コンサルはなぜ、自分達で製品やサービスを作らないのか?
みなさま、こんにちは。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
コンサルはなぜ、自分達で製品やサービスを作らないのか?
「コンサルタントって頭がいいんだから、自分たちで会社を作ればいいのでは?」
これはコンサル業界に詳しくない人ほど、一度は抱く疑問ではないでしょうか。
経営戦略を考えられる。
市場分析もできる。
事業計画も作れる。
マーケティングも理解している。
それだけの知識があるなら、自分たちで製品やサービスを作った方が、はるかに儲かるようにも見えます。
実際、コンサルタント自身も、
「なぜ自分たちは支援ばかりしているのだろう」
と考える瞬間があります。
もちろん、近年ではコンサルティングファームからスタートアップを立ち上げる人も増えてきました。
しかし、それでも業界全体を見ると、多くのコンサルタントは「事業を作る側」ではなく、「事業を支援する側」にいます。
それはなぜなのでしょうか。
今回は、その理由について解説していきます。
理由1:自分でやるにはコストがかかるから
最も大きな理由は、
事業は想像以上にお金がかかる
という現実です。
「コンサルタントなら知識もあるし、自分で何か作ればいいのではないか」
そう考える人も少なくありません。
しかし実際には、
「良いアイデアがあること」と「事業として成立すること」は全く別の話です。
コンサルティングという仕事は、
基本的には知識やノウハウを提供するビジネスです。
パソコン一台あれば始められます。
オフィスも最低限で済みますし、
工場や大型設備を持つ必要もありません。
在庫を抱えることもなく、
商品が売れ残るリスクもありません。
つまり、
比較的少ない資本で始められる、
非常に身軽なビジネスモデルなのです。
しかし、
製品やサービスを作るとなると話は全く変わります。
例えば、
メーカーであれば、
・研究開発費
・設備投資
・工場
・原材料
・品質管理
・物流
・在庫
・保証対応
・アフターサービス
・法規制への対応
など、
数え切れないほどの固定費や運営コストが発生します。
製品を1つ世の中に送り出すだけでも、
試作品を何度も作り、
品質試験を行い、
安全性を確認し、
量産体制を整え、
販売網を構築しなければなりません。
しかも、
これらの費用は、
製品が1個も売れていなくても発生します。
つまり、
売上がゼロの状態でも、
何千万円、何億円というお金が先に出ていく世界なのです。
ITサービスでも同じです。
「ソフトウェアだからお金はかからない」と思われがちですが、
実際には多くの投資が必要になります。
例えば、
・エンジニア採用
・サーバー代
・UI/UX改善
・セキュリティ対策
・システム保守
・カスタマーサポート
・営業
・広告宣伝
・法務対応
・利用者からの問い合わせ対応
など、
サービスを維持するだけでも継続的なコストが必要になります。
さらに、
市場のニーズに合わせて、
機能追加や不具合修正を繰り返さなければ、
競合サービスにすぐ追い抜かれてしまいます。
つまり、
「作って終わり」ではなく、
「作ってからが本当のスタート」なのです。
さらに厳しいのは、
作ったから売れるわけではない
ということです。
どれだけ優れた製品でも、
市場が求めていなければ売れません。
逆に、
多少品質が劣っていても、
販売戦略やブランド力が優れている企業が勝つこともあります。
つまり、
製品開発は、
技術だけでなく、
マーケティング、
営業、
ブランド戦略、
価格設定、
流通網など、
あらゆる要素が噛み合って初めて成功するビジネスなのです。
市場に受け入れられなければ、
何億円投資しても、
売上はゼロです。
投資した資金は戻らず、
会社の経営そのものが傾くケースも珍しくありません。
一方で、
コンサルティングは、
人件費が最大コストです。
案件を受注すれば、
比較的早く売上になります。
在庫もありません。
設備投資も少ない。
工場も不要です。
大量の資金を先に投じる必要もありません。
失敗しても、
製品の廃棄や大量在庫を抱えることはなく、
損失は比較的限定的です。
また、
需要に応じて人員を増減させやすく、
事業規模を柔軟にコントロールできるという特徴もあります。
つまり、
コンサルティングというビジネスは、
極めて資本効率が高い仕事なのです。
投下した資本に対して利益を生み出しやすく、
キャッシュフローも比較的安定しています。
そのため、
経営者の立場から見ても、
無理に多額の資金を投じて新しい製品開発へ挑戦するよりも、
既存のコンサルティング事業へ投資した方が、
リスクに対するリターンが高いと判断することも少なくありません。
だからこそ、
あえて大きなリスクを負って製品開発に挑戦する必要性を感じないコンサルタントやコンサルティングファームが多いのです。
これは決して、
製品開発ができないからではありません。
「できるかどうか」ではなく、「経営として合理的かどうか」を考えた結果、現在のビジネスモデルを選択しているという側面が非常に大きいのです。
理由2:他人のふんどしで相撲を取りたいから
少し厳しい言い方になりますが、
ここから先は
ありがとうございます!これからも良い記事を書けるように頑張ります!
