『ベネズエラ侵攻と米国の帝国主義的転回:政権転換、制裁、そして世界的影響に関する討論』Garland Nixon, Larry Johnson, Scott Ritter
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➢「我々はベネズエラを買い取った
➢「スクリプト化」された特殊部隊による拉致作戦
➢世界への警告:次はロシアか、中国か
2024年、米国は特殊部隊を投入してベネズエラのマドゥロ大統領を拉致、政権を転覆させた。これは従来の大規模侵攻ではなく、経済制裁で対象国を弱体化させ、エリート層を「買収」した上で実行される、新たな帝国主義の手法だ。討論の参加者たちは、この事件が国際法を無視する「無法国家」としての米国の本性を露呈し、世界を新たな危険な時代に引き込む転換点だと警告する。
🔹 特殊部隊の襲撃は「芝居」だったのか?
今回の侵攻の核心は、軍事力ではなく「経済的レバレッジ」を武器にした点にある。元国連武器査察官のスコット・リッターは、米国が長年の経済制裁でベネズエラに経済的苦境を作り出し、その解除と引き換えに軍部や政治エリートを「買収」したと分析する。
作戦の数週間前に制裁下で複数の石油タンカーがベネズエラから米国に向かった事実は、この「買収」工作が完了していたことを示す証拠だと指摘する。元CIA職員のラリー・ジョンソンは、米国が1990年代までCIAを通じてベネズエラを支配していた歴史を想起させ、これは支配権の「奪還」であると述べる。
🔹 ベネズエラ侵攻から見える「無法国家」への道
リッターは、特殊部隊によるマドゥロ大統領拉致作戦を「スクリプト化」された「芝居」と表現する。対象国内部の協力が完全に取り付けられ、抵抗が排除されていたからこそ、小規模な部隊で実行できたという。この「成功」は、議会の承認なしに軍事行動を起こせる「非立憲的」政府の出現を意味し、米国が国際法を無視する「無法国家」へと転落した決定的な瞬間だと位置づけられる。
司会のガーランド・ニクソンは、この手法がコロンビアのペトロ大統領など地域の左派政権に対するさらなる脅威となり、米国が自らの「裏庭」で泥沼化する可能性を危惧する。
🔹 プーチン居宅攻撃とベネズエラ侵攻がつなぐ「警告」
この事件は地政学的に重大な警告を発している。討論では、プーチン大統領居宅へのドローン攻撃とベネズエラ侵攻が関連付けられる。リッターは、両事件が「米国は誠実な交渉など一切しない」というメッセージを世界に送ったと断言する。
彼は特に、制裁解除と経済的利益に期待をかけるロシア内部の勢力に対し、米国は制裁を「政権転換」のレバレッジとしてしか使わないため、そのような期待は国家を危険にさらす「幻想」だと強く警告する。ジョンソンも、ロシアの戦略家セルゲイ・カラガノフが主張する「西側への幻想からの脱却」が正しい方向性だと同意を示す。
📌 無法国家化:国際法無視が常態化した米国の新たな姿
この事件は、アメリカという国が根本から変わってしまったことを示す。議会の承認もなく他国の大統領を拉致する——これは憲法が定める戦争の手続きを完全に無視した行為だ。司会者のガーランド・ニクソンは言う。「これは『非立憲的政府』の出現を意味する」。
さらに衝撃的なのは、この手口が“マニュアル化”されつつあることだ。リッターは言う。「まず制裁で経済的に締め上げ、エリートを買収し、内部から崩す。抵抗がなくなったところで、儀式のように特殊部隊を送り込む。全てが脚本通りだ」。
この脚本は、ベネズエラ以外でも使われる。番組では、コロンビアのペトロ大統領が次の標的になる可能性が示唆された。そしてこれは対ロシア、対中国政策の“予行演習”でもある。
「我々は国際法など気にしない。力あるものが全てを手に入れる」
参考文献:Venezuela Invasion and America's Imperialist Turn: A Discussion on Regime Change, Sanctions, and Global Implications (2024) - Garland Nixon, Larry Johnson, Scott Ritter
