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社長が社長じゃない会社で働いていた話

僕は会社に切り捨てられた。でも、失業保険で生き延びた。
結果的にフリーランスになって、会社は後から自滅した。
そして今思うのは、「まあ、人生そんなもん」です。

クーロンです。

昔いたゲーム会社の話です。

この会社、ちょっと構造が特殊でした。

もともと前職の社長であるG氏が立ち上げた会社なんですが、
「社長経験者が社長だと銀行からお金が借りられない」という事情があったらしく、他に社長職をやる人間をたてる事にしました。

そして、既婚者で社会的にも信用があるだろうと言う事で、前職で後輩だったT氏が社長になっていました。

そんな会社の内情はどうだったかと言うと、G氏が実質的に経営を取り仕切り、T氏は雇われ社長みたいな感じです。

当初は問題なく経営ができていたようですが、経営的に厳しくなってきたある日、G氏からこんなことを言われました。

「会社の資金繰りが厳しいので、会社都合で辞めてほしい。その後は仕事を探して紹介するから、とりあえず失業保険で食いつないでくれ」

いや、雑すぎる。

要するに「会社は残したいが、人件費を外に出したい」という話なんですが、
言い方が軽いし、説明もふわっとしている。

そして何より、「断れない空気」が完成している。

これが一番きつい。

正直言えば「正社員という立場が無くなるのは、とても嫌だった」です。

収入の不安。
立場を失う不安。
そして、相談できる人がいない孤独。

このコンボ、普通に削られます。

それでも選択肢はなく、「やるしかない」のでハローワークへ行きました。

ただ、そのときの僕はちょっとバグっていて、

「働かなくてお金もらえるの、ラッキーでは?」

と思っていました。

今なら全力で止めます。

その後、G氏に仕事を紹介してもらい収入を得る事はできましたが、すったもんだがあり、フリーランスになりました。

この「すったもんだ」も思い返せば濃い話なので、機会があれば別記事にしたいと思います。

ここだけ見ると美談ですが、ほぼ運です。
再現性はあまりありません。

で、その会社はどうなったか。

当時はそれっぽく回っているように見えましたが、
数年後にG氏の問題が表に出てきて、G氏は会社を追われる事に。
更に数年後、粉飾決算など問題を起こし、倒産しました。

ちなみに冒頭で書いた「社長経験者が社長だと銀行からお金が借りられない」と言う件について。
後から知ったんですが、社長経験があると過去の実績次第で融資が厳しくなることもあるらしく、あの構造もそういう事情だったのかもしれません。

正直に言うと、
「ざまあみろ」と思っています。

綺麗な話にするつもりはありません。
こういう感情も含めて現実です。

ただ一つ、はっきりしていることがあります。

僕は、「自分の仕事はちゃんとやっていた」ということです。

会社の構造は選べない。
でも、自分の仕事の質は選べる。

だから後悔はありません。

当時関わっていたプロジェクトは自信をもって職務経歴書に記載しています。


ここから少しだけ、「学び」の話をします。

今回の件で思ったのは、

「社長がワンマンなのは危ない」とよく言われますが、
それと同じくらい、「社長じゃない人間が実質仕切っている会社」も危ない、ということです。

責任の所在が曖昧になるからです。

決めている人と、責任を取る人が違う。
これ、だいたいロクなことになりません。

ちなみに、この記事で書いた会社の社長はワンマンでしたが、結局会社を追われてます。

じゃあ何がいいのかというと、
理想論ですが、「上層部がある程度バランスを取っている状態」だと思います。

いわゆる「三すくみ」みたいな形。

誰か一人が暴走しないし、
誰か一人に責任が押し付けられることも減る。

…とはいえ、

その会社の内部を知っている人が知人にいない限り
「そんなの入ってみないと分からない」です。

ここが一番厄介。

だから結局、

「会社ガチャはある」

という、あまり夢のない結論になります。

それでも一つだけ言えるのは、

「なんか変だな」と思った違和感は、だいたい当たります。

僕の場合も、ちゃんと変でした。

見ないふりをすると、あとでちゃんと回収されます。

なので、
「違和感はメモしておいた方がいい」です。

だいたい伏線です。


それでは、また。


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