世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する文部科学省の解散命令請求を巡り、東京地裁は25日、解散を命じる決定を出した。1992年、旧統一教会で合同結婚式を挙げて以来、芸能界とは距離を置き続けている歌手で女優、桜田淳子(66)の本格復帰の足掛かりになるのでは、と芸能関係者から注目を集めている。
1973年に歌手デビューした桜田は、3枚目のシングル「わたしの青い鳥」のヒットで、第15回日本レコード大賞新人賞を獲得。昭和のアイドル全盛期に、山口百恵・森昌子とともに〝花の中三トリオ〟として人気を集めた。
また、バラエティ番組からドラマ、映画、ミュージカルでも活躍。グラビアの表紙を飾り続け、数多くのファンを獲得した。
それが、1992年、ソウルオリンピック主競技場で開かれた旧統一教会の合同結婚式で会社役員と結ばれて以来、芸能界から遠ざかっていた。
2013年5月28日に、芸能界の〝育ての親〟であるサンミュージック、相澤秀禎会長の通夜に参列し、16年ぶりに公の場に姿を見せて注目されたほか、同年11月にはデビュー40周年を記念して銀座博品館劇場でイベントを開きファンと交流。アルバムのリリースや、コンサートを数回開いている。
だが、こうした活動のたびに、霊感商法の被害者から〝広告塔〟とみなされ、批判を浴び続けてきた。
在京のテレビ局関係者は「桜田さんには、今もぜひ出ていただきたいし、信教の自由は保障されているが、スポンサーをはじめ、視聴者を納得させることはできない。今回の解散命令が、復帰を後押しする布石になれば、と期待している」と話す。
解散命令が確定した場合、教団は宗教法人格を失い、税制上の優遇措置が受けられなくなるが、宗教上の行為は禁止されない。文科省は2023年10月、悪質な献金集めが組織的、継続的に行われていたと判断し、宗教法人法に基づき解散命令を地裁に請求。地裁では非公開で双方から意見を聴く審問手続きを実施し、元信者らへの証人尋問も行われた。
