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「BSを読めない経営者が見落とすこと。」

病院経営の話になると、多くの人は損益計算書(PL)を見ます。
利益はいくらか。予算との差はどうか。

前年より増えたか。もちろん重要です。
しかし、本当に経営力の差が出るのは、貸借対照表(BS)です。

なぜなら、BSには病院の体力が表れているからです。
例えば、2つの病院があったとします。どちらも経常利益1億円。
PLだけ見れば、同じに見えます。しかし、BSを見ると、

A病院
現預金10億円。
借入金3億円。

B病院
現預金1億円。
借入金15億円。

どうでしょう。
同じ利益でも、安心感は全く違います。
これが、PLでは見えない世界です。
経営が苦しくなる病院には、共通点があります。利益だけ見て、BSを見ていない。

だから、危険信号を見逃します。
例えば、未収金が増えている。
入金が遅れている。現金が減る。
しかし、利益は出ている。気づくのが遅れる。
例えば、借入金が増えている。
設備投資を繰り返す。利益は出ている。
でも、返済負担は重くなる。
BSを見なければ、気づけません。
つまり、BSとは、「未来のリスクを映す鏡」なのです。

PLは過去。
BSは現在。
そして、キャッシュは未来。
強い病院の経営者は、この3つをつなげて見ています。

特にBSで見るべきは、

①現預金
②未収金
③借入金
④純資産

この4つです。
ここを見るだけでも、病院の健康状態はかなり分かります。
利益が出ていても、BSが悪化しているなら、注意が必要です。
逆に、利益が一時的に落ちても、
BSが健全なら、立て直す余力があります。
だから、病院経営は利益を見るゲームではありません。
財務体力を守るゲームなのです。

POINTS
• BSは病院の体力表
• 利益だけでは安全性は分からない
• 現預金・未収金・借入金・純資産を確認する

PRACTICAL TIP
次回の理事会や月次会議で、BSを開いたら、
まずこの質問をしてみてください。
「去年と比べて現預金は増えたか?
そして、「借入金は増えたか?」
この2つを見るだけでも、病院の健康状態が見えてきます。

次回予告
「現預金が減る病院の共通点」
利益が出ているのに、なぜ預金残高が減り続けるのか。
病院経営で最も見落とされやすい資金流出について考えます。

現場で使えるBS分析シート・財務健全性チェックリスト・病院向け経営ダッシュボードなどは、今後note等でも公開予定です。

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