260805 「香味まさりてよろし」
今日の家飲みから 059
清鶴酒造さんで「生がありますか?」と聞いたら、御老人が「生ならこれです」と見せていただいたお酒が一目で好きになりました。ラベルに大きい字で「あらばしり 純米酒」としか書いてないんです。
米と米麹、清らかな清鶴の井戸水のみで蔵人が丹精込めて造った純米酒の醪が発酵を終え、さわやかな果実香を放つ醪を酒袋に入れいよいよ酒搾りが始まります。その一番最初に口から勢いよくほとばしり出るお酒が“あらばしり”です。
お酒への思いが伝わってくる文章ですよね。つまり、「あらばしり」とは無濾過生原酒のことです。
しかし、最近では、そうではない「あらばしり」があります。濾過してあったり、火入れや加水をしていたりしても「あらばしり」を名乗っています。別に違法ではありません。
だから、昔の意味の「あらばしり」の場合は、ラベルに「無濾過生原酒」とも書いてあることが多いんです。ところが、清鶴さんでは「あらばしり 純米酒」としか書いていない。なぜでしょうか?
想像でしかありませんが、きっと当たり前だからです。「あらばしり」といえば無濾過生原酒なのが当たり前、いちいち断らなくてもいいだろうと思われているんじゃないでしょうか。そんな蔵元のお酒だったとしたら、美味しいに決まっていますよね?
思った通りでした。これは旨い。まったりとして飲みごたえがあります。日本酒は清酒というぐらいですから、清らかなお酒だと思っています。「清酒」の「あらばしり」でした。ごちそうさまでした。
【あらばしり 純米酒】
製造元 清鶴酒造
原材料 国産米・国産米こうじ
使用米 五百万石、日本晴
精米歩合 70%
酵母 K901
アルコール度 18%
日本酒度 ±0
酸度 1.8
アミノ酸度 1.7
P.S. アテはミョウガ山盛りのカツオのタタキと冬瓜煮でした。こちらも美味しくいただきました。夏は冬瓜と苦瓜が食べられてうれしい。
