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石狩沼田駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石狩沼田駅*
駅舎(2023年8月2日撮影)
いしかりぬまた
Ishikari-Numata
地図
所在地 北海道雨竜郡沼田町北1条3丁目1番地1号[1]
北緯43度48分36.18秒 東経141度56分3.22秒 / 北緯43.8100500度 東経141.9342278度 / 43.8100500; 141.9342278座標: 北緯43度48分36.18秒 東経141度56分3.22秒 / 北緯43.8100500度 東経141.9342278度 / 43.8100500; 141.9342278
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
日本国有鉄道(国鉄)
電報略号 マタ
駅構造 地上駅
開業年月日 1910年(明治43年)11月23日
廃止年月日 2026年(令和8年)4月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 留萌本線
キロ程 14.4 km(深川起点)
◄北秩父別 (3.2 km)
(3.4 km) 真布►
所属路線 札沼線
キロ程 111.4 km(桑園起点)
◄五ヶ山 (2.8 km)
備考 簡易委託駅
路線廃止に伴う廃駅
* 1924年に沼田駅から改称。
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石狩沼田駅(いしかりぬまたえき)は、かつて北海道雨竜郡沼田町北1条3丁目にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線及び札沼線の駅(廃駅)である。電報略号はマタ。事務管理コードは▲121503[2]。

歴史

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1910年(明治43年)に留萌駅まで鉄道が通じて以来の駅であり、桑園駅と当駅を結んだ札沼線の終着・分岐駅でもあった。

もともと留萌方面への鉄道は妹背牛駅を起点に和・恵岱別経由、もしくは碧水・美葉牛・峠下経由、あるいは本願寺(現在の沼田町北竜の一部)・恵比島経由で計画されており、当地を経由する計画はなかった[1]。

しかし、このころ本願寺での開墾事業が終了にかかっていた開墾委託株式会社社長・沼田喜三郎は1903年(明治36年)に会社事務所を本願寺から現在の沼田町旭町(現在の石狩沼田駅の東側、駅裏にあたる場所)に移して現在の沼田地区の開墾に取り掛かろうとしており、当地で鉄道用地や市街地設営に必要な土地を寄付するなど積極的な誘致・陳情を重ねた結果、留萌方面への鉄道は深川駅分岐・沼田・恵比島・峠下を経由するルートが採用され、1910年(明治43年)に開通に至った[1]。

この結果、沼田地区は大きく発展し、1914年(大正3年)にはもともと所属していた北竜村(現在の北竜町・沼田町・幌加内町、および深川市多度志の一部に相当)から幌新太刀別川以東を分村、上北竜村となり、1922年(大正11年)には沼田村(現:沼田町)と改名された[1]。

1972年(昭和47年)の札沼線部分廃止により単独の途中駅となり[1]、2023年(令和5年)に留萌本線の当駅以遠が廃止され留萌本線の終着駅となり、2026年(令和8年)4月1日付の深川駅 - 当駅間廃止により当駅も廃駅となった[3]。

1977年(昭和52年)頃の石狩沼田駅周辺。札沼線は既に廃止されているが、2面3線のホームや貨物用側線等が確認できる

年表

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駅名の由来

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前述したように沼田喜三郎所有の農場敷地を提供されて設置されたことから駅と市街が同氏の名をとって「沼田」と命名され[1]、分村を経て村名も1922年(大正11年)に沼田村と改名された[1]。1924年(大正13年)3月31日には群馬県の上越線に同名の駅ができたことから翌月に旧国名の「石狩」を冠した[11]。また、2022年(令和4年)3月12日のダイヤ改正より石狩太美駅・石狩当別駅から「石狩」の冠名が外されて以降[JR北 3]、廃止まで「石狩」を冠する唯一の駅であった。

駅構造

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廃止時点では単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。

札沼線が接続する前の昭和初期までは、島式ホームの駅裏側3番線は側線扱い(実態は相対式ホーム2面2線)、その他に駅舎横留萌側の貨物ホームへ2本の引込線、駅裏側には1本の留置線とそれから深川側に分岐する側線を有していた[12]。

札沼線が接続し、不要不急線として休止されるまでは、駅舎前の単式ホーム1番線が札沼線発着、島式ホーム2番線及び3番線が留萠線に設定されていた。その他に駅舎横留萌側の貨物ホームへ3本の引込線、駅裏側には3本の留置線または機回し用の側線とそれから深川側に分岐する側線を有し、また転車台を備えていた[13]。

札沼線廃止後1994年11月までは単式ホーム・島式ホーム複合型2面3線を有する行き違い可能な構内であった。互いのホームは、東側に跨線橋が設置されていた期間を除いて西側を結んだ構内踏切で連絡していた。

交換設備廃止後は停留場となり、1番線以外の線路は全て撤去されたが、廃止まで島式ホームが残存していた。また、当駅 - 留萌駅間の廃止に合わせ、折り返しに対応する設備が整備されている[14]。

廃止時点では深川駅管理の簡易委託駅であった。窓口では常備乗車券のほか、2026年3月8日までSきっぷ常備券(深川 - 札幌、深川 - 旭川)を発売していた。出札補充券・料金補充券も北海道内完結のものに限り取り扱っていた。

廃止時点での切符の販売時間は平日7時20分 - 17時で土日祝日・年末年始は休業していたほか、毎月臨時で全日・半日休業日を設けていた。例として2025年7月は全日4日・半日7日[15][16]。

留萌線の利用客増加策として駅構内にカフェを設ける案があったが実現しなかった[17]。また、2021年(令和3年)度から北海学園大学と沼田町による駅リノベーションプロジェクトが行われていた[18]。

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおりであった。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1976年(昭和51年) 186,571 (511.2) [1]
1977年(昭和52年) 168,428 (461.4)
1978年(昭和53年) 152,952 (419.0)
1979年(昭和54年) 142,160 (388.4)
1980年(昭和55年) 121,873 (333.9)
2016年(平成28年) 77.2 [JR北 4] 同年度中に留萌駅 - 増毛駅間廃止
2017年(平成29年) 76.4 [JR北 5] [注 1]
2018年(平成30年) 74.0 [JR北 6]
2019年(令和元年) 68.4 [JR北 7]
2020年(令和2年) 64.6 [JR北 8]
2021年(令和3年) 58.6 [JR北 9]
2022年(令和4年) 49.6 [JR北 10] 同年度末で石狩沼田駅 - 留萌駅間廃止
2023年(令和5年) 45.6 [JR北 11]
2024年(令和6年) 43.6 [JR北 12]

駅周辺

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沼田町の中心駅。街の機能がそろう。

バス路線

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「沼田観光情報プラザ前」(2026年3月31日までは「沼田駅前」)停留所より空知中央バス(深川市立病院前行)、道北バス「きたそライナー」(深川駅前行、深川西高校前行)、沼田町営バス(幌新温泉行)が運行[20][21]。

札沼線1972年(昭和47年)廃止区間の代替で、ジェイ・アール北海道バス石狩線および北海道中央バス路線であった沼田町営バス北竜線(沼田駅前 - 碧水市街・和)はデマンドバス化を経て2018年(平成30年)6月1日路線廃止[22]。

路線詳細は、空知中央バス・道北バスは事業者記事を、沼田町営バスは沼田町#バスを参照。

隣の駅

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かつて存在した路線

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線(当駅廃止時点)
北秩父別駅 - 石狩沼田駅 - *真布駅
*打消線は廃駅
日本国有鉄道
札沼線
五ヶ山駅 - 石狩沼田駅

脚注

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注釈

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  1. ↑ 2017年(平成29年)5月から6月にかけての1週間に沼田町が行った調査によると、1日平均76.7人が深川方面へ、1.1人が留萌方面へ乗車しており、利用客の72%が高校生であった[19]。

出典

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  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 『新編沼田町史』沼田町、1982年12月10日、989-992頁。doi:10.11501/13197523。2026年1月25日閲覧。
  2. ↑ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、230頁。doi:10.11501/1873236。2022年12月10日閲覧。
  3. ↑ “JR留萌線がラストラン 開通115年、全線廃線”. 共同通信. 2026年3月31日. 2026年4月1日閲覧.
  4. ↑ 田中和夫(監修)『写真で見る北海道の鉄道』 上巻 国鉄・JR線、北海道新聞社(編集)、2002年7月15日、311頁。ISBN 978-4-89453-220-5。
  5. 1 2 3 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、868頁。ISBN 4-533-02980-9。全国書誌番号:99032190。
  6. 1 2 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、20-23頁。
  7. 1 2 3 4 5 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、24-25頁。
  8. ↑ “留萌本線では11駅を停留所化 旭鉄”. 交通新聞. 交通協力会. 1983年10月1日. p. 1.
  9. ↑ 「通報 ●山口線大歳駅ほか76駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1984年1月30日、32面。
  10. ↑ 『鉄道事業の一部廃止の日を繰り上げる届出について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道運輸局鉄道部、2022年12月9日。オリジナルの2023年1月5日時点におけるアーカイブ。2022年12月9日閲覧。
  11. ↑ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、102頁。ASIN B000J9RBUY。
  12. ↑ 昭和3年 線路一覧略図 札幌鉄道局発行。
  13. ↑ 昭和7年 線路一覧略図 札幌鉄道局発行。転車台の位置は不明。
  14. ↑ 鎌倉淳 (2022年8月31日). “留萌線廃止が正式決定。石狩沼田〜留萌間は2023年、深川〜石狩沼田は2026年に | タビリス”. 2022年11月24日閲覧。
  15. ↑ “JR石狩沼田駅の乗車券販売日程及び販売時間について”. 2025年7月3日閲覧。
  16. ↑ “JR石狩沼田駅きっぷうりば営業日 &ラストランカウントダウンカレンダー”. 沼田町. 2025年7月4日閲覧。
  17. ↑ “サポーター増やす/PR映像制作を 留萌線存続策探る 石狩沼田駅町長と住民意見交換”. 北海道新聞. 2020年11月2日. 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2021年7月8日閲覧.
  18. ↑ “石狩沼田駅リノベーション・プロジェクト始動”. 北海学園大学. 2021年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月8日閲覧。
  19. ↑ “特集「JR留萌本線」について” (PDF). 広報ぬまた11月号 No.614. 沼田町 (2017年11月24日). 2021年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月8日閲覧。
  20. ↑ “沼田駅前 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月9日閲覧。
  21. ↑ “沼田町営バス時刻表” (PDF). 沼田町. 2025年6月28日閲覧。
  22. ↑ “沼田町が乗り合いタクシー1日運行開始 高齢者ら対象 町民100円で”. 北海道新聞 (2018年6月1日). 2019年6月9日閲覧。

JR北海道

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  1. ↑ 『留萌線(石狩沼田・留萌間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2022年12月9日。オリジナルの2022年12月9日時点におけるアーカイブ。2022年12月9日閲覧。
  2. ↑ 『留萌線の鉄道事業廃止届の提出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2025年3月28日。オリジナルの2025年3月28日時点におけるアーカイブ。2025年3月28日閲覧。
  3. ↑ 『2022年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年12月17日。オリジナルの2021年12月17日時点におけるアーカイブ。2021年12月17日閲覧。
  4. ↑ 「駅別乗車人員(2016)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2017年12月8日。オリジナルの2018年8月17日時点におけるアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
  5. ↑ 「留萌線(深川・留萌間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月18日時点におけるアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
  6. ↑ “留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  7. ↑ “留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  8. ↑ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  9. ↑ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  10. ↑ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  11. ↑ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。
  12. ↑ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2025年). 2026年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年1月10日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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