見出し画像

また今日も何も起きなかった

「また今日も何も起きなかった。」

ため息混じりにそんな思いが頭をよぎる。

でも、それって本当?

予約は入らなかった。
連絡は来なかった。
契約は取れなかった。
期待していたことは、何ひとつ起きなかった。

だから人は、つい「何も起きなかった」と結論づけてしまう。

でも、少し立ち止まってみる。
本当に何も起きなかったのだろうか。

ふと目にした文章に引っかかった。
誰かとの何気ない会話が妙に心に残った。
違和感を覚えた。
気づいていなかった癖に気づいた。
長いこと握りしめていた考え方が、少しだけ緩んだ。
あるいは、ただ空を見上げただけかもしれない。

それでも何かは起きている。

人は「起きてほしいこと」を基準に一日を評価してしまう。

予約が入ったか。
連絡が入ったか。
結果が出たか。
誰かに認められたか。

その基準で見れば、何も起きなかった日もあるだろう。

でも、その日を少し丁寧に観察してみると、不思議なことに何かは必ず起きている。

後になって振り返ると、

「あの日があったから気づけた」

と思うことがある。

その時は失敗だと思っていたこと。
無駄だと思っていた時間。
遠回りだと思っていた出来事。
なんてツイてないんだと思った日。

それらが、次の景色へ続く入口だったと気づくことがある。

だから最近は、

「今日は何が起きたのだろう」

ではなく、

「今日は何に気づいていないのだろう」

と思うことが増えた。

何も起きない日なんて、本当はないのだろう。

あるとしたら、
起きてほしいと思っていたことが起きなかった日。

ただそれだけなんだと思う。


続編はこちら👇

関連記事もよかったらどうぞ


画像:UnsplashVidar Nordli-Mathisen 撮影🙏

いいなと思ったら応援しよう!