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私の好きなカバーソング(221)「Comecar de Novo(The Island)」イヴァン・リンス、シモーネ、サラ・ヴォーン、ジェーン・モンハイト、セルジオ・メンデス、ブラッド・メルドー

ブラジル関連、まだ続けます。前回ミルトン・ナシメントさんの曲を紹介しましたが、ブラジルには大スキなシンガーソングライター、イヴァン・リンス(1945-  )さんもいて、以前に「Setembro」や「Life in The Modern World」を紹介しています。今回はそのイヴァン・リンスの代表曲で、今では世界的スタンダードです。
1979年にブラジルのテレビドラマのために書かれた曲らしいです。作曲はリンス、作詞はヴィトール・マルチンスさんでこの強力コンビは多くの名曲を世に出しています。
1979年に最初に歌ったのはブラジルの女性シンガー、シモーネ(1949-  )さん。2005年リリースのライヴ版からです。

タイトルの「Comecar de Novo」の直訳は「再出発」です。歌詞は過去の苦しみや失敗を乗り越え、未来に向かって歩き出す女性の姿を描いているようです。元々のテレビドラマが家庭内暴力や離婚を扱う社会派ドラマで、女性の自立と再出発を応援する主題歌ということです。その一方でブラジルは1964年から85年まで軍事政権で多くの音楽家が弾圧を受け、亡命したり海外に逃亡しています。この曲はその支配から解放され、新しい道を歩もう、という意味も含んでいます。このことはリンス自身がインタビューで語っています。
リンスはこの曲を何度も録音し、多くのアルバムで発表、いろんなバージョンがありますが、最初に発表したバージョンがこちらです。1979年のアルバム「A Noite」です。ヘッダー画像はアルバム「Love Dance」(1989)からですが(素敵なジャケットアートです)これにも収録されてます。

この曲の英語版が「The Island」です。タイトルも英語詞もポルトガル語の原曲とかけ離れ、人生を「島」に喩えて描いているようです。
この「The Island」も多くのアーチストのカヴァーがあります。なお「To Begin Again」というタイトルが付いている作品もあります。
サラ・ヴォーン(1924-90)さん、アルバム「Crazy And Mixed Up」(1982)です。

ジャズ歌手のジェーン・モンハイト(1977-  )さん、2003年のLive At The Rainbow RoomのMVからです。以前別の曲で同じことを書きましたが、歌唱力絶品で情感こもっていて、表情や歌いっぷりがちあきなおみさんそっくりです。

セルジオ・メンデス(1941-2024)さん、アルバム「アララ(Arara)」(1989)からです。ボーカルはアンジー・ジャリー(Angie Jaree)さんです。

ブラッド・メルドー(1970-  )さんのピアノトリオにサックスが加わったアルバム「New York - Barcelona Crossing」(1993)です。

ラストはリンスさんとシモーネさんの極上絶品デュエットです。このお二人、声がよく似ていて、音だけならどちらが歌っているのかわかりません。


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