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歴史とは何か (岩波新書 青版 447)
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目次
はしがき
Ⅰ 歴史家と事実
歴史とは何か/事実尊重の時代/歴史的事実とは何か/歴史的事実が生まれる過程/無智の必要について/文書が語るもの/十九世紀の歴史観/歴史家が歴史を作る/先ず歴史家を研究せよ/想像的理解の必要/現在の眼を通して見る/懐疑主義とプラグマティズム/歴史家の仕事ぶり/歴史的事実と歴史家
Ⅱ 社会と個人
社会を離れた個人はいない/個人崇拝の時代/過去は現在を通して/保守主義者ネーミア/時代の流れと歴史家/歴史の産物としての歴史家/歴史研究の対象/個人の行動をどう扱うか/歴史における数の重要性/人間の行為が生む不測の結果/叛逆者をどう見るか/偉人をどう見るか
Ⅲ 歴史と科学と道徳
歴史は科学であること/歴史における法則の観念/道具としての仮説/科学と歴史との間/一般化の意味/歴史と社会学の関係/歴史の教訓について/未来に対する予言/歴史研究の主体と客体/物理学的世界との類似/歴史における神について/歴史家は裁判官ではない/道徳的判断の規準/死骸の山を越えて/超歴史的な価値があるか/価値の歴史的被制約性/もっと科学的に
Ⅳ 歴史における因果関係
歴史の研究は原因の研究/原因の多様化と単純化/ポッパーとバーリン/自由意志と決定論/思想上の「未練」学派/クレオパトラの鼻/歴史における偶然とは何か/ロビンソンの死/現実的なものと合理的なもの
Ⅴ 進歩としての歴史
過去に対する建設的な見解/歴史における進歩の概念/生物的進化と社会的進歩/歴史の終りということ/進歩と非連続性/獲得された資産の伝達/歴史における方向感覚/過去と未来との対話/「存在」と「当為」/「最も役に立つもの」/真理の二重性
Ⅵ 広がる地平線
現代の新しさ/自己意識の発展/ヘーゲルとマルクス/フロイトの重要性/現代の歴史的転換/理性の役割の拡大/理性の濫用をめぐって/世界的バランスの変化/地平線は広がる/孤立するものは誰か/それでも──それは動く
原注
- ISBN-104004130018
- ISBN-13978-4004130017
- Publisher岩波書店
- Publication dateMarch 20, 1962
- LanguageJapanese
- Dimensions4.41 x 0.98 x 6.85 inches
- Print length252 pages
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Product Details
- Publisher : 岩波書店
- Publication date : March 20, 1962
- Language : Japanese
- Print length : 252 pages
- ISBN-10 : 4004130018
- ISBN-13 : 978-4004130017
- Item Weight : 163 g
- Dimensions : 4.41 x 0.98 x 6.85 inches
- Amazon Bestseller: #14,989 in Japanese Books (See Top 100 in Japanese Books)
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Customer reviews
Top reviews from Japan
- 5 out of 5 stars
ありがとうございました。
Reviewed in Japan on August 4, 2026ありがとうございました。
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道徳的判断の基準
Reviewed in Japan on May 14, 2018過去の行い・行為を現代の道徳的判断基準でなすなら、全ての戦争や殺戮は、良くないことと判断されるでしょう。
こういった、視点・基準を見事にズバっと切り込んだ書ですね。
7 people found this helpfulSending feedback...Sending feedback...HelpfulThank you for your feedback.Sorry, we failed to record your vote. Please try againThanks, we'll investigate in the next few days.Sorry, We failed to report this review. Please try again - 5 out of 5 stars
歴史とは何かがわかる名著。わかるかわからないかはあなた次第です。
Reviewed in Japan on October 30, 2025めちゃめちゃ難しい。が、”歴史”とはどういった文脈で語られているのかが、客観的に示されている。宇宙から地球をとても細かくみている感じがした。私自身が、この筆者が伝えたいことを半分も理解していないと思うので、また数年経ってから読み直してみようと思う。
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著者でひとつ減点 訳者でひとつ減点 1961年 ケンブリッジでの講演です
Reviewed in Japan on December 31, 2018本書は
E.H.カー(1892-1982)
(Edward Hallett Carr)による
『歴史とは何か』
(岩波新書 1962 改版2014)です。
底本は
E.H.Carr,
"What Is history?",
1961,Curtis Brown Ltd.,London
です。もともとは
1961年、ケンブリッジ大学で
カーが行った同名の連続公演です。
6章から成り
Ⅰ 歴史家と事実
Ⅱ 社会と個人
Ⅲ 歴史と科学と道徳
Ⅳ 歴史における因果関係
Ⅴ 進歩としての歴史
Ⅵ 広がる地平線
‥という章題です。
第Ⅰ章の末尾で
カーによる有名な歴史の定義が
出現します。
「歴史とは
歴史家と事実の間の
相互作用の不断の過程であり、
現在と過去との間の
尽きることを知らぬ対話なのであります」
(p.40)。
特に後半部分は端的に
「歴史とは現在と過去の
果てしない対話である」
History is an unending dialog
between the present and the past.
‥として引用されることが多いようです。
似たような文句をどこかで読んだ
と思いましたら
デカルト(1596-1650)
(Rene DesCartes)による
『方法序説』の
イントロ部分で
これまでの学問もそうそう悪い
ものではないぞ
‥と半分肯定するくだりに
読書の効能が説かれている
フレーズに似ています。
「すべて良書を読むということは
過去のすぐれた人たちと
親しく対話するようなものであり、
しかもその対話はその人たちの
最上の思想だけを見せてくれる
入念に準備された対話である」
‥とデカルトは書いていました。
原文はフランス語です。
当時の学問的な本はラテン語で
書くのが欧州のスタンダードでしたが
デカルトは思うところあって
わざとフランス語で書いたのでした。
これも
標語的に簡単にまとめると
「良書を読書するのは
過去の賢人との対話である」
となります。
カーが歴史を定義したときに
無意識的に踏まえていたかも
しれません。
カーは中流階級の出身で
マーチャント・テイラーズ校から
ケンブリッジ大学トリニティ・コレッジを
卒業しました。
1916年から1936年まで
英国外務省で外交官として勤務します。
ウエールズ大学アベリストウィス校
英国情報省
TIMES記者などを経て
ライフワークである
"A History of Soviet Russia"
の執筆に取り組みます。
14巻から成る大著ですが
今となっては誰が読むのか
あまり一般的でないことは確かです。
本書は
具体的な歴史を対象にした本ではなく
歴史とは何かを問う(答える)
歴史哲学の本です。
その意味ではあまり読みやすくはない
かもしれません。
結局
上述の通り
「歴史は現在と過去の対話である」
という標語のみが残って
あとは忘れ去られたと言えるでしょう。
外交官としてのカーは
例えば
第一次世界大戦で負けた
ドイツに多大な賠償金を課した
ヴェルサイユ条約(1919)に批判的でした。
それじたいは合理的です。
しかし
その延長で
ミュンヘン会談(1938年9月29-30日)
を擁護しました。しかし
その後の歴史を知っている私たちは
それはまずいんじゃないの?
と批判することができます。
なぜなら
ミュンヘン会談の写真が残っていますが
(向かって左から)
チェンバレン(1869-1940)
ダラディエ(1884-1970)
ヒトラー(1889-1945)
ムッソリーニ(1883-1945)
チアノ(1903-1944)
の順に並んでいますが
センターはヒトラーです。
当事者だからあたりまえですが
いかにもその後の歴史を象徴しています。
(「当時者」というのは
ヒトラーが「ドイツ人がいる」という理由で
チェコのズデーテン地方の割譲を要求し
その可否を話し合うために
ミュンヘン会談が開かれたからです。
しかしミュンヘン会議には
真の意味で当事者である
チェコの代表は呼ばれていません。
だからそもそもミュンヘン会議は
政治力学だけに基づいており
弱肉強食の舞台でした。)
結果として
ミュンヘン会談は
ヒトラーのドイツを増長させ
チェコスロバキアは解体され
チェコはベーメン・メーレン保護領として
ドイツ第三帝国に併合されます。
数年後そこに副総督
(総督はヒトラーの命令で休養)として
乗り込んでくるのが「金髪の野獣」
ラインハルト・ハイドリヒ(1904-1942)
という二重の不幸が襲います。
しかもミュンヘン会談のほぼ1年後には
どのみち第二次世界大戦が始まります。
英国と仏国が譲歩したのは
①第一次世界大戦の記憶がまだ浅く
厭戦気分が支配していた。
②スターリンの共産主義よりは
ヒトラーのナチズムや
ムッソリーニのファシズムのほうが
まだマシと考えた。
‥ことによります。
だからミュンヘン会談がなったとき
(戦争が避けられたと)
ほっとしたり感涙を流した人々が
多かったのも事実です。
例外は戦争大好き
チャーチル(1874-1965)です。
というわけで
外交官ないし歴史学者としての
カーの能力には疑問符がつきます。
そのような人が唱える
歴史哲学をどこまで信頼できるか?
は微妙な問題です。
ぜひ本書をお読みになるだけでなく
歴史を確認していただけると
幸いに存じます。
翻訳は
清水幾太郎(1907-1988)です。
可もなく不可もない訳ですが
あまり教養や知性は感じられない訳です。
と申しますのは
カーは本書の中で
イングランドの詩人
ジョン・ダン(1572-1631)
(John Donne)の
超有名な詩を引用しています。
それを清水幾太郎は
「どんな人間も島ではない、
完結したものではない。
すべての人間は大陸の一片、
本土の一部である。」(p.41)
と訳しています。
日本語にはなっていますが
これで意味が通る人はいない
のではないでしょうか。
繰り返しますがこれは「詩」です。
清水幾太郎の訳が「詩」に感じられる方が
いらっしゃったならば感性を疑ったほうが
いいのではないかと思います。
「詩」としては最低の訳です。
というか「詩」になっていません。
私なら次のように記載します。
「なんぴとも一島嶼(とうしょ)にてはあらず。
なんぴともみずからにして全きはなし、
ひとはみな大陸(くが)の一塊(ひとくれ)」
‥これは翻訳家である
大久保康雄(1905-1987)の訳です。
さすがは本職です。
清水幾太郎の翻訳(?)と比べてみると
秀逸さがケタ違いであるのが分かります。
実は
ジョン・ダンの詩には続きがあり
「ゆえに問うなかれ、
誰がために鐘は鳴るやと、
そは汝(な)がために鳴るなれば」
と続きます。
「誰がために鐘は鳴る」の原文は
"For Whom the Bell Tolls"
です。
ヘミングウェイ(1899-1961)が
ある小説の扉に掲げて有名になりました。
それは映画化もされたので
ご覧になった方もいらっしゃるかも
しれません。
小説のタイトルはもうおわかりのことでしょう
(答えは言ったようなものですが)。
ヒントはここでいう「鐘」は「弔鐘」です。
ちなみに
ヘミングウェイは
1953年のノーベル文学賞の
呼び声が高かったのですが
前述のチャーチルが
『第二次世界大戦』で
ヨコから「かっさらって」しまい
ヘミングウェイは
翌年ノーベル賞を受賞した
というオチがついています。
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VUCA時代の変数特定に
Reviewed in Japan on November 19, 2025歴史家であり、実務家である友人からの薦めで購読。
冷戦構造下での絶対的ディスコース=定数から、冷戦構造が薄れていく中でのポスト構造主義の胎動による相対的ディスコース=変数への移行。
VUCA時代の始まりはここにあったのかと認識できた本です。
歴史は相対的なものであるとの講義として読みました。
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歴史とは何か
Reviewed in Japan on December 9, 2025One person found this helpfulSending feedback...Sending feedback...HelpfulThank you for your feedback.Sorry, we failed to record your vote. Please try againThanks, we'll investigate in the next few days.Sorry, We failed to report this review. Please try again - 4 out of 5 stars
歴史学研究の古典
Reviewed in Japan on December 1, 202260年以上前に出版されたが、その内容は現在の歴史学研究にも当てはまる。
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大変貴重役に立つ一書です。
Reviewed in Japan on July 28, 2025なんとか読み切りました。歴史の入門書としては、大変分かりやすくたすかりました。基礎をしっかり学べる、歴史の素人(高齢者ですので、半世紀50年前の古文しか知りません。)ですので、現在の高校生が、こんな内容で、歴史の基礎を学んでいるとは、時代の変遷を感じますが、大変貴重な事と思います。役に立つ一書です。
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