250906 (コウモリの洞窟のための音楽)
今日のプレイ・リストから 321
ジェームズズー
演奏:アスコ|シェーンベルグ
ジェームズズーことミッチェル・ファン・ディンターは、オランダの実験ジャズのプロデューサーです。本曲はオランダの現代音楽アンサンブル、アスコ|シェーンベルグのために作曲?されました。どんなところが「実験」なのかというと、多分、次の通りです(間違っていたら教えてください)。
まず、自分で演奏の判断ができる楽器ロボットを製作しました。専門家と協働して、機械学習から自分の判断でMIDIデータを記載する生成AIを開発します。これをヤマハの自動演奏ピアノに読み取らせました。次に、アンサンブルに対して、演奏する際の基本となるルールを与えます。そして、ディスクラヴィアの演奏と応答しながら即興演奏を行わせました。
本曲は"Music for 17 Musicians"という題のアルバムに入っています。これは、スティーヴ・ライヒが1978年に発表した"Music for 18 Musicians"へのオマージュとなっています。ライヒはパルス(拍子の繰り返し)とフェージング(旋律のずれ)によってミニマル・ミュージックを生み出しました。
アソク|シェーンベルグは16人しかいません。ということは、17 Musiciansのうち、一人は楽器ロボットです。ディンターは楽器ロボットのアルゴリズムをパルスとして用い、人間の生の演奏のフェージングによって新しいジャズ(彼はナイーヴ・コンピューター・ジャズと呼んでいます)を生み出そうとしているのでしょうか。
余談ですが、昨日はホルガー・シューカイの命日でした。さっき気付きました。本曲を含む"Music for 17 Musicians"は、彼を偲んで過ごす日にうってつけだと思います。
