フレンチトーストに、時間をかけていた
フレンチトーストは一晩卵液に浸すものだと思っていました。
丁寧に作るほど美味しくなる、という信仰みたいなものがあって、前の夜から仕込んでいました。朝に焼くだけの状態にして、ちゃんと寝る。これが正しいやり方だと思っていた。
でも実際にやっていたのは、パンをふやかしていただけでした。
調べたら、レンジで2分あれば同じことができると分かりました。加熱してパンの構造をゆるめて、卵液を流し込む。一晩かけてやっていたことが、物理的には2分で済む話だったみたいです。
時間をかけることと、丁寧にやることは、違うらしい。
それに気づいてから、他のことも少し気になってきました。時間をかけているのに、結果がそれほど変わらないことが、料理以外にもあるんじゃないかと。
でも今日はフレンチトーストの話なので、そこまでは考えないことにします。
少なくとも朝の台所では、時間をかけた自分に満足するより、10分で同じものが作れる方が、今の私には合っている気がします。
前の夜から仕込んでいた頃の自分は、丁寧に生きていたのか、それとも時間をかけていることに安心していただけなのか。
たぶん後者だったと思います。フレンチトーストの話ですが。
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