高血糖を怖がりすぎないために。糖新生と食事の立て直しを考える
「食後の血糖値が上がった」「リブレの数字が気になって何度も見てしまう」「4毒抜きを始めたのに、ALTやASTが少し高い」。食生活を見直し始めた人ほど、検査値や体の反応に不安を感じやすいものです。
今回の動画で吉野先生は、血糖値や肝機能の数字を見て焦りすぎないこと、ただし体を立て直す行動は先延ばしにしないことを、「焦るな、でも急げ」という言葉で説明しています。数字だけを怖がるのではなく、なぜその反応が起きているのかを知ることが大切だと語られています。
血糖値の数字だけで一喜一憂しない
動画では、食後に血糖値が150、180、200程度まで上がることがあっても、それだけで過度に怖がる必要はないと説明されています。もちろん、空腹時血糖が非常に高い場合や、肝機能の数値が大きく上がっている場合は医療機関での確認が必要です。ただ、食後の一時的な上昇を見て不安になり、必要な食事までやめてしまうと、かえって悪循環に入りやすいという指摘です。
吉野先生は、リブレのような測定機器は体の反応を知るために使うものであって、数字を見るたびに怖くなるためのものではないと語っています。大切なのは、数値の変化を見ながら、自分の体に合う食べ方を整えていくこと。気になる症状や極端な数値がある場合は専門家に相談しつつ、日々の小さな変化に振り回されすぎない姿勢が必要です。
糖新生が起きると、肝臓にも負担がかかる
今回の中心テーマのひとつが「糖新生」です。動画では、体が痩せたり、十分に食べられなかったりすると、体は血糖を保つために自分の筋肉や内臓などを材料にして糖を作ろうとすると説明されています。その過程でタンパク質が分解され、アンモニアが生じ、肝臓がそれを処理するために働くため、ALT、AST、GTPなどの数値が上がることがあるという流れです。
この話は、「肝機能の数値が少し高いからすぐに怖い」という単純な見方ではなく、体の中で何が起きているのかを考える視点につながります。吉野先生は、糖新生そのものを必要以上に怖がるのではなく、糖新生を起こさなくて済むような食事の整え方が大切だと語っています。血糖値を急上昇させない範囲で、体が必要とする糖を穏やかに入れていく考え方です。
20年、30年かけて傷んだ胃はすぐには戻らない
動画では、植物油や甘いもの、クリーム、揚げ物などを長年とり続けることで、胃に負担がかかるという説明がありました。胃は本来、タンパク質を分解するために胃酸やペプシンを使いますが、油が多く入る生活が続くと、その働きが乱れ、胃が傷み、慢性胃炎や萎縮性胃炎、逆流性食道炎などにつながる可能性があると語られています。
ここで重要なのは、体を壊すには長い時間がかかっているという点です。動画では、20年、30年、40年かけて起きた変化が、1か月や2か月で完全に戻るわけではないと説明されています。4毒抜きを始めたのにすぐ食べられない、体重が落ちる、少量ずつしか食べられないという人は、焦って結論を出すのではなく、胃の回復にも時間が必要だと受け止めることが大切です。
頻回食は怖がるためではなく、体を支えるための工夫
糖新生が気になる人に対して、動画では「頻回食」という考え方が語られています。胃が弱っていて一度にたくさん食べられない人が、血糖値を急激に上げすぎず、かつ体が糖を作りすぎないように、少量ずつ食べる方法です。人によっては1日5回、6回、さらに細かく分けるケースもあると説明されています。
ただし、ここでまたリブレの数字を見て怖くなり、必要な食事までやめてしまうと、体はさらに糖を作ろうとしてしまう可能性があります。動画では、米粉のお菓子やせんべい、餅のように粉末化されたものは血糖値を上げやすいとも語られていました。だからこそ、何でも少量ならよいという話ではなく、白米を中心に、体の反応を見ながら穏やかに食べることが大切だとされています。

何を食べるかは、体の状態に合わせて考える
動画では、糖新生が起きている人には白米がすすめられ、糖新生が起きていない人には玄米や雑穀米も選択肢になると説明されています。これは、胃が萎縮して消化能力が落ちている可能性がある人には、消化しやすさを優先する必要があるという考え方です。魚介類、海藻、きのこ、旬のものなど、日本人が昔から食べてきたものにも触れながら、季節と体に合った食事を見直すことが語られていました。
一方で、動画ではハム、ソーセージ、ベーコン、サラミなどの加工肉についても注意が促されています。添加物や食習慣の話は、単に「これだけが悪い」と決めつけるためではなく、毎日の積み重ねが胃や体調に影響するという文脈で語られています。食事を変えるときは、流行の健康法に飛びつくよりも、自分の胃腸の状態、血糖値の反応、続けやすさを見ながら整えていくことが現実的です。
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焦らず、でも先延ばしにしない
動画の後半で吉野先生は、「焦る」と「急ぐ」は違うと語っています。焦るとは、不安に飲み込まれて、嘘をついたり、手を抜いたり、近道に見えるものへ飛びついたりすること。一方で急ぐとは、やるべきことを先延ばしにせず、誠実に積み重ねることだと説明されています。
食事の立て直しも同じです。検査値に怯えて必要な行動をやめるのではなく、体の仕組みを理解しながら、今日の食べ方を少しずつ整える。長年かけて乱れた体は、短期間で一気に戻るものではないかもしれません。それでも、4毒を減らし、体に合う食事を探り、焦らず継続することが、結果としていちばん早い道になるというのが今回のメッセージです。
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