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私の好きなカバーソング(216)「Look For The Silver Lining」チェット・ベイカー、ジュディ・ガーランド、ジェーン・モンハイト、ブラッド・メルドー、ジム・ホール

W杯サッカー、日本が消えても戦いは粛々と進んでいます。各国のエースストライカー競演、楽しいですね。特にノルウェーのハーランド、ブラジルを粉砕する2発は凄かった!勝利のあと、チームメイトやサポーターとともにはしゃぐ姿はかわいいです。
残念ながらここにきて米国チームの退場選手の処遇に関するトランプとFIFAの振舞いに水を差されました。いまどき映画やドラマでしか見ない絵に描いたような露骨な介入で、”ザ・卑怯”案件です。トランプはそれを正しいことをしたと本気で思っていそうで、自分の手柄のように自慢げに公表しています。トランプの人格を疑うことはこれまでも散々ありましたが、ここまで幼稚でぶっ壊れてるとは・・・怖いです。当たり前の価値観や思いやり・常人の感覚を持たない人間がスポーツの世界まで引っ掻き回すのはやめてほしい。
7日の試合で米国チームは当該選手が出場したもののベルギーに完敗、トランプの愚行は結果的にマイナスに働きましたが、FIFAの腰抜けぶりにも改めて驚きました。

さて、本題へ。この曲は作詞バディ・デシルバ、作曲ジェローム・カーンで1920年のミュージカルで歌われ有名になったようです。ジェローム・カーンさんは著名な作曲家で多くのミュージカル曲やジャズスタンダードを書いていて、「All the Things You Are」や「今宵の君は」「オール・マン・リヴァー」は以前記事にしてます。

この曲で最も有名なのはチェット・ベイカー(1929-88)さん版と思います。名盤「Chet Baker Sings」(1954)のラスト曲です。私もこのアルバムでこの曲を知りました。

この曲に邦題は特にないようです。タイトルのliningは服の裏地のことで〝Every cloud has a silver lining〟という英国の諺からとられていて〝どの雲も銀色に輝く裏地を持っている〟という訳になります。ヘッダ画像のイメージでしょうか。歌詞の大意は、

  重苦しい暗雲が垂れ込めていても 反対側は銀色に輝いている
  いつもどこかで太陽は照らし続けていることを想い出そう
  だから いつだって希望の光を探すんだ

どんなに悪い状況でも必ずどこかに希望がある、それを探そう、ということですね。本州の梅雨はまだ一部しか明けてませんが雲の上では太陽が輝いています。薬物まみれの壮絶な人生だったチェットさんはどんな気持ちでこの曲を歌っていたのでしょうか。

ジュディ・ガーランド(1922-69)さん、アルバム「Till the Clouds Roll By 」(1946)からです。この曲の作曲をしたジェローム・カーンの生涯を描いた同名ミュージカル映画(邦題「雲流るるはてに」)のサントラ盤です。80年前の作品とはとても思えません。

ジェーン・モンハイト(1977-  )さん、アルバム「HOME」(2010)からです。いつもながらのいい声です。

ブラッド・メルドー(1970-  )さん、2020年のアルバム「組曲: 2020年4月」です。メルドーがコロナ禍の世界を捉えたソロピアノ作品です。この曲はラストに配置されています。コロナ禍の中で光を探そう、というメッセージと思います。ひとつ前の曲がビリー・ジョエルの「ニューヨークの想い」のカヴァーで、この末尾2曲のとびきり美しいピアノは胸を打ちます。

ジャズギターの巨匠ジム・ホール(1930-2013)さん、初リーダーアルバム「Jazz Guitar」(1957)からです。

トランプ禍はいつ終わるのでしょう?任期いっぱいのあと2年半?
その向こう側に明るい光があるはずです。

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