高校は動物園だった/他人の不幸は蜜の味 #2
入学式で大学進学は諦めた
高校の入学式に、2浪して大学に合格できた卒業生の話を聞いた。
我が母校が創立して以来の快挙だそうだ。
校長先生が誇らしげに語っていたのを、今でも鮮明に覚えている。
この高校を卒業しても、更に2年も勉強しないと大学生になれないんだと知った。
ボクの人生から「大学」という2文字が消えた。
まだ15の春だった。
入学後に驚いたのは、2・3年生の校舎が、授業中も休み時間も絶えず騒がしかった。
「ここは動物園かよ」と、心の中でツッコんでた。
だが、ボクのクラスも1年生のゴールデンウィークが明けた頃、立派な動物園と化していた。
例外に漏れず、ボクも動物園でいうところの、来場客に鑑賞される1匹のサルと化していた。
本物の動物園に居るサルならば、見る人を喜ばしている。
でも、当時のボク達を見て喜ぶ人は、恐らく皆無だっただろう。
先生方は「勉強したい子も居るんだから、邪魔するなら寝てろ」と、よく言っていた。
少なくともボクが見渡す限り、勉強したがっている子は見当たらなかった。
授業中おとなしくしている時は、マンガを読んだり、好きなラジオを録音しておいてイヤホンで聞くこともあった。
月曜日はジャンプとヤンマガ、火曜日はSPA!、水曜日はマガジンとサンデー、木曜日はヤンジャンとチャンピオンを友達と回し読みをしていた。
金曜日はヒマだったと記憶している。
・妊娠が発覚して高校を辞める子。
・結婚して卒業待たずにいなくなった子。
・AVに出たことがバレて退学になる子。
・バイクで事故って亡くなってしまった子。
・警察に捕まって高校に来れなくなった子。
“色んな人生があるなぁ“と教えてくれた高校だった。
ヒトタラヲ
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