アムトラックで大陸横断! 09 シカゴ
Southwest Chief から Lakeshore Limitedへ乗り換え
アムトラックのサウスウエスト・チーフ号でロサンゼルスを出発しシカゴのユニオン駅に到着したのは、3日後の夜の20時頃。駅を出ると夕景でした。スーツケースがあるので、タクシーでホテルへ向かいました。
サウスウエスト・チーフ号を降りてすぐにレイクショア・リミテッド号に乗り換えることもできますが、遅延などを考慮してシカゴで1泊することにしていました。
ホテルにチェックイン。シンプルで快適なホテルです。今夜は揺れないベッドでゆっくりします。
部屋に荷物を置き、近くのレストランで食事をしました。シカゴなのでシカゴ・ビザです。何度も食べているのですがシカゴでしか食べられない味なので、つい足を運んでしまいます。

翌日は、レイクショア・リミテッド号の出発が夜なので、シカゴの街を散歩してブランチをしました。シカゴの街はとても美しく、人も優しいです。ロサンゼルスやニューヨークとは違うのんびりした雰囲気が好きです。ただ冬は風が強くて寒いので、初夏の今が一番過ごしやすい時期なのだと思います。

それにしてもシカゴは治安が良くなりました。そして東京以上に綺麗です。ゴミなどは落ちていませんし、清掃が行き届いていました。街の人も優しく、友人が荷物をアイスクリーム屋さんに置いてきてしまったのですが、店員さんが保管してくれていました。荷物をテーブルに置き去りにして30分以上経っていたのに盗まれずに所持者の元に戻ったのです。日本では「日本がすごい!」「アメリカは治安が悪い」と報道していますが、実際に来てみると報道とは全く違うと感じます。報道やネットの情報を鵜呑みにするのは良くないと改めて感じました。
ホテルを16時にチェックアウトし、タクシーでユニオン駅へ向かいます。
シカゴのユニオン駅は、アメリカ鉄道の要だけあり壮大で美しいです。何度も訪れていますが、私が1番好きなアムトラックの駅です。今日からはニューヨーク行きのレイクショア・リミテッド号に乗車します。
シカゴからニューヨークへはアムトラックはいくつかの路線を持っていますが、私が選択したのはレイクショア・リミテッド号。ニューヨーク州の北を回ってニューヨーク・シティに向かうルートです。このルートは乗車時間が一番短いこと、そしてアルバニーからハドソン川の河岸を走る美しいルートだからです。
チケットはネットで購入済です。昨日のサウスウエスト・チーフ号と同じベッドルームというクラスです。駅には改札はなく、ラウンジに入る時にチェックがありました。ラウンジはとても立派で広かったです。ラウンジは飲み物、スナック菓子などがたくさんありました。
私の乗るレイクショア・リミテッドの出発まで、5時間あります。ラウンジにいると、乗客の動きが面白かったです。
シカゴからはボストン、ニューヨーク、ワシントンD.C.、フロリダ、ニューオリンズ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなど、全米の都市にアムトラックが向かいます。さまざまな目的地に向かうお客さんがラウンジでくつろいでいました。各方面へのアムトラックの出発が近づくと、まとまった客がいなくなり、次に出発する客がやってきます。それぞれの列車の乗客には特徴があります。西に向かう人は荷物が多い傾向にあります。3日かけて西海岸を目指すからでしょう。南部に向かう乗客は、人種が多岐に渡り、楽器を持っている人が見られました。東海岸に行く人はビジネス客など一人旅が多かったです。

レイクショア・リミテッドは夕食済みでの乗車となります。18時頃、ラウンジに荷物を預けたまま、駅周辺を散策したり夕食を摂ったりしました。今日の夕食はジャージ・マイク。ドジャースの試合を見ていると球場にこの店のマークがよく登場していて気になっていました。食べてみたらとても美味しくてびっくり。日本ではサブウエイが有名ですが、ジャージー・マイクのサブの方が私は好きです。
食事をしていたら、出発1時間前になったのでラウンジに戻りました。ラウンジで食後のコーヒーを飲んで、プラットホーム番号が表示されるのを待ちます。20時30分過ぎにアナウンスが流れてプラットホームに行くよう促されました。

ホームは沢山あり、とても大きかったです。さまざまな列車が出発し、到着している光景は素晴らしいです。いよいよニューヨークに向けた旅が始まるという雰囲気になってきました。
プラットホーム入口には、まだ我々の乗る列車のホーム番号は表示されていませんでした。列車名のサインがある方向に行くと、コーチシートはブルーライン、個室と障害者、お年寄りはゴールドラインに並ぶよう指示がありました。
今日は満席のようでコーチの列はかなり長く、乗車に時間がかかりそうです。私はベッドルームを予約していたので、列に並ぶ必要はなくゴールドラインを通り、指定された車両へ向かいました。

レイクショア・リミテッドの列車は1階だけ(ビューライナー)で、アメリカ西部を走る2階建車両(スーパーライナー)と比べるとコンパクトに見えます。
ベッドルームに到着。ラッキーなことに進行方向右側です。アルバニー以降、ハドソン川を見ながらマンハッタンに着くことができます。素晴らしい景色が楽しめるはず。逆の左側だとハドソン川が見えずこの路線に乗った楽しみが失われることになります。
レイクショア・リミテッド号はシカゴを出発してアルバニーで2つに分かれます。機関車と前の3輌はボストンに向かいます。私の乗る車両を含めた後ろの4輌はニューヨーク・シティに向かいます。
定刻通りシカゴ・ユニオン駅を出発しました。ただ夜なので景色はあまり見えませんでした。しばらくシカゴ郊外を走ります。次第に街の灯はなくなり、どのあたりを走っているのかはわからないくらい暗かったです。
ベッドルームはサウスウエスト・チーフ号と比べると狭く、部屋に置いてあるリネンや石鹸類も少なかったです。全体的に豪華さが失われているように感じました。良い点は大きな全身鏡があり、部屋が広く感じられるのと、身支度の際にこの鏡が役だったことくらいでしょうか。
コンセントは2つ。ひとつは使えなかったです。持ってきたドライヤーは使えましたが、全体的に室内の使い勝手が悪く苦労する羽目に。水の出が強過ぎて部屋が濡れてしまうのですが調整できず苦慮しました。そしてシャワーの水圧は弱く困るほどでした。バスルームは狭く、かなり使いづらかったです。サウスウエスト・チーフ号のベッドルームがいかに素晴らしかったのかを痛感しました。
乗務員がベッドメイクに来ました。すぐにベッドを作ってくれました。朝食は朝6時30分から10時まで、好きな時間に来るように、その際にコールボタンを押すように。食事中にベッドをシートに戻すから、と言われました。
乗務員はさっぱりとしていて事務的な対応でした。特に問題はありませんが、サウススエスト・チーフ号と比べるとフレンドリーさがない感じがしました。
睡眠前に困ったのはトイレ、シャワー室のドアです。
なかなか開かないのです。何度かトライしてやっと開きますが、なぜ開かないのかはわからず、とにかく何度もノブを回すと、どういうタイミングがわからないのですが急に開くという状態。しかも中からドアを開ける時も同じです。狭いトイレに閉じ込められるので焦りますが、こちらは扉についたフックを指で押すと開けることができました。たぶんドアのノブとフックの連動が悪いのだと思うのですが、直すには扉の中にある機構をいじる必要があります。トイレ、シャワーの中からは扉を開けられるので、閉じ込められることは回避でます。到着までだましだまし使いました。
シャワーも浴び、外も暗いので寝ることにしました。レイクショア・リミテッド号は車両が小さいためなのか、ものすごいスピードで走っているように感じます。外は真っ暗ですが寝ていてスピードが感じられるほどです。
そしてそのスピードと揺れにも慣れ、眠りに落ちていきました。
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