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250605 燃焼1/a

今日のプレイ・リストから 228
ホルガー・シューカイ


2017年に亡くなったホルガー・シューカイの未発表曲。サラッピンの新譜です。それだけでもうれしいのに、曲がまた素晴らしい。

いわゆるアンビエントに分類されるんでしょうけれど、決して「穏やかでリラックスできる、非情緒的な雰囲気のサウンド」(日本大百科全書)ではありません。むしろ聴く者に緊張を強いる、ピンと張り詰めたサウンドです。演奏時間32分8秒がとても短く感じます。

シューカイがどのような人物かについては、町田務さんの追悼文が秀逸です。特にシュトックハウゼンとのからみは、声を出して笑ってしまいました。

「私の教え子は誰も成功しなかったが、ひとりだけ例外がいた。ホルガー・シューカイだ。彼だけが私の真似をしなかった」という、シュトックハウゼンの冗談が記録されているだけでも貴重です。

シューカイは1938年に生まれ、2017年に79歳で亡くなりました。シュトックハウゼンは1928年に生まれ、2007年にやはり79歳で亡くなりました。

そんなたった10歳違いの二人の人生が、1963年から1966年の間、交錯します。シュトックハウゼンは1963年から5年間、ケルン新音楽講座(Kölner Kurse für Neue Musik)を開催しました。その最初の生徒の中にシューカイがいたのです。

「耳が最初の楽器だ」。シューカイがシュトックハウゼンに学んだこととして、そんな意味のことを言っていたのをどこかで読んだ記憶があります。

ずっとそのテキストを探しているのですが、まだ見つかっていません。違う人が言っていたことを混同しているのかもしれません。たとえそうだったとしても、本曲は自分の「耳」で奏でる曲であることに間違いはありません。