【小泉進次郎が廃止】作況指数って、何を表す数値か知ってる?
小泉農林水産大臣が廃止することを決めた「作況指数」

SNSを見ると 「データの継続性がなくなる」とか、批判的な意見が沢山あります。
けどね、そもそも作況指数って何だか知ってる?
ココでは、知っていそうで知らない「作況指数」その問題点を5つにまとめて詳しくご紹介します。
【問題点1】作況指数は、収穫量調査ではない
作況指数とは その年の10a当たり収量÷平年収量×100 という計算式で算出します

平年収量とは 直近30年間の10a当たり収量や気象データを基に、当年の気象や被害の発生が平年並みと仮定した場合に予想される10a当たり収量で、有識者の意見も聴いて決定されたもの。
30年間の単純平均ではなくて、かなり基準があいまい。 この資料を見た限り、有識者がどんな意見を反映させて平年収量を出しているのか、それも定義されていないみたいです。
だから、作況指数が101でも、収量は単純に「前年の1.01倍」とはなりません。
作況指数とは別に「収穫量調査」というのが行われていますが、その問題点は後で詳しく紹介します。
【問題点2】作況指数が100でも、収量は前年より確実に減る
作況指数が「101」と聞くと 「例年並みなんだなぁ~」って感じがしますよね。
けれども、そうではありません。
日本では毎年、水田面積が減っています。たとえば、令和5年の水田面積は前年実績125.1万haから0.9万ha(0.7%)減少の124.2万haとなりました。
だから、問題点1で紹介した事情もあるけど、そもそも面積が減ってるから収量が例年並みであったとしても「作況指数100」だと収量は前年を確実に下回る。
さらに作況指数は作柄を人為的に操作して比較している数値なので、101でも収量は単純に「前年の1.01倍」とはなりません。
【問題点3】ふるいの網目が違う
作況指数や収穫量調査でつかう「ふるいの網目」 このふるいを通らなかった粒の大きなお米の量を計算に使うんだけど……
そのふるい、種類が増えています。
戦後、日本では1.7ミリのふるいを使っていました。 だから、収穫量調査では継続性の事も考えて、ずーっと1.7ミリのふるいを使っています⬇️

(1.70mmのふるい目幅ベース)って書いてあるでしょ?
けれども以前、米が取れすぎて大変だった頃。
「少しでも米を高く売ろう!」ということで、各産地で米粒を大きくしてブランド化を図ったことにより、産地ごとにふるいの網目が 1.75だったり、1.8だったり、1.9だったりと差が出てきたんですわ。
そういう背景があって、作況指数では(農家等が使用しているふるい)を使っています⬇️

(農家等が使用しているふるい目幅ベース)って書いてあるでしょ?
つまり、収穫量調査と作況指数で「使用しているふるいの網目が違う」
さらに作況指数では「地域によって使用しているふるいの網目が違う」
ここら辺の話は、こちらで詳しく紹介しています。
【問題点4】収穫方法の変化
お米の収穫量調査は、あらかじめ決められた田んぼの稲を丁寧に手刈りし算出しています。

けれども、大型機械化が進んだ現代

収穫量調査みたいに倒れた稲まで残さず手刈りする農家は、まずいません。大型機械で刈り取る場合、倒伏している稲は収穫されずそのまま水田にすき込まれます。
だから「算出された収穫量と実情に差がある」と、農家が指摘しています。
【問題点5】玄米で計算
作況指数や収穫量調査は、すべて玄米ベースで算出されます。けれども、私たちが食べるのは精白米。精米するとき、最近の猛暑やカメムシ増加の影響で、砕けたり、白く濁って選別機ではじかれる米が増加。主食用にならないお米が増えています。
2024年産米に関しては、北日本は収量が増えたという声が多かったのですが、西日本では精米した時、量が減ったという声が結構ありました。
……つまり、こんな感じで統計手法が実情に合っていない。 それを今回「まとめてかえます」と、小泉進次郎が言っているわけなんです。
作況指数に関しては、70年間算出方法が変わらなかったそうだけど、水田面積が右肩上がりだった頃はこれで問題なかったのでしょう。 けれども減反が進み、突然米不足になって「数値がおかしい」って話になった。
農家の感覚と合わない数値を算出するのに、官僚が時間や手間をかけるのであれば、実情に合った数値を開発するってのも良い事なんじゃないかな。
収量調査のふるいの網目も「今回統一する」って話だから、今まであいまいだったのが分かりやすくなると思うんだけど……
SNSで批判している人たちは、そういう事を正確に把握しているのでしょうか?
小泉進次郎がすることは、すべて悪い!
そう決めてかかっていませんか?
物事の良し悪しは、その「物事」につくはず。小泉進次郎が「農協」という組織形態を解体しようと企んでいるのは分かるけど、だからと言って彼のすることを詳しく調べもせずに「全部悪い」と鵜呑みで言い切るのは
インフルエンサーを鵜呑みで信じて誤情報を拡散させる
自民党を鵜呑みで信じて投票し続ける
これと一緒。さらに今じゃ「情報流通プラットフォーム対処法」がありますから
明らかに根拠がない事を発信すると、その情報が削除されたり、アカウントが削除される可能性すらあります。
私たちは、自分の頭で考えて自分の意見を持たなければいけない
私はそう考えているので、今回この動画を作りました。
小泉進次郎が、統計をどう変化させるのか…… 詳細が発表されていないのでまだ分かりませんが、小泉進次郎や彼を操る官僚の批判をするのは、それからでも遅くないよね?
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