兄の秀吉を支えた豊臣秀長 ゆかりの文化財 「京の冬の旅」で公開中
今年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公・豊臣秀長と兄の秀吉。京都市の15の寺社で開かれている「京の冬の旅」では、2人が生きた時代の息づかいを伝えている。普段は見ることが難しい文化財を3月18日まで公開中だ。
秀長は秀吉の3歳下で、天下取りを支えた。しかし、天下統一を果たした直後の1591年に死去。その後、秀吉は朝鮮出兵(文禄・慶長の役)を進めた。
「京の冬の旅」では、秀長の菩提(ぼだい)寺である大徳寺の塔頭(たっちゅう)、大光院(京都市北区)が公開される。秀長の死の翌年、秀長が治めた奈良・大和郡山で創建された。関ケ原の合戦の前年の1599年、大和郡山が戦場になることを懸念した秀長の家臣・藤堂高虎が大徳寺山内に移したという。
公開されるのは、客殿や茶室「蒲(ほ)庵」。客殿の見どころは、狩野探幽(たんゆう)筆のびょうぶ「黒雲龍図」を仕立て直したとされる襖(ふすま)絵。秀長の肖像画や三回忌の際に造られたという木像もある。
藤田明道住職は「寺に伝わる木像や肖像画では、秀長は非常に穏やかな表情をされている。生涯にわたり兄を支え続けた秀長の人生の一端に触れていただけたら、うれしい」と語る。
方広寺(京都市東山区)も公開される。「国家安康 君臣豊楽」の銘文が大阪・冬の陣のきっかけになったことで知られる梵鐘(ぼんしょう)(国重要文化財)がある。江戸時代に造られた盧舎那(るしゃな)仏や、秀吉の護持仏とされる手のひら大の大黒天像などが拝める。
西陣興聖寺(こうしょうじ)(京都市上京区)では、藤堂高虎が寄進したと伝わる巨大な達磨(だるま)図があり、写真家・杏橋幹彦さんが撮影した海中写真の襖絵のある方丈が公開される。
「ひょうたん寺」として知られる福勝寺(ふくしょうじ)(京都市上京区)も公開される。秀吉の旗印は「千成瓢簞(せんなりびょうたん)」で、出陣するたびにひょうたんを奉納したという。重森三玲の庭のある光清寺(こうせいじ)(京都市上京区)も「京の冬の旅」で初公開となる。
午前10時~午後4時半。800円。公開期間や時間、料金が異なる寺社もある。詳細は公式サイトやコールセンター(075・585・5181、午前9時~午後5時)。

















































