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【前編】簡単に業者に甘えるべからず!切れば切るほど磨かれるクリエイター魂の話 | 作業部屋初公開🏠

peak silenceの3人による週刊リレーコラムです✍️
今週はmamiの当番です。


𓂃✍︎本記事は約5,300字のテキストと45枚の画像で構成しています✰˒˒꙳⋆


前回までのあらすじ

前回はアドビと無縁の暮らしがしてみたかったよ〜!!という話をしました。
ちなみにロイホはあれからまた2回行きました㊙️

家に帰る気力がなくて追加したポテト🍟

どうやら私は褒美は先に与えないと頑張れないタイプみたいです。

パフェはミニにしたので大目に見て欲しい。
誰に何をなのかわからないけど。

私と裁断機のヒストリー🪚

突然ですが、
『あれ、、なんか私、、ずっと何か切ってない??』
て今日ふと思ったんです。

一体何をこんなに切り続けているのか??
これを機に写真で振り返ってみたいと思います。

👇遡ること今から11年前、2014年。

2台目裁断機

ことのはじまりは、品質表示やプライスタグといった、商品に欠かせない小さな付属品でした。
こういったものは、普通なら専門業者に発注するのが一般的。
でもROROは持ち前のDIY精神炸裂させて毎回自前で制作していました。

理由はシンプル。業者に頼むとコストがかかるから!
コスト、大事です。
どこに、どのくらいのコストをかけるのか。
それもひとつの“センス”だと思っています。
もっと言えば、それすらもデザインの一部。

もちろん、お金をかければ(高確率で)いいものはできます。
外注すれば、その分時間も浮きます。
そしてその時間でブランドのために別の業務に取り組むこともできる。

でも理想と現実の擦り合わせってほんと難しいですよね。
長く続けていくことなのか、それともやりたいことがやりたいのか。
何を優先し、どんな佇まいで存在したいのか。
その選択もまた、ブランドの個性であり、表現のひとつだと思います。

とはいえ、これでいいのだろうかと何度も振り出しに戻るのもあるあるです。
自分で書いてて首がもげるのは私だけでしょうか😇


👇ちなみに初代裁断機は2013年に購入したこちら。
安全の事とか一切何も考えられてなくて、指スパンとやったら終わる超危ない裁断機🪚
Amazonで2,000円で買った。安い道具は危険、という学びを得た。

色んな意味で切れ味抜群で怖かった

あの頃は、世の中(業者のプラン)に私たちの理想とするものが無くて、あっても料金が高すぎて外注するのは現実的ではありませんでした。
どの道、自分たちで作るしかなかった運命ともいえます。

今叶う事を組み合わせて、最善を目指そう!何事もそんな精神でやってました。
例えば、コピーひとつとっても、コンビニの普通紙に普通にコピーするくらいなら、いっそざらざらの再生紙に家庭用プリンターで印刷して、その風合いごと味わいにしてしまおう!みたいな。

そんな風に、初期に問わず最後まで一貫して何かとDIYでやってきたように思います。
予算があってもなくてもその状況に簡単に甘えない、それがRORO流。

3台目裁断機
いつも側に電卓があるのにも注目👀

☝️続いて裁断したのは、ブランドのコンセプトを表現したリボンの帯タグ。
ブランドの顔となるこのロゴの印刷部分は、箔押しの匠の元で版を作り、贅沢にゴールドの箔押し印刷を施しました。
自分たちで頑張れるところは精一杯頑張って、ここぞという場面では、プロの力をお借りしながら唯一無二の販促物を作ってきました。

この白帯は、新宿の モナリザもアッと驚く品揃えの世界堂でA4の理想的な紙(マットで落ち着いた紙の質感にホワイトのツヤ感がある)を探すところからはじめました。珍しい質感や規格は今後廃盤になる可能性もあるので見極めが難しいです。安定供給を求めれば普通の紙になっちゃうし。

無事に紙が決まったらロゴ部分の印刷は有限会社コスモテックさんへ相談&依頼。
紙の手配→持ち込み→職人さんによる箔押し→自宅で裁断、という流れで当時は制作してました。
もし自分に箔押しする時が訪れたらコスモテックさんにお願いするんだ絶対!!ってデザインのひきだし愛読時代に決めていたのでロゴ帯は箔押しありきでデザインを考えました。

(またお世話になりとうございます🥹)

考える時は、お店にディスプレイされているシーンや、誰かが選んでいたり大事な人へおくりものとして手渡されるシーンを想像しながら。

そして夢が現実に。
ロゴ帯はこんな風に巻くパターンと
リボン風に留めるパターン

そしてこのリボン風の斜めカット、毎シーズン数千枚単位で使うのでさすがに業者を探したのですが、斜めかつここまで短い裁断はどこも不可でした。
なので初期はこれも一枚一枚家で裁断してました。
途中からいい場所を見つけてそこで裁断するようになりましたが、それまではひたすら切って、切って、切りまくる日々。
ざっくり計算しただけでも、通算で数万枚単位で裁断していると思います。

そして4台目となるのが・・

4台目電動裁断機!
秋葉原で時間貸ししてる裁断機

☝️こちらは秋葉原にあるコミケなどの同人誌を制作する人御用達のレンタル作業スペースの裁断機。
この裁断機との出会いによって、低コストのまま作業効率は大きく改善されて、販促物で実現できることの幅がぐっと広がりました。

活用方法としては、まずA3サイズでデータを制作→印刷業者へ入稿・印刷→仕上がったものを作業場に持ち込みます。

これを裁断機で4分割します⚡️
まぁまぁ難しい😇
でもやるっきゃない!
完成!!🙌
誰も秋葉原で私が裁断してるとは思うまい。
靴下の工場さんへこんな感じで依頼します
そしてこれが
こうなったり
ああかわいい🥹のでもう一枚
こうなったり
こうなったりして世に羽ばたいていきます🪽

あの時、秋葉原で作業を共にした彼らはお元気だろうか。無事にコミケに間に合っただろうか。
ジャンルは違えど同じ裁断機を使って切磋琢磨した仲間。
言葉を交わさずとも通じ合える何かがあった気がします🤝

その後も私は秋葉原に通い詰め、どんどん裁断の腕を上げていき、4分割よりさらに細い10分割裁断もできるようになりました🙌

ここまでくると業者クオリティでは?
ベースは白インク×黒マット紙
黒は締まるからお店でも映える✨
写真じゃよくわからないけど
こちらのベースはシルバー箔押し×黒和紙

これは上二つのような白インク印刷ではなく、これも世界堂で探した柔らかい和紙をコスモテックさんに持ち込んでシルバーの箔押しを施した黒帯。
黒帯は限定商品や時々登場するコレクションに使っていた、“レア帯”という立ち位置でした。

要所要所でその道のプロや匠の力をお借りしながらも、基本的なところは自分たちで考えて動く。
その積み重ねが、気づけば頭も腕も鍛えられていて、「こうしたい」が少しずつ「できる」に変わっていくのを感じました。


終わりなき改良の旅

初代は1足のソックスに2種類の付属(情報タグ)を作っていました。

靴下の素材によって異なる取り扱い注意
品番、価格、洗濯表示などを記載したシール

これも初期は家庭用プリンターで印刷してました。
市販のエーワンのシールで。
でもいかにそう見せないようにするか、が腕の見せ所。
デザインやフォントやサイズには相当こだわりました。

エーワンヘビーユーザー😂
座り込んで真剣になにかやってます
テーブルがカオス🤯
一体何の作業をしてるのでしょう
拡大🔍
わ、これ一番神経使うやつ😇

情報に間違いがないかのチェックしてるとこですね。
このラベルに関しては2重どころじゃなく5重6重くらい相当厳重に確認してました。
万が一品番や価格に間違いがあったら取り返しがつかない大変なことになりますからね。

そしてこれも小さな改良を何度も重ね、最終的には一体化してこのようになります。

名刺カードサイズ時代
これを丸いシールで箔押しのロゴ帯にとめます
これもエーワン
エーワンさん、大変お世話になりました🙇‍♀️
型数×色数分のデータを作ります
だいたい25-30種類くらいかな

繊細な糸や加工を施したソックスには、カードの角を角丸仕様にして生地が傷つかないような対策もできるようになりました。

その後、紙のロゴ帯をOPP(ポリプロピレン樹脂)にリニューアルし、それに合わせてカードもリニューアルしました。
この時もOPPは無色透明のシート状態で資材メーカーさんから購入し、それをコスモテックさんに持ち込んで箔押しするスタイルで完成しました。

👇そのOPP帯の裏に貼るシールをサイズをどうするか実寸であれこあれ検証してる様子がこちら。

そして最終的にコストは据え置きでこちらのシールタイプにまで上り詰めることになります。
ついにQRコードの登場!!

さらにはカラーまで付けられるように!!🙌
10年も経てばテクノロジーをはじめ紙やシール、印刷業界も変化していきます。

素材も技術もどんどん進化していって、小ロット・低予算でも理想的な印刷が叶う時代に🙌
でも到来したのがコレクションの最後の1-2年だったので、そこまで時代の恩恵には預かれませんでしたが、むしろそのおかげでROROは成長できたので前の時代にも大感謝です。


実寸の目視確認を怠るなかれ

はー、付属品の話でこんなに語れてしまうものですね。
えっとなんの話してたんだっけ。

『あれ、、なんか私、、ずっと何か切ってない??』

て話しから歴代裁断機を振り返ってたんだ。
なんでそう思ったのかというと、またなんかデジャブみたいなシーンがあって、

それがこちら

8パターンのデザインから選んでいます

今日は、とある入稿データのデザインを実寸で確認していました。
もう二度とカッターマットは使わないだろうと処分してしまっていたからダンボール敷いて。
プリンターも今は持ってないのでコンビニに行ってコピー。
だって実寸、大事。
実寸でトンボ(目印)に沿って裁断するとあら不思議。
モニターで見た時の印象と結構変わる!てことが割とよく起こります。
なのでわざわざコピーして切って比べて、手間ではあるけれどクオリティーを上げたければこの作業は外せません。

ちなみに今確認してるのはいよいよ来月、目に見えて手で触れる形で誕生する予定のとあるデータです。
楽しみすぎます😍


余談:デビュー直前のクリエイターの部屋

もう今はこんなカオスじゃないし、晒すことでのイメージダウンもさほどないと思うので掲載しましょう。
(いや、影響あるかな。。あったらメンバーのお二人ごめんなさい🙇‍♀️)

ぐちゃ〜ごちゃ〜

2013年、ブランドデビュー直前の私の作業現場がこちらです。
展示会の案内状関連を4、5種類同時並行で裁断してるところ。

A5サイズで入稿して半分に切って束ねて
グラシン紙も切って重ねて留めて
リボンを添えて完成!
なんでか二種類作ってた


そしてROROの雰囲気と親和性のありそうな全国各地のセレクトショップを調べてせっせとお手紙書いてる時です。

確かこれ、封筒の透明の割合が多すぎたか何かで送る時に郵便局でストップしてやり直した記憶がある。
いろんな事が無知すぎて、何かひとつ行動するたびに想定外の何かもセットでついてくる、そんな日々でした。
そして毎週のように100円ショップと世界堂と東急ハンズのどこかに居ました😂
その先10年くらいそんな日々を過ごすことになります。

👇お菓子の帯の裁断も懐かしい。

商品以外にも展示会のお土産を考えるのも毎回楽しかったな。
この時は2014年の初めての展示会で、当時 "可笑しなお菓子屋"として活動されていたkinacoさんに別注クッキーを作ってもらいました。

kinacoさんの焼き菓子が恋しい〜😭

現在は鳥取県米子で食べれる森シュトレンを営むkinacoさん🌳

こうして振り返ってみると、本当にたくさんの人やお店、製品やサービスに支えられて、ブランドというものは成り立っていたんだなぁと改めて実感します。

特に裏方で最も支えてくれていたのは物流サービスではないでしょうか。備品から製品まで何から何まで配送にお世話になりっぱなしでした。

世の中の便利な仕組みやサービスの裏には、きっと数えきれない工夫と努力があるんですよね。。
DIYを通して、その裏の背景も少しは想像できるようになりました。
引き続き、見えない支えへの感謝も忘れずに暮らしていきたいです。


先週のwagu回でもお部屋が公開されています!
こちらはかなり貴重だと思います。解説も有料級。
ご覧になってない方はこちらから💌

紙で直張りするの私も全く同じ。デザイナーあるあるでしょうか👀

気になるパソコンの画面は陽キャに憧れて叶えさせてもらった写真。撮影終わりにチームの皆でパチリ⭐️

普段はパソコン1台で作業していますが、展示会前は作業量が一気に増えるのでモニターも総動員して効率を上げます。
さすがに横並びですが🎹🎹🎹
MIEMさんの伝説のパソコン3台縦使いの技はこちらから👇

拡大🔍
カタログ作ってるところかな?
👀

今はもっとスッキリしたお部屋ですからね。というのは最後にどうぞよろしくお願いね。(念押し)

最後まで読んでいただきありがとうございました🙇‍♀️
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