宗教戦争
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宗教戦争(しゅうきょうせんそう)は、宗教上の問題が原因で生じた戦争や紛争のことである。単に宗教戦争と言った場合には1517年の宗教改革の後、16〜17世紀にヨーロッパ各地で起こったキリスト教の新旧両派間の戦争を指すことが多いが、それ以外に多数ある宗教問題が原因の戦争や紛争も同じカテゴリに分類される。
概要
[編集]その名のとおり宗教上の問題が原因で生じた戦争、紛争のこと。根が深いというところが他の戦争と異なる特徴である。
宗教戦争は主に二つのタイプに分けられる。
- 異なる宗教間、宗派間の戦争
- 政治対宗教の戦争
宗教戦争の教訓や反省から、西ヨーロッパでは政治と宗教の分離が進められるようになった。西ヨーロッパ以外でも、日本、アメリカ、トルコ等の国々では信教の自由と政教分離原則が憲法に明文化されている。
古代~近代の例
[編集]西洋・中東
[編集]東洋
[編集]現代
[編集]イスラエルと周辺アラブ諸国とで戦われた中東戦争および以降のパレスチナ武装勢力との紛争は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地であるエルサレム・ヘブロンなどの帰属問題が絡んでおり、宗教戦争の色彩も強い。元々、パレスチナ人はパレスチナに居住していたユダヤ人のうちアラブ世界による征服・影響によりイスラムに改宗したグループを起源としており、信仰する宗教の違いで区別されていた経緯もある。
2001年1月〜12月のアメリカ同時多発テロ事件以降、アメリカは同盟国に呼びかけて対テロ戦争を継続しているが、最近では中東地域の民主化というスローガンも掲げている。2004年のイラク戦争は、その典型である。中東には同じイスラム教を信仰している観点から、義勇軍として多くのイスラム教徒がイラクの支援に向かい、また、反米運動が各地で展開されるようになった。現代ではこのようなイスラム教徒と非イスラム教徒の対立の構図が少なからずとも見られるようになり、「文明の衝突」とも呼ばれている。混乱が続いた中東ではイスラム過激派組織のアルカーイダやISILが勢力を拡大した。 2022年ロシアのウクライナ侵攻では、2018年のウクライナ正教のロシア正教からの独立に関する宗教的な対立が背景の1つにあるといわれている。
用語の派生
[編集]同じ話題に対して、相異なる立場を熱狂的・宗教的に支持する者同士が衝突し、それらの間で発生する論争を、比喩的に宗教戦争と表現することがある。例えば、エディタ戦争[1]などがある。
備考
[編集]戦争の要因の一つが宗教であっても、それが主な要因でない限りは必ずしも「宗教戦争」とは定義されない。
例として、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争には宗教的要素が絡んでいた(イスラム教徒が多数派のボシュニャク人勢力、カトリックが多数派のクロアチア人勢力、正教徒が多数派のセルビア人勢力による三つ巴の紛争だったため)が、同紛争の主な要因は民族対立や領土問題であったため、民族紛争及び領土紛争としての側面の方が強い。
脚注
[編集]- ↑ “~師範! Emacsとviって使わないといけないんですか!?~”. アスキー・メディアワークス (2010年7月22日). 2013年10月5日閲覧。