得意なことだけをしてチームの仕事は回るのか
小規模チームの適材適所
「適材適所で長所を活かす」
言葉にすると簡単ですが、実際にやり抜くのはとても難しいことだと思っています。
「誰かがやらなきゃいけない」という現実の前で、理想論はあっという間に崩れてしまいます。 #特に大きな組織やチームでは
私はこの一年、学びラボで適材適所をテーマに取り組んできました。
一人ひとりに目を向けて、得意を活かして仕事を前に進めるにはどうしたら良いか。責任職を務める多くの方の悩みの種なはずです。#日々試行錯誤
得意を活かすことは、思っているより複雑です。
学びラボメンバーのケースを例に、
一人ひとりの得意の活かし方
得意の見つけ方(能力開発の可能性)
小規模チームで適材適所を実現する方法
これらについて、何かしらあなたのヒントになればと思いnoteを書かせていただきます。
(そして、メンバーへの感謝とエールも込めて。)
本人も気づいていないパターン
まずはじめに、スゥさんから。
彼はもともと、経理や法務、連絡業務といったバックオフィスの仕事を担当していました。事務仕事が得意で丁寧・正確。チームのなかでもそういう評価を受けていましたし、本人もそう思っていました。
『スゥさんは事務仕事が得意』
今ではこの認識は全く違います。でもこの時は本人を含め、誰も気づいていません。#そう思うと恐ろしい
チャレンジの中で輝きを発見
転機になったのは、ホームページの見直しとLINE公式アカウントの整備を試しに任せたときのことです。そこで見えてきたのは、単にウェブの技術力ではなく、相手の立場に立って考える力でした。
サイトを訪れた人がどう感じるか、今通ってくれている生徒さんにどう届けるか。そういう視点で考えるとき、圧倒的に輝いていました。
企画資料を作らせたらスゥさんがピカイチです。
企画や戦略立案に仕事をシフトしてから、スゥさんのアウトプットの質は明らかに変わり、チームからの期待も変化していきました。
自分のことを1番知らないのは自分?
一番困ったことといえば、スゥさん自身が得意ではないと思い続けていることでした。
スゥさんとの面談で私は何度も何度も
『スゥさんの企画力はすごい!すごいんだよ!隠れていた真の長所なんだ!』
と力説しました。そろそろ本人も分かってくれそうです。笑
スゥさんの人物像は私との哲学対話からも読み取れると思います。興味があれば私のインスタで、一連の動画をご覧ください。人間的な深さに触れられます。素敵です。
セルフコーチングというスキル
ミチテルさんはもともと言語聴覚士として、言葉と対話を専門にしてきた方です。人と話す力、言語化する力。土台がしっかりとあります。
ただ、ミチテルさんのこの一年の成長は、得意を活かしたことだけでは説明できません。
私は普段、仕事は安心8割・挑戦2割と考えていますが、ミチテルさんの1年間は、挑戦が5割を超えるような勢いだったと思います。
現在は「そらいろぱれっと」全体の責任者として、以前なら私やめぐさんが判断していた領域のほとんどを、今はミチテルさんが担ってくれています。 #Noスマート(やらかし)
なぜそんなに成長できるのか
それはミチテルさんのセルフコーチングの力が大きく影響していると私は感じています。
自分を振り返り、内省し、自ら能力開発できる。私がチャレンジの幅を広げるときに見ているのは、表面上のスキルよりも、こうした「考える力」や「自分をコントロールする力」です。
ミチテルさんはもともとマネージャータイプでは無いですが、自分らしいスタイルを自分で見つけ出し、仕事を通して新しい自分を生み出しています。人あたり・語り口はいつもおちゃめな感じですが、内側に持った芯の強さを感じます。#素敵!
ミチテルさんは『ルンドク』というセルフコーチングを真ん中に置いた読書会(輪読会)を主宰しています。
自分のコントロール力、自ら問う力、セルフコーチングに興味が湧いたら覗いてみてください。
集中できる環境を、こちらが整える
お次は萌葱さんです。萌葱さんの良さは、コンテンツへの真摯な向き合い方にあります。#まさにクリエイター
Kahoot!のクイズ問題一つとっても、イラストの作り込みや問題の丁寧さが段違いで、「もう少し工夫したら分かりやすくなるのでは」という視点を、最後の最後まで手放しません。
複雑な判断のある上流の工程はなるべく排除し、「なぜ」「何を」が決まった状態で、「どう作るか」に集中できる環境を整えることで、萌葱さんのクリエイティビティは最大化されます。#想像以上のものを出してくれる頼もしさ
仕事を振った時点で勝負が決する
よって、どこから任せるかの線引きが大事になり、仕事を細かく分解して、本人と対話しながらどこで力が発揮されるかを丁寧に見ていく必要があります。
仕事を振った時点でおおよそ上手くいくかが決まるので、上手くいかない時は概ね依頼者側(私)のミスです。
アウトプットの質だけでなく、納期ギリギリまで悩むのか、サクサク進むのかというプロセスも含めて判断していくことが大切で、ここは日々の会話の中でしか汲み取れません。#対話がやっぱり大事
現在は、教材関係は萌葱さんがほぼ全部監修しており、学びラボにとって欠かすことの出来ない重要なポジションとなっています。
協力することで質が高まる
教材開発に限らず、最後に人に手渡す際の細やかな気遣いができることが良さで、全体の構想を練られるスゥさんと細部まで丁寧に作り込める萌葱さんのコンビはかなり相性が良いなと思っています。(性格的にもお互い柔和でやりやすそう)
萌葱さんの担当する資料などはこちらの公式ホームページのお知らせ記事で垣間見られます。(サムネに含まれるプリントがそれです)
生徒向けに楽しくデザインされたものばかりで、生徒の反応も毎回良いです。
最強のナンバー2
めぐさんです。正直最強のナンバー2です。そんな方がチームにいる私はかなり幸運だと思います。
経営者的な視点と決断力を持ちながら、チームへの寄り添いやバランス感覚も併せ持っています。
私にとって最も強力なアドバイザーであり、強力なプレイヤーであり、チームメーカーでもあります。
組織としてのナンバーツーがいることで、チーム全体が安定して前に進めるということを、めぐさんの存在を通じて実感しています。
めぐさんについては前回のnoteでも書いているのでこのくらいで。
得意だけで仕事は回るのか
さて、いかがでしょう。一人ひとりの良さが分かったところで、日々の仕事は完璧に回せるのでしょうか。
無理そうですよね。←(爆
確かに得意なこと【だけ】で仕事が回るほど、甘くはないでしょう。
まず前提として、学びラボのメンバーは、不慣れなこと、得意でないことも日々たくさんこなしてくれていると思います。#いつもありがとう
そんな中でも、無理・綺麗ごとと決めつけず
強みを対話の中で再認識する
強みを挑戦の中で見出す
強みを過程の中で伸ばす
という意識で少しずつ気づき、変えていけば、一人ひとりの働きやすさや、人生の納得感を向上させられるはずです。
小規模だからできる戦略
今いるメンバーで進んでいかなければならない、進んでいきたいと考える時、
あれもこれもと手をつけたり、大きなチームがやっている適材適所を小規模チームに持ち込むのは無理があります。
全員がスーパーマンになることを強いられます。
私は1年間、適材適所を真ん中に仕事に向き合って来ましたが、仕事に人を当て込むのではなく、人に合わせて仕事をつくることで、チームの仕事の質も効率も格段に上げることができました。
成し遂げたい仕事があるのなら、細分化して得意な部分をチームに割り振ります。チームで誰も得意としている人がいないのなら、その仕事は勇気を持って捨ててしまうのです。
一人ひとりの力を心から信じ抜く
仕事でマネジメントやリーダーシップを求められる人間は、『こうあるべき』という自分側の理想に多かれ少なかれ縛られます。ほんの少し前の私がそうです。
中途半端な気持ちでは、本当の適材適所には辿りつけません。その『適材適所』は人を仕事に当て込むための都合のよい言い訳に使われてしまうかもしれません。
だから、信じ抜かなければなりません。
必ずチームの強みを活かして必ず仕事が回せる。そう決めてしまう。経営、管理、統率する人には覚悟と信念が必要です。
私たちはまだまだ、話す時間が足りない
一人ひとりの良さを仕事に活かすために、私は多くの対話の時間を要しました。そして今も、対話の時間はまだまだ、まだまだ、足りていないと感じています。
時間をかけて話ができるのもまた、小規模チームの強みです。私はその恩恵を感じています。
今よりも、もっと学びラボでの仕事が皆にとって愉しいものになるよう、人生にとって良きものになるよう考えていきたいと思います。
おわり。
