私とPerfume
小学生の私に母親が言った。
『あんたの好きなPerfumeがMステでるよ』
その時初めて、私ってPerfume好きなんだ、と思った。
どうやら、天才てれびくんに出ていたPerfumeを私は一生懸命に見ていたらしい。
それまで特に何かエンタメに自我や思い出や記憶があまりなかった私が初めて『好き』と気づいたエンタメがPerfumeだった。
私は昨日東京ドームで初めてPerfumeを生で見た。
見ながら、いろんなことを思い出した。
GAMEを聞き込んでいた。
初めて親に頼んで買ってもらったCDはlove the worldだった。
あ〜ちゃんがMステで1位とって泣いてるところ見て、毎週1位とってるアーティストを見てたから、びっくりした。
1位って当たり前だと思ってた。すごいんだ!泣くほど嬉しいんだ!って思った。
love the worldのジャケ写の繋がってる文字を書く練習をした。
カラオケでDreamFighterを歌って、友達にまたサビ?!サビめっちゃ長くない?とか言われた。
オレンジ色のワンピースとロングブーツに憧れた。
love the worldとDream Fighterとワンルーム・ディスコのMVを繰り返し見て、ダンスを覚えた。
中学生になった。
親のパソコンを借りて、切り抜きの仕方と文字の入れ方を教えてもらって、イラレでパスを引いてかしゆかを切り抜いて、後ろにドットの画像を入れて、好きな歌詞を乗せた歌詞画像を作って、Yahooブログとプリ画像に投稿していた。
Perfumeのロゴを真似してノートの内側に書いて、 その周りに好きなジャケ写の画像を印刷してコラージュしていた。
Perfumeって口パクでしょ?と言われて友達にガチギレした。
Spring of LifeのMV、体が機械みたいになってるとこどうやってやったんだろ〜と思いながらずっと見てた。
カラオケでI still love Uばっか歌っていた。
高校生になった。美術コースに進学した。
Magic of LoveのMVが可愛くて、デザインの課題でずっと3色の三角形を使っていた。パキッとした色の組み合わせが好きだった。
MVを見過ぎて踊れるようになった。
1mmのMVを見た。私の人生が変わった。
今でも好きなMVなんですか?と聞かれたら1mmって答えてる。
めちゃくちゃスクショ撮ったり止めたり、1コマだけ進めてどんな風に文字が動いてるのか研究してた。
「かもけど」ってすごい歌詞だよなあ。
Sweet RefrainのMVもどうやって作ったんだろう?!って思いながら見てた。
あと、みんな綺麗すぎる。繰り返し美脚を眺めていた。
受験期にSpending all my timeのMVをずっと見ていた。面白い。あんなワンピースが着たかった。
あ〜ちゃんの髪型が可愛くて好きだった。
Perfumeは全編英語なのしっくりきてなかったんだ、私はこの曲面白くて好きだけどなあと思っていた。意味は分かってないけど。
大学生になった。
Cling Clingは、後から初めてバイト代で買った。
Pick Me UpのMV、音の盛り上がってくところのモーショングラフィックがカッコ良すぎる。
ああ、そうか、私はついにライゾマティクスになれることはないのか。
Perfumeのクリエイティブ関わるの夢だったけど、嵐もそうなんだけど(当時大野智の一神教オタクだったため)、関われないまま活動休止に入られることで、私の中で届かない永遠の存在に、永遠の憧れになってくれたのかもしれない。夢叶えて辞めないで済む。
てかこの影の演出どうやってるんだろう?!?!?!
なるほど、ネビュラロマンスでのPerfumeは異世界で戦ってても3人で歌って踊るし、別の次元でも3人で歌って踊るんだ。
そういえば、あ〜ちゃんが『30代になってからの方が楽しい、みんなも今が一番綺麗』って何かのインタビューで話してて、30代も楽しそうだなあと思えたなあ。救われたなあ。本当に今みんな一番綺麗で輝いてるもん。
なんでこんな奇跡のような3人が同じ時に広島に生まれたんだ。広島には何があるんですか!?ポルノグラフィティもそうだけど!!
ポリリズムとチョコレイト・ディスコ、センステ周辺のおじたちが一緒に踊ってて可愛いなあ。
斜め前のおじ、一生懸命かぼちゃになったりススキになってたりして可愛いなあ。
みんな思い出を胸に、今を楽しんで輝いているんだなあ。
Perfumeを生で見て、今一言で感情を表すことができないんだけど、すごいとか、綺麗とか、かっこいいとか、美しいとか、色々思った。
「3人」でのエンタメの、究極だと思った。
もちろんPerfumeを作ってるのってこの3人だけじゃなくて、曲とか演出とか振り付けとかいろんなもので構成されるんだけど。
それが分かった上で「3人」の究極だった。
こんな緻密さ、精巧さ、ここまでくるのに彼女たちは人生の何を捧げ、失い、積み上げてきたのだろうか。
この3人みたいなものって、これまでもこれからも生まれないと思ったし、そんなものが現れても、この3人を超えられないと思った。
エンタメも技術も何もかもが飽和しているこの世の中で、いろんなエンタメを追っている私がそんなことを思うことが不思議だった。
私もネビュラロマンスのシナリオを思った。
きっと300年前も300年後も、何度転生しても彼女たち3人は出会って歌って踊っているのだろう、願いでもあり確信でもある。
私は大野智の魂は幾度となく輪廻転生する中で今世だけがアイドルだったと思ってるんだけど、多分Perfumeは何があっても、今世がたまたま『Perfume』という名前だっただけで、来世も前世も、そのさきもその前も、『Perfume』の形なんじゃないかと思う。
転生して、3人で楽しそうに歌って踊っている姿を想像できてしまう。
25年同じ人と走り続けるってどんな気持ちなんだろうか。本当にすごい。
普通できないことを成し遂げた彼女たちの美しい姿を、今私がデザイナーとして活動できている原点のPerfumeのライブエンターテインメントを、今見ることができてよかった。
すごいなあ、こんな心からすげー!カッケーー!と思えるエンタメを、自分も作ってから死にたいなあ。
でもこんなに長い時間全てを捧げること、私にできるのだろうか。覚悟がないなあ。
関わっている人みんなカッコいいなあ、いいなあ、すごいなあ。
Perfume、綺麗でカッコよくて強くて美しくて憧れだったなあ。
私ってPerfume好きなんだ。
そんなことを思った東京ドームだった。
