見出し画像

【感情教育アイテム011】<こころとからだコンディションカード(合同出版)>|療育・医療・福祉の場から社会全体へ|専門家の愛と実践の知見がつまったひと箱

日本では、新年度がスタートして1ヶ月が経ちました。
新しい環境や人間関係の中で、ここまで全力で駆け抜けてきた方も多いかもしれませんね。

5月。いわゆる「五月病」のように、言葉にしづらい重い不安を感じたり、頑張りすぎた反動でどっと疲れが出たりと、心や体が「言葉にできないサイン」を抱えやすい時期でもあります。

「もやもや、大きな不安感がある」
「子どもの表情がくもっていて心配」
「体調がどうもすぐれない」

5月中旬にご紹介する今回の「感情教育アイテム」は、少し立ち止まりたいような、そんな日本のお子さん、そして大人にも優しくさりげなく寄り添うすぐれたカードです。


子どもの支援を主目的に開発「こころとからだ コンディションカード」

『気づく・えらぶ・伝える こころとからだ コンディションカード』は、
特別支援のブックや教材を専門に扱っている
合同出版株式会社
から発売されています。

2022年の発売からまだ数年という比較的新しいツールですが、多くの現場やご家庭に広まっている様子です。
おそらくその「専門性と温かさの両立」が支持されているのではないかと私は感じています。

制作されたのは、NPO法人ぷるすあるはのみなさん。精神科の看護師である細尾ちあきさんと、医師の北野陽子さんを中心としたプロジェクトチームです。精神保健の現場で、子どもや親、支援者のためのツール制作と普及に情熱を注がれている方々です。
<ぷるすはるは ビジョンと団体概要>はこちら


ぷるすあるは「こころとからだコンディションカード」(合同出版)
どんなきもちもだいじょうぶ 全100枚入り
対象は小学生から大人まで。

実践の場でのきめこまやかなヒント「使い方ガイド」つき

まず素晴らしいのが、付属の「使い方ガイド」です。
ここには、専門家が実際の現場で使われている、具体的な言葉遣いやフレーズがイラスト付きでたくさん散りばめられています。現場での実践にもとづいた端的で重要な、そして子供への愛情が込められたアドバイスが詰まっています。

「伝えてくれてありがとう」使い方ガイド

基本の使い方のページが最初。気づく、調子を伝える・理解を深める・話し合う、など。

「決めつけないでたずねる」

・ただきいてほしい/そっとしておいてほしい/解決策をいっしょに考えてほしい/わからない

目に入りやすい場所に置いておく

「だれも手にとらなくても気にしない…」←いいですね!

どんなカードを選んでも、どんな感想を言っても否定しない

「そんな意見あるんだ」「へー」場が和む←いいですね。

そして100枚のカードの概要はこちら。

<きもちカード>25枚

一番大切なメッセージは「どんなきもちもだいじょうぶ」。

(使い方ガイド)より

きもちをたずねられたり、答えることは、ときに負担に感じる場合もあります。選びやすいように、「ふつう」「わからない」のカードも入れました。(中略)「わからない」のカードは、本当にわからないときにも、今は選びたくないときにも使ってOKです。カードを選んでくれるということは、カードをきちんと見てくれているということです。

(使い方ガイド)より

<脳とこころカード>25枚

<からだカード>25枚

調子が悪いのに気づきにくい子どもや、不調を伝えにくい子どもへ。あるいは、忙しかったり、我慢しがちな人にも、自分のからだをふりかえるきっかけにしてもらえたらと思います。

(使い方ガイド)より

<きぼうカード>7枚

「こうしたい」「こうしてほしい」という希望を伝えるため、あるいは、まわりが知るためのカードです。

「パス」「ここにはないけど話したいことがある」のカード2枚。
「休みたい」「そっとしておいてほしい」「ただきいてほしい」「一緒に考えてほしい」「SOS助けてほしい」のカード5枚。

上記でご紹介した”調子のカード”を選んだ後に
「どうしたいという希望がありますか?」
と段階的に使うことが想定されています。

(使い方ガイド 一部改変)より

これら100枚すべてのカードに込められた思いに胸を打たれます。イラストをご担当されている精神科の看護師さんでもある、細尾ちあきさんのイラストが温かさでいっぱい。愛情のこもったイラストです。専門的な視点を持ちながらも、1枚1枚に温かさが宿っているように感じます。

また、このカードセットだけでなく、用途に合わせて選べる関連アイテムも用意されています。

  • ポスター版(一覧シート)

ハルのきもちいろいろカード(全13枚)

サイコロキット ハルのきもちいろいろサイコロ

一度購入されたら大人になっても長く使える秀逸なアイテムだと思います。療育や医療・福祉の場だけの利用はとてももったいなく、ぜひご家庭や個人に、広がってほしいツールです。
amazon や楽天ブックスなどでも販売されています。

それでは5月最初の「感情教育アイテム」レポートはこれで終わります。
夏にむけて、みなさんが、いったん心身の調子を振り返り、整える時間をすごしていただければと思っています。

これまでの感情教育アイテムはこちらにまとめています。

これまでご紹介したアイテムの中にも、アメリカのキッズ向けのこんな商品があります。家庭向け・遊びながら「気持ち」をみつけるアイテム。弊社で輸入して、販売もしている定番商品です。
日本語訳つきのオリジナルA3ポスターつき。感情を表す英語を知ったり、ストレス解消法が40以上提案されているので、自分にあった対処法に出会えるかもしれません。
https://note.com/_littlepineapple/n/neaf1bffd6cdd

自己紹介はこちらから

ぜひ今度とも、子どもとお母さんの心をいやし、成長を支えるためのアイテムや情報の交換をしてまいりましょう。
感想や「💛」などもいただけますと大変嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!