Info. 2026/08/14 「Ask Me Why (II)」Studio Performance Video 公開!!

Posted on 2026/08/14

Joe Hisaishi Officialチャンネルに、新しいミュージックビデオ「Ask me why (II)」Studio Performance Video が公開されました。

この楽曲は、ドイツ・グラモフォン第6弾アルバム『THE BOY AND THE HERON』(2026.11 New)に収録されます。同楽曲は本日、デジタル先行配信も開始となりました。 “Info. 2026/08/14 「Ask Me Why (II)」Studio Performance Video 公開!!” の続きを読む

Info. 2026/11/06 久石譲『THE BOY AND THE HERON』ニューアルバム発売決定!!

Posted on 2026/08/14

久石譲のニューアルバム『THE BOY AND THE HERON』の発売が決定しました。

映画『君たちはどう生きるか』の音楽を演奏会用に再構築した「君たちはどう生きるか ピアノとオーケストラのための交響組曲」です。久石譲自身によるピアノとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。現代を代表する映画音楽作曲家の一人による極めて印象的なアルバムの誕生です。 “Info. 2026/11/06 久石譲『THE BOY AND THE HERON』ニューアルバム発売決定!!” の続きを読む

交響詩「風の谷のナウシカ」2015

交響詩「風の谷のナウシカ」2015
Symphonic Poem “Nausicaä” 2015

(2015)

chorus and orchestra

 

初演

2015年8月5日
大阪
ザ・シンフォニーホール

指揮・ピアノ:久石譲
演奏:新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ、栗友会合唱団

 

World Premier
2015/8/5 Osaka The Symphony Hall
Ritsuyukai Choir (cho) / New Japan Phil World Dream Orchestra / Joe Hisaishi

 

楽器編成

mixed chorus (SATB)+3(pic&fl),3(eh),3(bcl&cl),3(cbn),t.sax/4,3,4,1/timp/perc/hp/pf(cta)/strings

from Joe Hisaishi Official Website

 

時間

21:02

 

曲構成

(a) 風の伝説 -
(b) 遠い日々 -
(c) ナウシカ・レクイエム -
(d) メーヴェとコルベットの戦い -
(e) 谷への道 -
(f) 蘇る巨神兵 -
(g) 遠い日々 -
(h) 鳥の人 -
(i) 風の伝説

(a) The Legend of the Wind -
(b) The Distant Days -
(c) Nausicaä Requiem -
(d) The Battle between Mehve and Corvette -
(e) The Road to the Valley -
(f) The Resurrection of the Giant Warrior -
(g) The Distant Days -
(h) The Bird Man -
(i) The Legend of the Wind

 

楽曲解説

オーケストラでのコンサートをずいぶんやってきましたが、映画音楽を演奏しようとすると一部分になってしまうことが多かったので、大きな作品として聴いてもらえるものを作りたいという思いがずっとありました。「風の谷のナウシカ」の組曲は以前に「WORKS I」というアルバムを作った時に、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団の演奏で録音したバージョンがあったのですが、それをベースに映画で使われているものを継承しながらさらにスケールアップさせようと思って取り組みました。ただ、いざやり始めてみると大変。映画自体が破壊と再生というテーマを持っていて、前半のプログラムと通じているところが多く、精神的に苦労しました。

これを機会に宮崎さんの作品を交響組曲として表現していくプロジェクトを始められたらと思っています。世界中のオーケストラから演奏したいという要望もありますし、今後続けられれば嬉しい。ただ、僕は毎回のコンサートを「これが最後」という気持ちで臨んでいるので、今回きちんと成功してやっと次が見えてくるんだと思います。

久石譲

(出典:久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2015 プログラム)

 

「Symphonic Poem Nausicaä 2015」は1984年に公開された映画『風の谷のナウシカ』をもとにして新たに交響組曲としてつくった楽曲です。またこれは宮崎さんのために最初に書いた音楽でもあるので、人一倍思い入れがあります。

よく宮崎さんとの映画でどれが一番好きですか?と聞かれます。僕は「全部好きですが、あえて選ぶなら『風の谷のナウシカ』です、ここから始まったんですから」と答えます。

久石譲

(出典:久石譲 ジルベスターコンサート 2017 in festival hall プログラム)

 

Symphonic Poem NAUSICAÄ 2015
(a)風の伝説 – (b)遠い日々 – (c)ナウシカ・レクイエム – (d)メーヴェとコルベットの戦い –
(e)谷への道 – (f)蘇る巨神兵 – (g)遠い日々 – (h)鳥の人 – (i)風の伝説

最終戦争「火の七日間」が勃発し、巨神兵が破壊の限りを尽くして崩壊した巨大産業文明。それから1000年後、荒廃した世界の中で暮らす少女ナウシカは、戦乱の中で自然との共生を強く訴えかけ、自ら命を投げ出すことで世界に奇跡を起こす。久石と宮崎監督がタッグを組んだ記念すべき第1作にして、久石の代表作のひとつでもある『風の谷のナウシカ』の音楽は、久石自身のコンサートに限っても、これまでさまざまな編成によって演奏されてきた。演奏会用の管弦楽曲に関しては、メインテーマ〈風の伝説〉の単独演奏ほか、すでに2つの組曲が交響詩の形で演奏されている。すなわち、アルバム『WORKS I』収録の1997年ヴァージョン(a, b, c, d, e, g, h, i)と、BD&DVD『久石譲 in 武道館』およびアルバム『The Best of Cinema Music』収録の2008年ヴァージョン(a, b, c, d, g, h, i)である。今回の演奏に際しては、久石は『ナウシカ』のために作曲した素材をすべて検討し直し、完全版となる新たなヴァージョンを作り上げた。この完全版は、近く楽譜出版が予定されている。

(a)風の伝説
本編オープニングタイトルの音楽。衝撃的なティンパニで始まる導入部の後、久石のソロ・ピアノが万感の想いを込めてメインテーマを演奏する。そのメロディーの冒頭部分は、あたかも1980年代の映画音楽のトレンドに真っ向から抵抗するかのように、コード進行をほとんど変えない形で作曲されている。ミニマル・ミュージックの作曲家ならではのストイックな音楽的姿勢と、文字通り身を削るようなナウシカの壮絶な生きざまが重なって聴こえてくるのは、筆者ひとりだけではないだろう。

(b)遠い日々
「ラン・ランララ・ランランラン」の歌詞で知られるモティーフを、オーケストラのみで扱った部分。軽やかな木管がモティーフを提示した後、バロック風のフーガが続く。このフーガは、チェロとピアノのために書かれた《「風の谷のナウシカ」より組曲5つのメロディー》第4曲のフゲッタを発展させたものである(蛇足だが、曲のイメージと本編の印象から、「ラン・ランララ・ランランラン」のモティーフを〈ナウシカ・レクイエム〉と表記する解説がしばしば見受けられるが、それらはすべて誤り。正しくは〈遠い日々〉のモティーフである)。

(c)ナウシカ・レクイエム
自らの命を犠牲にして、虫たちの暴走を止めたナウシカを人々が嘆き悲しむシーンの音楽。バロックの作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルにも通じる力強い楽想が、聴く者に強い印象を与える。日本武道館で演奏された2008年ヴァージョンより、この部分の音楽には合唱パートが付加され、レクイエム(鎮魂ミサ曲)の〈怒りの日〉のラテン語歌詞を歌う。歌詞と訳は次の通り。「Dies iræ, dies illa 怒りの日が到来する時/solvet sæclum in favilla この世は灰燼に帰すだろう/teste David cum Sibylla ダビデとシビラの予言のように/Quantus tremor est futurus その恐ろしさは如何ばかりか」。

(d)メーヴェとコルベットの戦い
小型飛行機メーヴェを操るナウシカがトルメキア軍の大型戦闘機コルベットの追撃をかわすシーンの、ダイナミックな音楽。

(e)谷への道
サントラ録音に先立ち、久石が宮崎監督の絵コンテを基に作曲・録音した『イメージアルバム 鳥の人…』および『シンフォニー 風の伝説』に収録されていた楽曲。本編では未使用に終わったが、『ナウシカ』の世界観を表現するのに欠かせない重要な音楽のひとつである。当初からチェロの音色を意識して作曲されたという経緯もあり、本盤に聴かれる演奏でも、チェロがモティーフに豊かな膨らみを与えている。

(f)蘇る巨神兵
今回、初めて交響詩の中に組み込まれたモティーフ。不気味なグリッサンドを歌う合唱パートが新たに付加され、巨神兵の恐怖を強調する。

(g)遠い日々
本編のクライマックス、絶命したはずのナウシカが蘇る感動的なシーンの音楽。サントラ録音時、まだ4歳だった久石の娘・麻衣が「ラン・ランララ・ランランラン」を歌い、絶大な効果を上げた逸話はあまりにも有名である。W.D.O.2015の演奏に先立つリハーサルでは、「オペラ歌手のように朗々と歌わず、あくまでも気負わないで」と久石が指示を与えていたのが印象的だった。

(h)鳥の人
上の(g)に続き、人々がナウシカの再生と平和の到来を喜ぶラストの音楽。壮大な合唱が「ラララン・ランランラン」と歌い、音楽は歓喜の頂点に達する。

(i)風の伝説
オーボエが〈風の伝説〉のモティーフをしみじみと回想した後、本編エンドロールの音楽を凝縮したエピソードで全曲が閉じられる。

前島秀国

(出典:The End of the World CDライナーノーツ)

 

 

関連情報

変遷

 

 

音源

 

楽譜

unpublished

 

 

交響組曲「天空の城ラピュタ」

交響組曲「天空の城ラピュタ」
Symphonic Suite “Castle in the Sky”

(2017)

full orchestra

 

初演

2017年8月2日
広島
上野学園ホール

指揮・ピアノ:久石譲
演奏:新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ

 

World Premier
2017/8/2 Hiroshima Ueno Gakuen Hall
New Japan Philharmonic World Dream Orchestra / Joe Hisaishi

 

楽器編成

3(picc),3(eh),3(bcl),3(cbn)/4,3,4,1/timp/perc/hp/pf(cta)/strings(14,12,10,8,7)

from Joe Hisaishi Official Website

three flutes (III doubling piccolo), two oboes, English horn, three clarinets (III doubling bass clarinet), three bassoons (III doubling contrabassoon), four horns, three trumpets, three trombones, bass trombone, tuba, timpani, percussion (bass drum, chimes, cymbals, glockenspiels, marimba, snare drum, suspended cymbal, tambourine, triangles (small and large), vibraphone, wind chimes, wood block, xylophone), harp, piano (doubling celesta), and strings.

from Joe Hisaishi Returns, Philadelphia, 2025  Program Booklet

 

時間

26:42

 

曲構成

1. ハトと少年 ~ 空から降ってきた少女
2. 愉快なケンカ ~  追跡~ 飛行石
3. ゴンドアの思い出
4. 危機 ~ 失意のパズー
5. ロボット兵(復活~救出)
6. Gran’ma Dola
7. 時間(とき)の城
8. Innocent
9. 大樹

1. Doves and the Boy ~ The Girl Who Fell from the Sky (4′)
2. A Street Brawl ~ The Chase ~ Floating with the Crystal (4′)
3. Memories of Gondoa (1′)
4. The Crisis ~ Disheartened Pazu (2′)
5. Robot Soldier ~ Resurrection – Rescue ~ (2′)
6. Gran’ma Dola (2′)
7. The Castle of Time (3′)
8. Innocent (2′)
9. The Eternal Tree of Life (3′)

 

楽曲解説

最後に「天空の城ラピュタ」について。先日高畑勲監督と『かぐや姫の物語』の上映前にトークイベントをおこなったのですが、このラピュタについての話題がもっとも長かった。それだけ思い入れがあったわけです。考えてみれば宮崎監督、高畑勲プロデューサーという両巨匠に挟まれてナウシカ、ラピュタを作っていたわけですから、今考えれば恐ろしいことです。

今回すべてのラピュタに関する楽曲を聴き直し、スコアももう一度見直して、交響組曲にふさわしい楽曲を選んで構成しました。約28分の組曲ができました。

久石譲

(出典:久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2017 プログラム)

 

Castle in the Sky は1986年に製作された映画で宮崎さんとのコラボレーションは2回目の作品です。プロデューサーは「ナウシカ」に続いて高畑勲氏でした。考えてみれば両巨匠に挟まれて作っていたわけですから、今考えれば大変恐ろしいことです(笑)。

主題歌の「君をのせて」は多くの人々に歌われ、親しまれ作曲者としては嬉しい限りです。31年後の2017年、僕と新日本フィルハーモニーが主催する World Dream Orchestra のコンサートのために交響組曲として再構成しました。

その際にすべての楽曲を聴き直し、スコアももう一度見直しました。原作の持つ夢への挑戦と冒険活劇的な要素を活かしたとても楽しい約28分の組曲ができました。

久石 譲

(出典:JOE HISAISHI IN CONCERT, Hong Kong, 2018  Program Booklet)

 

1986年に公開されたスタジオジブリ作品、監督宮崎駿、音楽久石譲の映画『天空の城ラピュタ』は、まさしく方便でない正義、遊びでない愛、通貨に換算されぬ宝、そして発見の驚きや新しい出会いを、あるいは希望を熱く語り、自己犠牲や献身をとおして絆を深めてゆく冒険物語であり、久石譲の音楽も、古典的な骨格を備えてとてもシンフォニックなものである。てらいなく朗々と、あるいは心に染むように情緒深く、さらには軽やかに伸びやかに、そして堂々と要所要所で、映像とコラボレートする見事なものである。

映画のサントラ盤は同年8月に挿入歌「君をのせて」を含めたLPが、9月にCDが発売された。この好評を受けて、全8曲をシンフォニー化した「天空の城ラピュタ シンフォニー編 ~大樹~」のLPが同年12月に、翌年1月にはCDが発売された。さらに映画『天空の城ラピュタ』の評価は国際的なものとなり、2002年10月には北米での英語吹替版に合わせたニュー・サントラアルバム「Castle in the Sky ~天空の城ラピュタ・USAヴァージョン・サウンドトラック~」が発売された。

このSymphonic Suite “Castle in the Sky”(交響組曲「天空の城ラピュタ」)は、Symphonic Poem NAUSICAÄ 2015(交響詩「風の谷のナウシカ」)、Symphonic Suite PRINCESS MONONOKE(交響組曲「もののけ姫」)に続くスタジオジブリ交響作品化プロジェクトの第3弾に当たるもので、前述の3つのスコアを参照したうえで、構成されており、以下のような展開となっている。

01. Doves and the Boy ~ The Girl Who Fell from the Sky / ハトと少年~空から降ってきた少女
シンフォニー編のプロローグ。パズーの毎朝の日課はトランペットで「朝の曲」を奏でてからハトにパンくずをあげること。このトランペットから組曲は始まる。物語の中では、シータがパズーに助けられた翌朝、トランペットの音で彼女が穏やかに目覚めるシーンで奏でられる。「空から降ってきた少女」はいうまでもなくメインテーマである。

02. A Street Brawl ~ The Chase ~ Floating with the Crystal / 愉快なケンカ~追跡~飛行石
パズーが暮らすスラッグ渓谷の住民とドーラ一家のケンカとトロッコ列車を舞台にしたドーラ一家とシータたちの追いかけっこ。シンフォニー編の「大活劇」。アメリカ版のA Street BrawlとThe Chase。そして飛行石に救われるパズーとシータ。

03. Memories of Gondoa / ゴンドアの思い出
シンフォニー編では「母に抱かれて」のサブ・タイトルがある。物語の最後の方、シータがムスカに追い詰められて玉座の間で言ったセリフと「ゴンドアの谷の歌」が科学力を極めたラピュタが滅亡した理由を物語っている。

04. The Crisis ~ Disheartened Pazu / 危機~失意のパズー
サントラ盤の「ゴンドアの思い出」、ラスト部分。迫り来る危機。ムスカに囚われたパズーはラピュタの探索を諦めるようシータに言われて失意の中、要塞を去っていく。アメリカ版のDisheartened Pazu。

05. Robot Soldier ~ Resurrection – Rescue ~ / ロボット兵(復活~救出)
アメリカ版のRobot Soldier ~Resurrection – Rescue~。ラピュタ人が作った「兵器」だが、あくまで「自分を持たない忠実で無垢な存在」。

06. Gran’ma Dola
シンフォニー編。欲望を隠すことなく、またなりふり構わず突き進む魅力的な悪人である空中海賊ドーラ一家のバアさま。物語の後半ではパズーとドーラは一族の母艦であるタイガーモス号の乗員となる。

07. The Castle of Time / 時間(とき)の城
サントラ盤の「天空の城ラピュタ」の後半部。

08. Innocent
「空から降ってきた少女」のピアノ独奏版である「Innocent」をほぼ使用している。作曲家自身のとてもしっとりとした演奏が味わえる。

09. The Eternal Tree of Life / 大樹
アメリカ版のThe Eternal Tree of Lifeのオーケストレーションを採用している。いうまでもなくラピュタの庭園の大樹。ラピュタを浮上させていた飛行石の巨大な結晶体はこの大樹の根に囲まれており、シータとパズーの唱えた滅びの言葉「バルス」によって城は崩壊するが、大樹とその大樹に支えられて残った城の上層部はさらに高度へと上昇しながら飛び去って行く。

石田一志

(出典:Symphonic Suite Castle in the Sky CDライナーノーツ)

 

 

Produced in 1986, Castle in the Sky was the second film in which I collaborated with the director Hayao Miyazaki. As with the previous work, Nausicaä of the Valley of the Wind, Isao Takahata joined us as producer. Thinking back, I was caught between two great masters when composing the music. What a frightening experience. (Laugh)

The theme music, Kimi wo nosete (Carrying You), has been sung and loved by many. As a composer I could not be more grateful for this. In 2017, after 31 years, I reconstructed the music into a symphonic suite for a concert by the World Dream Orchestra – a project that the New Japan Philharmonic and I co-organised.

For that occasion I listened to the pieces all over again, and re-examined the score. From the challenge and dream to the heroic adventure, you will find all the essential elements of the original work in this exciting 28-minute symphonic suite.

―Joe Hisaishi

(出典:JOE HISAISHI IN CONCERT, Hong Kong, 2018  Program Booklet)

 

 

関連情報

音源は「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2017」からのライブ録音ではなく、後日改めてホールでセッション録音が行われたものを収録。その際オーケストレーションも一部修正された。録音日は2018年4月6日である。高畑勲監督が死去した2018年4月5日その翌日である。

 

 

音源

 

Official Video

久石讓與香港管弦樂團 Joe Hisaishi and the HK Phil: Symphonic Suite Castle in the Sky

from HKPhilharmonic 公式YouTube

 

楽譜

unpublished

 

 

交響組曲「もののけ姫」

交響組曲「もののけ姫」
Symphonic Suite “Princess Mononoke”

(2021)

vocal and orchestra

 

初演

2021年4月21日
京都
京都コンサートホール 大ホール

指揮:久石譲
演奏:林正子(ソプラノ)、新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ

 

楽器編成

3(pic),3(eh),3(bcl),3(cbn)/4,3,3,1/timp/5perc/hp/pf,cel/strings(14,12,10,8,7)/sop

from Joe Hisaishi Official Website

piccolo, three flutes, three oboes, English horn, three clarinets, bass clarinet, three bassoons, contrabassoon, four horns, three trumpets, three trombones, tuba, timpani, various percussion, harp, piano, celeste, strings, and solo soprano.

from Joe Hisaishi Conducts Hisaishi, Hawaii, 2026  Program Booklet

 

時間

26:00

 

曲構成

1. アシタカ𦻙記
2. タタリ神
3. 旅立ち―西へ― ~ コダマ達
4. 呪われた力 ~ シシ神の森
5. もののけ姫
6. 黄泉の世界 ~ 生と死のアダージョ
7. アシタカとサン

I.The Legend Of Ashitaka (3′)
II.TA TA RI GAMI (3′)
III.The Journey Of The West ~ Kodamas (3′)
IV.The Demon Power ~ The Forest Of The Dear God (3′)
V.Mononoke Hime (3′)
VI.The World Of The Dead ~ Adagio Of Life & Death (4′)
VII.Ashitaka And San (5′)

 

楽曲解説

1997年のアニメーション映画「もののけ姫」に書いた音楽をもとに交響組曲として再構成した。数年前にW.D.O.で取り上げたのだが、何かしっくり来なかったので、今回再チャレンジした。

大きく変えた箇所は新たに世界の崩壊のクライマックスを入れたこと、それとスタジオジブリフィルムコンサート世界ツアーで使用しているオーケストレーションを関連楽曲に導入したことなどである。再構成したことでより宮崎さんが目指した世界に近づけたように思え、僕は満足している。

久石譲

(出典:久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2021 プログラム)

 

 

Based on the music written for Hayao Miyazaki’s animated film Princess Mononoke in 1997, the score was reconstructed as a symphonic suite in 2016 and premiered in the summer with the World Dream Orchestra (W.D.O.) tour. However, although I composed it, it didn’t feel right, probably because I included songs that weren’t used in the movie, so I tried again in 2021.

At that time, I tried to make the composition closer to the story of the movie, put the climax of the world collapse in the second half, and replaced the related music with the orchestration used in the Ghibli Film Concert World Tour. As a result, the drama became clearer, and I think we were able to get closer to the world that Mr. Hayao Miyazaki was aiming for.

In the first half of this suite, “Tatari God,” Japanese drums and other percussion play a big role, and it is especially popular overseas. Also, the title song and “Ashitaka and San,” sung by the soprano, are slightly different in expression depending on the singer, so I personally look forward to it every time.

—Joe Hisaishi

(出典:Joe Hisaishi Conducts Hisaishi, Hawaii, 2026  Program Booklet)

 

 

Princess Mononoke
In the moonlight I felt your heart quiver
  like a bowstring’s pulse.
In the moon’s pale light, you looked at me.
Nobody knows your heart.

When the sun has gone,
I see you beautiful and haunting, but cold,
Like the blade of a knife, so sharp , so sweet.
Nobody knows your heart.

All of your sorrow, grief, and pain are locked
  away in the forests of the night.
Your secret heart belongs to the world,
Of the things that sigh in the dark,
Of the things that cry in the dark.

 

Ashitaka and San
The sun come sup in the sky.
The night is behind.
When I close my eyes,
O hear the good old voice.
All around me brightens, and I pray.
The ray of light breaks through the dark,
Just as the sun brings warmth to the earth.
You see our guild.
You know our love purified the world.
We trust in ourselves.
Being together makes us strong.
Your presence, my light in the darkness,
May lead my way.
Even if you are not with me,
The sky sees us becoming one,
So that our love can last forever.

(出典:Joe Hisaishi Conducts Hisaishi, Hawaii, 2026  Program Booklet)

* English translation (Those Songs are sung in Japanese) 

 

 

関連情報

上記の歌詞は対訳である。ジブリフィルムコンサート・ワールドツアーで披露される「Ashitaka and San」(英語バージョン)の歌詞とは正確に一致しないワードがある。

 

交響組曲 変遷(1998年版・2016年版)

 

 

音源/詳細

 

Official Video

Joe Hisaishi, Wiener Symphoniker – Ashitaka and San (from ‘Princess Mononoke’) Live in Vienna

from ドイツ・グラモフォン YouTube

 

楽譜

unpublished

 

 

Summer

Summer

(2003)

piano and orchestra

 

初演

2003年7月9日
東京
すみだトリフォニーホール

指揮・ピアノ:久石譲
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

 

World Premier
2003/7/9 Tokyo Sumida Triphony Hall
New Japan Philharmonic Orchestra / Joe Hisaishi

 

楽器編成

2,2,2,2/0,0,0,0/perc/pf/strings(12,10,8,6,4)

from Joe Hisaishi Official Website

2. 2. 2. 2 – 0. 0. 0. 0 – timp. perc (marimb/glsp) – strings

from ショット・ミュージック

 

時間

4:07

 

楽曲解説

1999年に公開された、北野武監督の映画『菊次郎の夏』より、メインテーマ「Summer」。軽快な弦のピッツィカートからはじまる冒頭部と、中間部の美しいピアノの旋律が印象的な楽曲は、ひと夏の冒険を描いた映画の世界を爽やかにうたいあげている。
*最新ソロアルバム 「Melodyphony」 収録

(出典:アジアツアー2010 プログラム)

 

 

関連情報

 

 

音源

久石譲 『メロディフォニー』

 

コンピレーションアルバム収録

 

Official Video

Joe Hisaishi – Summer

from Joe Hisaishi Official YouTube

 

楽譜

取り扱い出版社
ショット・ミュージック

 

スタディスコア

 

 

Metaphysica(交響曲第3番)

Metaphysica(交響曲第3番)
Symphony No.3 (Metaphysica)

(2021)

full orchestra

 

初演

2021年9月11日
東京
すみだトリフォニーホール

指揮:久石譲
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

 

World Premier
2021/9/11 Tokyo Sumida Triphony Hall
New Japan Philharmonic Orchestra / Joe Hisaishi

 

楽器編成

4(pic),4(eh),4(bcl),3(cbn)/6,4,3(btb),1/timp/5perc/hp/pf(cta)/strings

from Joe Hisaishi Official Website

4(IV=picc).4(IV=corA).4(IV=bcl).3(III=dbn)-6.4.3(III=btrbn).1-timp.perc(5)-harp-pft(=cel)-strings

from Boosey & Hawkes

フルート4(ピッコロ2持替)、オーボエ4(イングリッシュ・ホルン持替)、クラリネット4(E♭管クラリネット、バスクラリネット2持替)、ファゴット2、コントラ・ファゴット、ホルン6、トランペット4、トロンボーン3、テューバ、ティンパニ、ドラムセット、大太鼓、合わせシンバル、吊るしシンバル、小太鼓、トライアングル、タンバリン、クラベス、ウッドブロック、シェイカー、鈴、ボンゴ、タムタム、グロッケンシュピール、ヴィブラフォン、鐘、ハープ、ピアノ(チェレスタ)、弦楽5部

from 月刊九響 2023年1・2・3月号 プログラムノート

4 flutes (3rd and 4th doubling piccolo, 4th doubling alto flute), 4 oboes (4th doubling English horn), 4 clarinets (2nd doubling E-flat clarinet, 3rd and 4th doubling bass clarinet), 2 bassoons, contrabassoon, 6 horns, 4 trumpets, 3 trombones, tuba, timpani, percussion (snare drum, bass drum, vibraphone, glockenspiel, tubular bells, cymbals, tam-tam, wood block, shaker, tambourine, triangle, claves, bongo), harp, piano, celesta, and strings

from Hisaishi Conducts Hisaishi, Cleveland, 2025  Program Booklet

 

時間

32:43

 

曲構成

I.existence (11′)
II.where are we going (11′)
III.substance (11′)

 

楽曲解説

Metaphysica(交響曲第3番)は新日本フィル創立50周年を記念して委嘱された作品。新作は2021年4月末から6月にかけて大方のスケッチを終え、8月中旬にはオーケストレーションも終了し完成した。前作の交響曲第2番が2020年4月から2021年4月と1年かかったのに比べると約4ヶ月での完成は楽曲の規模からしても僕自身にとっても異例の速さだった。

楽曲は4管編成(約100名)で全3楽章からなる約35分の長さで、この編成はマーラーの交響曲第1番とほぼ同じであり、それと一緒に演奏することを想定して書いた楽曲でもある。

Metaphysicaはラテン語で形而上学という意味だが、ケンブリッジ大学が出している形而上学の解説を訳すと「存在と知識を理解することについての哲学の一つ」ということになる。要は感覚や経験を超えた論理性を重視するということで、僕の場合は音の運動性のみで構成されている楽曲を目指した。

I. existence は休符を含む16分音符3つ分のリズムが全てを支配し、その上にメロディー的な動きが変容していく。

II. where are we going? は26小節のフレーズが構成要素の全て。それが圧縮されたり伸びたりしながらリズムと共に大きく変奏していく。

III. substance は ド,ソ,レ,ファ,シ♭,ミ♭の6つの音が時間と空間軸の両方に配置され、そこから派生する音のみで構成されている。ちなみにこれはナンバープレースという数字のクイズのようなゲームからヒントを得た。

久石譲

(出典:久石譲&ロイヤル・フィル スペシャルツアー 2025 プログラム)

 

 

Symphony No. 3, “Metaphysica,” was commissioned to commemorate the New Japan Philharmonic’s 50th anniversary.

The piece is for an orchestra with quadruple woodwinds (about 100 musicians), has three movements, and is about 35 minutes long. That makes it roughly the same instrumentation as Mahler’s Symphony No. 1, which is what I was imagining this symphony would be played with while writing it.

“Metaphysica” is Latin for “metaphysics,” which the Cambridge Dictionary defines as “the part of philosophy that is about understanding existence and knowledge.” The point is to focus on logic over feeling or experience, so I wanted to compose a symphony that was completely structured around the movement of sound itself.

The first movement — I. existence — is controlled entirely by a rhythm of three sixteenth notes, including rests, with a transforming overlying melody.

II. where are we going? is made up of a 26-bar phrase that is compressed and elongated, changing dramatically along with the variations in rhythm.

The third movement, III. substance, has six notes — C, G, D, F, B-flat, E-flat — which are rearranged both temporally and spatially, so that the movement’s composition is derived solely from the variation of these notes. The inspiration for this was actually Sudoku.

―Joe Hisaishi

(出典:Hisaishi Conducts Hisaishi, Cleveland, 2025  Program Booklet)

 

 

関連情報

 

 

音源/詳細

 

Official Video

Joe Hisaishi – Symphony No. 3 “Metaphysica”: II. where are we going?

from Deutsche Grammophon YouTube

 

Joe HISAISHI Brand-New 3rd Sym. conducted by composer himself with New Japan Philharmonic J-LODlive

from 新日本フィルハーモニー交響楽団 YouTube

 

楽譜

取り扱い出版社
ブージー・アンド・ホークス

 

 

Harp Concerto

Harp Concerto
ハープ協奏曲

(2024)

harp and orchestra

 

初演

2024年11月14日
ロサンゼルス
ウォルト・ディズニー・コンサートホール

指揮:久石譲
演奏:エマニュエル・セイソン(ハープ)、ロサンゼルス・フィルハーモニック

 

World Premiere
2024/11/14
Walt Disney Concert Hall, Los Angeles
Emmanuel Ceysson, harp / Los Angeles Philharmonic / Joe Hisaishi

 

楽器編成

2(pic),2(ca),2(bcl),2/2,2,0/timp,2perc/hp/pf(cta)/strings

from Joe Hisaishi Official Website

2(II=picc/afl).2(II=corA).2(II=bcl).2-2.2.2.btrbn.0-timp.perc(2):susp.cym/SD/tgl/BD/cyms/conga/shaker/glsp/vib/marimba-harp-pft(=cel)-strings(12.10.8.6.4)

from Boosey & Hawkes

Orchestration: 2 flutes (2nd=piccolo/alto flute); 2 oboes (2nd=English horn); 2 clarinets (2nd=bass clarinet); 2 bassoons; 2 horns; 2 trumpets; 2 trombones; bass trombone; percussion (suspended cymbal, snare drum, triangle, bass drum, cymbals, congas, shaker, tambourine, glockenspiel, vibraphone, marimba), piano (=celesta), strings, and solo harp

from Hisaishi Leads Pictures at an Exhibition, Los Angeles, 2024  LA PHIL WEB

 

時間

28:15

 

曲構成

Mov.1 (10′)
Mov.2 (7′)
Mov.2 Kadenza (2′)
Mov.3 (8′)

 

楽曲解説

Harp Concertoは、ロサンゼルス・フィルハーモニック(LAフィル)とボルドー国立オペラ、フィルハーモニー・ド・パリ、シンガポール交響楽団の共同委嘱として作曲を依頼された。LAフィルに在籍しているハープ奏者のエマニュエル・セイソンが演奏する前提の依頼である。

2023年の夏にハリウッドボウルで初めてLAフィルと共演して(その時は17500人の会場はSold Outになった)、エマニュエルとも最初のセッションを持った。早く作曲を開始したかったが過密なスケジュールのため翌年の2月から作曲を開始した。2024年5月に来日した彼とほぼ完成した第1楽章を聞きながら修正の方向を確認し7月にハープパートを完成し、9月中旬にオーケストレーションがも終了した。約30分の全3楽章の楽曲になった。

第一楽章はロ短調の分散和音を主体としたAllegroで構成し、一番最後に完成した第2楽章はニ短調6/8+7/8のゆったりしたリズムによる緩徐楽章になり、カデンツァを経て第三楽章のヘ短調Allegroのトッカータでクライマックスに到達する。通常イメージするハープは優雅で優しく穏やな音楽なのだが、このコンチェルトは激しく、荒々しく、躍動的で今までの概念とはだいぶ異なっていると思う。それはエマニュエルの演奏スタイルに感化されたこともあり自分が望んでいたことでもある。

約9ヶ月に及ぶ作曲期間は(もちろん思考していた時間も入れたら1年半以上になる)自分にとってはかなり長い期間である。もちろんその間多くのコンサートがあったため時間を取られたこともあるが、その分、曲を吟味する時間もあったことも事実だ。多くの関係者に感謝するとともに、これから演奏を通して楽曲が育っていくことを心から期待する。

久石譲

(出典:久石譲&ロイヤル・フィル スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート プログラム)

 

 

The Harp Concerto was jointly commissioned by the Los Angeles Philharmonic, Opéra National de Bordeaux, the Philharmonie de Paris, and the Singapore Symphony Orchestra, with the understanding that Emmanuel Ceysson, a harpist with the LA Phil, would perform the piece.

In the summer of 2023, I had my first session with Emmanuel while I was in Los Angeles for my first concert with the LA Phil at the Hollywood Bowl (the 17,500-seat venue was sold out). Although I wanted to start composing immediately, a busy schedule delayed the process until February of the following year. In May, Emmanuel visited Japan, and we reviewed the nearly completed first movement, making adjustments as needed. By July, I had completed the harp part, and the orchestration was finalized in mid-September. The result was a 30-minute composition in three movements.

The first movement is an Allegro in B minor, mainly composed of arpeggios. The second movement, completed last, is a slow movement in D minor with a relaxed 6/8+7/8 rhythm. After a cadenza, the piece reaches its climax in the third movement, a toccata in F minor Allegro. The harp is usually associated with graceful, gentle, and calm music, but this concerto is intense, wild, and dynamic—quite different from traditional concepts. This reflects both my own vision and the influence of Emmanuel’s playing style.

The nine-month composition period (which, if you include the time spent conceptualizing, extended to over a year and a half) felt like a long stretch for me. While many concerts during that time took up a lot of my focus, they also allowed me to further refine the piece. I am deeply grateful to everyone involved, and I look forward to seeing the piece evolve through future performances.

―Joe Hisaishi

(出典:Hisaishi Leads Pictures at an Exhibition, Los Angeles, 2024  LA PHIL WEB)

 

 

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音源/詳細

 

楽譜

取り扱い出版社
ブージー・アンド・ホークス

 

 

Info. 2026/07/25 《速報》「Joe Hisaishi Cinema Music Concert in Los Angeles」久石譲コンサート(ロサンゼルス)プログラム

Posted on 2026/07/25

2026年7月21日~23日、久石譲コンサートがアメリカ・ロサンゼルスで開催されました。会場となったハリウッド・ボウルは野外音楽堂、共演オーケストラはロサンジェルス・フィルハーモニックです。3日間で約52,000人!SOLD OUT! “Info. 2026/07/25 《速報》「Joe Hisaishi Cinema Music Concert in Los Angeles」久石譲コンサート(ロサンゼルス)プログラム” の続きを読む