今日の先行公開は、
第1章②
「感情を抑えれば抑えるほど、心が疲れていく」前半
本音を言えば、角が立つ。
感情を出せば、まわりから誤解されるかもしれない。
だから、
「ちょっとしんどい」
「正直つらい」
という弱音さえ飲み込んでしまう。
今日は、
ある大企業の研修で見えてきた
「感情を抑えること」の疲れについてです。
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『感情は全部出し切ったほうがいい』
第1章
感情を抑えれば抑えるほど、心が疲れていく
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最近は、会社でコンプライアンスやハラスメント対策が強く求められるようになりました。
本音を言えば、角が立つ。
感情を出せば、まわりから誤解されるかもしれない。
その結果、怒りや不満だけでなく、
「ちょっとしんどい」や「正直つらい」といった弱音さえ
飲み込んでしまうのが当たり前になりつつあります。
私が以前研修した、ある大企業の話です。
この企業の事務部門は営業部門が取引先から仕事を受けると、その処理に追われます。
「これ、今日中にお願いできますか」
「明日の朝までに仕上げてもらえますか」
そんなふうに、大量の仕事が次々と営業から回ってくるのです。
もちろん一度に仕事が集中すれば残業は増えますし、入力ミスや確認漏れも起こりやすくなります。
だから本来であれば、日頃から業務量について営業部門と話し合い、調整していくことになります。
ところが、実際には、その話し合いにストレスや難しさを感じている人がとても多いのです。
一方で、「コンプライアンス」という言葉が今ほど重くなかったころは、社内でもっと率直に言い合えていたと、昭和世代の管理職は振り返ります。
「ちょっと待ってくださいよ。ほかの仕事も山ほどあるんですから」
「いや、こっちだって大変なんだよ。とにかくこれだけでもお願い!」
そんなやりとりをしながら、お互いの大変さを認め合い、何とか落としどころを探すことができていました。
ところが、今はそうはいきません。
営業側も、取引先からの強いプレッシャーを感じながら本音を飲みこんで我慢している。
事務側も、不満を口に出さないまま、ただひたすら耐えている。
お互い自分の本当の気持ちを胸の奥にしまいこんだまま、日々の仕事を続けています。
だから、みんなが「なんとなく息苦しい」と言うのです。
その会社は給料も高く、待遇もとてもよいと言われています。
オフィスは働きやすく整備され、ハラスメント対策もきちんとしています。
子育て中の社員は16時に退社できる制度も整っています。
でも、16時に帰る社員もいなければ、帰る雰囲気すらない。
研修で私が
「本当はどうなったらいいと思いますか?」
とたずねると、半分近くの人がこう口にするのです。
「正直言って、辞めたいです」
条件だけ見れば、これ以上ないほど恵まれているのに、
心がついてきていない。
それだけ、みんなが何かを溜めこんでいるということです。
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本日の先行公開はここまでです。
明日は、この続きとして
「感情を抑えれば抑えるほど、心が疲れていく」後半を公開します。
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※本記事で公開している本文は制作中の第3稿をもとにしています。刊行時には一部表現が変更になる可能性があります。

