、ご利用いただけます。
前回に引き続き、第9期ザン王決定戦の対局を見ていきます。
生配信でご視聴いただいた方、アーカイブをご視聴いただいた方、ありがとうございました。
本日は全体3回戦、個人2半荘目、二人国士無双テンパイの局もありますよ~!
個人2試合目(3回戦)の動画はこちらからどうぞ!
1試合目(1回戦)の記事は以下にリンクを貼ります!
それでは、よろしくお願い申し上げます。
自分だけが気をつけれいればいい

東一局、まずまずの配牌です。
孤立の1sは大事に、一旦は2sペンチャン3sカンチャンなんでもこいです。

そうしましたらば、親が5s切りからのダブ東ポン打9pということで
これは困りました。
これだけ自分の手牌に価値がないのであれば、オリでいいですね。
今イーシャンテンだとしても、ポンさせるのも違いますし、まずは上家のやる気スイッチを確認して、何を押すのかみていきたいと思います。
現物1s切り。

やめやめ。
華牌を抜いてないうちになんとかすれば?って思う方もいらっしゃるでしょうが、こちらはドラを抑えていないので9sや5pが固まってでてくるポンテンに遭遇しても文句いえません。
そもそもダブ東の時点でドラはあと2枚で満貫ですからね。
まとまってなくても普通に12000がでてきます。

ポンされてからは何も押していません。
通常時でもオリたいのに、4人中1人落ちのレギュレーションならなおのことオリたいですね。
こういうのは、相方が「まだ大丈夫でしょ」のノリで自由に打ってくれるようなメンツなら徹底してオリたいです。
見せ牌されたけど

東一局一本場です。
理牌中に上家が6sを2枚見せ牌しました。
情報量すごい。

6s2枚見えたか~。ソウズでブロック作りにくくなるなぁ。
配牌1アンコ2トイツはMAX四暗刻を見据えてションパイバラ切りです。

これね、箕浦プロの顔が脳裏をよぎりました。
箕浦さんなら南を切ったかなあ。
南が2枚切れになってしまったんです。
そのうえでメンツ手にするなら3トイツがしんどいですし、發を重ねた時に雀頭候補がすぐそばにあるため、二つの要素が南を切りやすくしてるんですね。
しかしここではまだ打發としました。3sと8pどちらも横に伸ばす余地があると見込んだからです。
両方とも、リャンメンができるツモは採用でき、南を雀頭にするプランを残しています。
再掲載

7pを持ってきたら8pを切りたいですし、4sを持ってきたら3sを切りたいような手です。
四暗刻はほぼ諦めていますが、どちらもトイツブロックからターツブロックに変えやすいかなと思って保留の發にしました。
しかし他のツモなら大体は南を切ることになるので、たとえば

8p周りに該当する6pでも南を切るくらいなのでね。
この瞬間は發が孤立で残っていたほうが嬉しいに決まってますからね。
最初から南でよかったような気がしています。

文句なし、ツーヘッドのイーシャンテンです。

ドラが9sで、6sといえばさきほどトイツで見せ牌してきた人がいます。
上家はすでに役牌を仕掛けており、6sはポンされる可能性があります。
まぁ相手が子なら鳴かせてもいいか~となってあえて6sを選んでいます。

案の定ポンをされ、こちらも7s待ちでテンパイしました。
ザンルールなのでもちろんリーチです。

たまにはやるじゃ~ん!

どういう顔?
親に追いかけられたけどぽっち引き勝ったんだよね???
一鳴き十分だったか

東二局です。發ポンしたいんですけど、なぜか1枚目スルーしてますね。
ちょっと張り切りすぎてるかな?
今見返したら1枚目から鳴いてOKな手牌に見えました。

2枚目を鳴きました。ドラ表示の3pを二度受けにしていて気持ち悪いですね。
安全を放棄して手組するので、この局はかなり前に出ていくことになると思います。

7pを引いてきても新たな二度受けでまだ苦しさが残りそうです。
1p2p重ねで779sを活かしていく構想をもち、9s切りではなく8p切りとしました。

いやこれ困ったなぁ。
テンパイしてしまいました。
待ち替え変化として7sはポンして打1p予定、アンコも同様です。
ただ

36p待ちがあまりに嫌なので、一瞬戸惑ってしまいました。
9sを切っていなければ1pを切っていたと思います。
9sを切っていることで8s引きのリャンメン変化が消失しているため、いやいやツモ切りとしました。
珍しく悩んでいたでしょう。
「さすがに枚数が許さんか~。はぁ。」

あっぶねマジwww
選べる字牌たち

東三局、親番です。
リャンメンは3つありますが、いらない牌ランキング1位~4位の1m・9m・オタ風南・オタ風西をコンプリートしています。
オタ風から切るとして、暫定4位のほうにより厳しく南からとしました。

リーチを受けて。ランプが光っているため字牌は全て切るつもりでいます。
シャンポンに打った時だけ無駄に1翻ついてしまいますが、1枚切れていて頻度が下がっているため、危険度判断で即を回避しました。

この9mが放銃となるのですが、

チートイツだとしたら、配牌時点で5トイツあったことになるので、南と合わせて4sなり切って決め打ってもいいわけじゃないですか。
それをしなかったことで幅広いメンツ手と混合した河を作っています。
4s→南なら捨て牌への印象は全然変わりますからね。
確かに上家は2巡目テンパイという豪運ではあるものの、非常にいい手順だったと思います。
ここらへんはわきさんの好きなところです。
1sの離し時

南一局、西家です。1アンコ2トイツは四暗刻方針!!!

1sでもいいところでしたが、ここでは打西としました。
3sを引いてきたところで難しいのですが、
12223688s>22236889s
ではあると思うのでちゃんと残しました。

普段から孤立1sを残して字牌を切る手順にしているので、この1s切りが関連牌として残っているかはわからないレンジを大事にしたいですよね。
思わぬところで自分にプラスに作用していることがありますから。

打2p、アンコ2つなので三暗刻手替わりは爆発的に嬉しい変化です。
外しと悩みますが、8s切って外すのは三暗刻効率上よくなく、9s切りもしっくりこないので、3pだけは許していただく構えでとりあえずダマを選択することにしました。

その直後、5s切りリーチが入りました。
イーペーコードラ5でダマ跳満十分なのにも関わらず、私の捨て牌1sを見て2s待ちにしてくれていますね。
1sの孤立を大事にしない打ち手が相手なら西の後に切られた1sで関連牌をにらむ可能性もあるでしょうが、そこはレンジの広さを信用して1sが関連牌ではないケースをみてくれたということでしょう。
5s切りとすることで何かしらの誤情報に繋がってほしいという気持ちも含まれていそうですね。
135678sから5sを切ってリーチするシーンは過去にもA1の後ろ見で見ているんで、アーカイブで見ても驚きはありません。
これは先ほどと違ってわきさんの嫌いなところです。

こちらはカン5s変化も見た目1枚増えるのでいい変化だと思っていましたが、見た目枚数が一緒になりました。
なら打点都合ですかね。

裏裏倍満に。先ほどの白ぽっちと合わせて、今シーズン唯一のチップ獲得シーンです。
親の速度感に対する抵抗

南二局です。いい配牌!
点数状況が、2着と18000点離れている1着目なので、自身での和了は満貫ツモクラスができるとオーラスの親をやりやすい点棒状況にできるため、だいぶ和了に前向きになりたい局です。

すると上家の親がポンしてペンチャンを内側から払っています。
5ブロックあるのは確実で、こちらから役牌などを切ってポンテンをとらせるのは嫌な感じです。
だいぶモチベーションが下がります。

とはいえ、こちらはだいぶ抵抗できる手になっていますから、まだ字を突いてみて、ダメなら諦めよう、という感じです。
親の和了は1回許しても平気で、次の局に自身が和了すれば二人と26000点差以上離して迎えられることも大きいです。

8s手出しでだいぶギブアップですが、それでもまだ7s引きが起爆剤になるため諦められません。
白、發と切って鳴かれないことを祈っています。
対面が鳴いてくれたら超ラッキーで、戦ってくれるならベタオリしやすくなります。

上家は8pと白をツモ切りしています。
対面の捨て牌に2sが置いてあるので、3s引きも逃したくありません。
東と6sのシャンポンテンパイは逃してもいいやの構えで広げていきます。
次の手出しか強いツモ切りが入るまでは基本的に何でも切っていきます。

7pを引いてきました。対面の7pが通った後上家はツモ切り続けているため、今この瞬間は通ります。
今7pを切りたいですね。6p引きの58pを逃しますが、8pが2枚切れであり、裏目の8pは前におけることからこのようにしました。
基本的にはソウズでのブロック構成がメインとなりそうです。

将来3sを持ってきたらしょっぱいですが、2sの役目はここまで。
役ありテンパイに組めるイーシャンテンであることを優先し、2s切りに。

5sを持ってきて2p切りです。
8sの手出しをブックマークしました。この8s手出しは、ノーテンであれば単純7s雀頭固定またはアンコ固定以外では複合形がほぼ確実で
ノーテンからであれば主に344568sのような形がぽかーんと浮かびます。
単純なリャンメン変化だとすると、688sからはシャンポンにとることがおおいので、

この形はあまり意識できていません。
ただ、このケースだとツモってきた牌が1mなら同じ8s切りで6sが当たりになるため、ピントはそんなにはずれていなかったように思います。
6sを打ち抜くことは難しいと判断し、5668sと11223pで2p1p現物プランにしました。

この横移動はそんなに悪くないですね。
次の局自身が和了できればだいぶ満足となる点数状況になります。
サシコミだけがアシストじゃない

南二局です。何度も申し上げますが、自身の和了があるとだいぶセーフティーリードでオーラス親を迎えられる状況なだけに頑張りたいところです。
ただ、対面が西を仕掛けています。
これ自体は打点・形ともに幅広いレンジで構成されており、興味深く見守る必要がでてきます。

東をポンしてドラの4s切り、ふむふむふむ。
まだノーテンの可能性もありますし、何より「必ずしも高いわけではない」というところがいいです。

しかし手牌がそこまでいいわけでもないので自身が前に出る必要ないです。
1mが2枚切れて、ほぼやる気なし。
もう親の和了は認められない距離感なので、対面が安いことに賭けて和了してもらいたい気持ちになります。
ここからやるべきことは、次の手出しが入るまでに「ポンテンをとらせること」を目標に切り替えています。
4s切りを見て、今一番ポンさせたいのは1sです。
ここからは原則、ポンできそうな牌を探してアシストに回しています。

親には鳴かれたくないですが、1pを引いてきたことで7p引きでやる気をみせてもいいかもくらいになったので、形維持を含めて打發に。
あくまでポンしてもらえそうな牌から選びます。

4p手出しをブックマークしました。これにより、
例①:445s46899p
こんな形から今ピンズ完成の36s待ちみたいなのには絶対打たないようにしようという決意を固めました。
イメージはざっくりです。ピンズ愚形が埋まって36sになるみたいなのは満貫が普通に出てきそうで打てません。

4p手出しなので、ポンされやすいのは6pより8pですね。
8pなら放銃となってしまっても安いケースがあるので様子は見たいところです。

6pより先に7s、6sは打てません。

6pはそこまで打つモチベーションないんですけど、5sを固めるケースが少ないので、4000は5000、MAX8000で済むイメージですね。
8000は全然打ちたくないですが、8000のケースがそんなに多いと思っていないので、都合よく8000はやめてよねって感じで切りました。

9s手出し、もともとがテンパイならほぼスライドで、事前に7sで色味していることで7sのトイツも否定されています。
自身が1枚も持っていないことを含めて、まぁほぼ8s持ちか(実際には持っていないことが後で明らかになるが)と思うなどしました。

この1pが最後のポン援助です。
あとはもう知らないので勝手にやってください!

7s手出しマジかよ、となりました。
でも4s切ってるんだよな。
カン8s払いなので8sは持っていなくて、5sを持っていそうにみえるアクションなのですけど、打4sされた時点で5sトイツ固定するわけないし、なんだこれ、って思っていました。
ぱっと見の印象は、4pが手牌に関係していないファッション空切りなどのエアーをイメージし、
例②:45579s234p東東
東ポン4s切りテンパイ、4p空切り
例③:5579s234p 5s 9s切り
例④:5557s234p 5p 7s切り
例⑤:555s2345p
こんなのまで考えないといけないのかな?と思っていました。
ポンテンの手出しから最後の待ちを読めることが多いのはいかに入り目が何であるかがわかるから、なんですね。

このあと、上家が發ポン5s切りで

ポン打4p、ソウズ待ちが何も残っていません。
3pが雀頭なら58pと69pが残りますが、5p雀頭なら69p確定です。

ここから長考して6pを打ってきました。
セットだったら「うそつけおい」と言って左手で全部の手牌を倒して説教します。

5sを無からコーツに仕上げて、本来4000点になりそうな手が跳満に。
対面の条件がだいぶ緩和されて迎えるオーラスです。
国士無双の局

配牌・・・・
自身にランプが光っていなければこの局は国士無双一本で9mから切り出したい手ですが、チートイツになるツモ筋の場合はそれをキャッチしなければなりません。

なんで中張牌切り出しの親がいるのにあなたが3sから切ったんですか???

これは相当まずいです。
こちら目線、自力でのメンツ手はほぼ不可能なので、1着をとるためには上家に頑張ってもわらなければなりません。
本来なら6sから切ってホンイツ感を出すなどしたいんですけど、上家にメッセージを伝えるために慌てて4pを切っています。

お願い、6sまで河に置くから普通の手組して?お願い!

ダメだ、上家が話聞かねぇwwwwwwwwwwww
いやこっちはイーシャンテンだからね。
そちらが何シャンテンか知らんけど!

8sトイツ落としをされました。本当に終わってます。
發にせよ中にせよ、上家から余る公算は低くなってしまったので、自分で対面と戦うしかありません。

結構ヤオチュー牌を持ってきてくれました。
このままテンパイすればメンツ手で早いだけの河に見えないこともないです。
何より、上家が1着をまくらない和了にとどめる手組を放棄している以上、頑張ってもらいたい気持ちが1ミリもないので、無駄な危険牌を打たせないためにリーチしたいんですよね。
親に対して二種押せる手牌なんてほとんどないんで。
こちらは最大1種4牌待ちにしかならないので、めくりあいの土俵にたったら強くありません。
そうなると対面とは”めくりあいにすらならない”終局結果で1着を持ち帰ることができれば全然満足なんですね。
つまり

これブラフ(相手をおろすための手)に変えないといけないんじゃ?
というのがリーチの真意です。
上家には幅広くおりてほしくて、対面は押す手なら發を押すし、こちらへの危険牌の種類は多いので、河をみて対応してほしかったです。
やめる牌が發でないことを祈りながらリーチしました。
リーチをしたところでトータルの和了率が損なわれているイメージはあまりわかなかったです。

まずこの1mを押されたことで、対面がイーシャンテンであることは確実です。
リャンシャンテンなら諦めて1mすらも押さないでしょう。

上家は現物9m切り、トイツから選んだのではなくチートイツへの移行であってほしい、そう思っていました。

なんかすごいトイツ落とし感のある切り方された中
ひとまず現時点ではこちら国士無双に見えてなさそうで安心しました。
(=後日談でもそのように仰られていました。)

なんか8p押された。イーシャンテンだと思うんで2枚押し確実ってことですよね。
まぁ次の中張牌でやめるなら別にいいんですが。

あーまー8pと5pをセットで押すならありか~などと思っていました。
ただここで9pを打たれて、わしの手は何に見えてるんや?となりました。
このあとテンパイで9pを打たれて、国士無双頻度100%のリーチが入ります。

この9sは痺れたなぁ。タヒんだかと思いました。

發はリーチ時点ではあったものの、最後の1枚も吸収され私のところには遊びに来てくれませんでした。
このリーチは、対面に対しては成功、上家に対してのこうかはいまひとつでしたね。
ただ半荘の1着は1着です。

私なんかが1着でよかったのでしょうか、と言いたくなるくらいでしたが、
ひとまず1試合目の△8の2着を帳消しにしました。
いかがでしょうか。こんな感じです。
今回もだいぶ長い記事になりましたが、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!!!!
残りの4回戦もしっかり書くつもりです。

みんな応援してくれて・・・大好きよ。
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