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「病院が本当に見るべきお金の指標。」

病院経営では、毎月たくさんの数字が報告されます。

病床利用率。
紹介患者数。
医業収益。
経常利益。
どれも大切です。
しかし、もし「1つだけ見ろ」と言われたら、何を見るべきでしょうか。
利益でしょうか。売上でしょうか。
私は違うと思います。
病院経営で本当に見るべき数字は、「手元資金月数」です。
つまり、今ある現預金で何か月病院を運営できるかという数字です。なぜ重要なのか。
それは、病院が倒産する理由は利益不足ではなく、資金不足だからです。

利益が出ていても、現金がなければ
給与は払えません。
業者へも支払えません。
設備投資もできません。
つまり、病院は止まります。
だから、強い経営者は毎月必ず確認します。

現預金残高。

月間支出。

手元資金月数。

例えば、現預金6億円。
月間支出1億円。手元資金月数は、6か月。

もし、現預金3億円になれば、3か月。
利益が同じでも、安心感は全く違います。
また、この数字には未来が表れます。

設備投資をしたらどうなるか。
借入返済が増えたらどうなるか。
患者数が減ったらどうなるか。

すべて、手元資金月数に反映されます。
つまり、病院の余命計とも言える数字です。
もちろん、長ければ良いわけではありません。
現金を持ちすぎて、必要な投資をしない。それも問題です。
だから重要なのは、適正な余裕を持つことです。

強い病院は、
利益を追いかけません。
売上だけも追いません。
まず、生き残れるかを確認します。
そのうえで、成長を考えます。
これが、財務に強い病院の考え方です。

今回のシリーズでは、
利益と現金の違い

PLだけを見る危険性

BSの重要性

現預金が減る病院の共通点

本当に見るべき財務指標を見てきました。
病院経営は、利益を見るゲームではありません。
病院を存続させるゲームです。
その視点を持つだけで、見る数字が変わります。

POINTS
• 病院が倒産する原因は利益不足ではなく資金不足
• 手元資金月数は経営の安全余裕を示す
• 強い病院は利益より先に資金を確認する

PRACTICAL TIP
今月の理事会や経営会議で、ぜひ聞いてみてください。
「今の現預金で何か月運営できますか?」
もし誰も答えられなければ、
それは経営上の重要なサインかもしれません。

新シリーズ予告
「なぜ優秀な管理職ほど疲弊するのか」
病院経営における人材・組織マネジメント編をスタートします。
管理職育成、心理的安全性、評価制度、離職防止。
数字ではなく、“人”のマネジメントについて考えていきます。

現場で使える管理職育成シート・1on1テンプレート・評価面談シートなどは、今後note等でも公開予定です。

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