「卵とラーメンと私のこだわり。(4月19日)」
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あなたは、ラーメンはお好きですか。
塩ラーメンに、味噌ラーメン。昔ながらの醤油ラーメン。他にもバラエティー豊かだけど、主なところでこの3つ。
ラーメン専門店で、カウンター越しにプロの技を眺めながらの熱々も良いけれど、お家で作るシンプルな袋ラーメンも捨てがたい。
中でも、あの黄色いひよこちゃんがキャラクターのラーメンは、朝の連続テレビドラマ「まんぷく」(2018年度後期)で、このラーメンを発明された安藤百福・仁子夫妻をモデルに、チキンラーメン誕生までの奮闘を描いた物語でも知られている。

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このチキンラーメンは、袋には上手に仕上げられ、適度に広がった白身の真ん中にこんもりとしたプロポーション抜群の黄身がある。
"極上の目玉焼き"を思わせるそれは、白身が程よく固まっているが、黄身は生ではないけれど、かと言って半熟でもない。同じく卵が画面の中央で存在感を表す『卵かけご飯』とも共通する、ちょうど良い頃合いに火が入っているのである。
たかが『ラーメンのトッピング卵』と侮るなかれ。シンプルなだけに思いの外、塩梅が難しい。少しの気の緩みで、簡単に黄身が潰れてしまう。
ワガママかも知れないが、私はこの黄身が潰れてお出汁に漏れ出したものが、あまり好きではない。
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なので、「ひよこちゃん」ラーメンの調理は人任せにしたくない。3分待って開けたフタの向こうに、崩れた黄身が表面にだらしなく拡がっているのを見ると、とても残念な気持ちになる。
「そんなの食べない!」とまでは言わないけれど、もしあなたがその場にいたなら、肩をガックリと落とした私の"悲しげな横顔"を見ることになるだろう。
『100年後悔する』とまでは言わないが、そんなわけだから、私は絶対に人任せにはしない。自分で調理する。

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私の考案した黄身を綺麗なままで、ラーメンを作る方法をあなたにご伝授する。
①ラーメンどんぶりは、あらかじめ温めておく。
②卵も、冷蔵庫から出してスタンバイ。
③お湯は、かならず沸騰している温度のものを使う。※やかんは、コーヒーをペーパードリップする時に使う「注ぎ口」が白鳥の首のように"細くなだらかなもの"が理想である。
④ラーメンどんぶりに、ひよこちゃんラーメンをセット。
⑤卵は扱い慣れているなら、直にラーメンの卵ポケットの真上で割ってもいいが、綺麗に割れる自信がない時は、無理をせずにボウルに割り落としていて、滑らされるように卵ポケットに卵を着地させる。
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とにかく黄身を崩しては、どうしようもない。でも、大丈夫。心配しなくて良い。
上手く割れなくて、崩してしまったら、その分、オムレツや卵焼きをたくさん楽しめるのである。
⑥必ず沸騰しているお湯を、やかんから黄身を目掛けてゆっくりと切れ目なく注ぐ。黄身を半熟にするための大切な工程である。どんぶりの中で、ラーメンがヒタヒタ手前になるぐらいを目処にお湯を注ぐ。
途中で気を緩めずに最後までゆっくりと。
⑦すかさず、どんぶりに蓋をして、タイマーで3分を正しく測る。
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⑧お待ちかねの3分。蓋を開けよう。
本格的なフランス料理では、ギャルソンさんたちが、テーブルで同時にお料理が盛り付けられたお皿に『蓋』をしているドームをいっせいに開けて、一服の絵画の風景と共にお皿から立ち昇る良い香りを楽しむ。
ラーメンもそれと同じである。チキン風味と綺麗な月見の姿を鑑賞しよう。

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「さてさて、出来たできた〜🩷」
期待感で、あふれんばかりの笑顔。思わず手をさすりながら、袖を捲り上げ、髪を束ねて「いただきます!」
しかし、ここからも難問が続く。
しっかりと固まった白身は先に味わうとして、プルンッと艶やかに丸みを帯びた黄身をいつ、楽しもう。
でも、ここまで綺麗な姿で来たのだから、最後までそのままに食したい。
ひとまわり大きめのスプーンで崩さぬように、黄身を下から優しくすくって、お口に運ぶか、木製で口当たりが優しい朱塗りのお匙にしょうか。
とにかく、黄身は綺麗のままが望ましい。
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もし、ここで思いの外、ラーメンの湯温が低く、黄身がスプーンですくえないほどならば、仕方ない。ここは目をつぶって…。

ラーメンを食べて温まり、紅潮した頬を丼にゆっくりと近づける。黄身との位置がずれてしまわないように、優しくどんぶりへと手を添える。
そして、ときめきの瞬間を心に描いて、緊張に震える唇を柔らかな黄身へと、ゆっくりと重ね合わせる…。
なんか、朝から艶っぽいお話のオチで、
「…ごめんて。」🤭
今日も、良い一日になりますように。
(🎹MIYABI)
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