主演:高橋一生『ブラック・ジャック』実写ドラマ化!どのエピソードが最適なのか考察しました。
2023年、年の瀬の最後の最後にビッグニュースが舞い込んで参りました。
すでにご存じの方も多いかと思いますが『ブラック・ジャック』実写テレビドラマ化決定のニュースであります。
2023年12月16日に
テレビ朝日系にてテレビ朝日ドラマプレミアム『ブラック・ジャック』として2024年放送予定と発表されました。
主演は高橋一生さんで実に24年ぶりにテレビドラマ化だそうです。
発表当日には各メディアで一斉に報道され一時アクセスランキングがトップになるなど注目度はかなり高いようでイメージビジュアルが公開されるやいなや、ネット上では
「雰囲気ブラックジャックそのもの」「高橋さんってなんか、納得」「楽しみな一作になりそう」といった肯定的なコメントが続出しておりました。

話題性は結構あったようで、すでに期待感は高まっているようです。
今年は『ブラック・ジャック』連載開始から50年の節目の年でありまして
生成AIを活用した新作AI『ブラック・ジャック』の公開や、都内で大規模な原画展が開催されたり
さらには
ミッシングピースなる貴重な原画本が発売されたりと多数のイベントやプロジェクトが公開され『ブラック・ジャック』にとって賑やかな一年となっておりましたが、その最後の最後にやりやがりましたね。
ここまでひた隠しにしてきての年末に一斉公開。
ファンにとっては素晴らしいビッグサプライズとなりました。

今回はこの件につきまして記事にしたいと思いますが、ネット上では「高橋一生さん最高」との声が散見していますが、まずボク自身が高橋一生さんを良く存じ上げない事と制作スタッフの方々についても詳しくありませんのでその辺りの詳細につきましてはカットします。
実写化ってどうしたって役者に注目がいってしまうのでしょうがないんですけど本編より役者さんに寄りすぎちゃう傾向があるんですよね。
宍戸錠のブラックジャックは強烈でしたし、加山雄三主演のときは
正式なタイトルが『加山雄三のブラック・ジャック』でしたからね、今で言ったら『高橋一生のブラック・ジャック』ですよ。猛烈ですよコレは(笑)


それこそ板尾創路の『ブラック・ジャック』もある意味で記憶に残っちゃうわけでありまして…

なのでまぁ今回は役者関係のコメントはオールカットでいきます。
ボク自身が役者さんの事、あまり知らないのもありますけど
そこには触れないで進めます。この手塚治虫専門チャンネルではストーリーに全振りしてどのエピソードがいいのか、またどのエピソードが選ばれるのかを考察してみたいと思います。
まず、発表された詳細見てみますと
「原作から厳選した有名エピソードを凝縮。
2024年版では原作へのリスペクトの念を軸に据えながら、現代を生きる人たちへ“時代を超えた真摯なメッセージ”を投げかける。」
とありますので
どうやらいくつかの原作をピックアップしてミックスさせる感じになると予想されます。
連続ドラマではなく1本のスペシャルドラマになると思うんですけど
果たしてどのエピソードをチョイスするのか。
『ブラック・ジャック』が医療漫画の最高峰に君臨し続けていることに誰も異論はないと思いますが、でもこれは1970年代当時に『ブラック・ジャック』の設定があまりにも新しく革新的であるが故に人気を博した訳で
以降、医療ドラマ含め天才外科医の設定ドラマやマンガが雨後の筍のように出てきて今では欠かせないジャンルのひとつとして確立されている時代に
「さぁついに元祖登場です」って胡坐描いて舐めた登場すると、とんでもない目に合う懸念をボクは感じています。
若者層や初めて『ブラック・ジャック』を体験する層の方々にどういうアプローチをするか、ここはマジで真剣に考えないと、すべり散らかすんじゃないかと心配しております。
という訳で『ブラック・ジャック』とはどんなマンガなのか。
どのような特徴があるのか
その辺りを今一度おさらいしながら、実写化に向けて最適なエピソードを考察してみたいと思います。
まずポイントを整理します。
『ブラック・ジャック』と言えば…。
①神業を持つ天才外科医
②無免許
③高額請求
④生命の大切さ、医学への葛藤
そしてプラスアルファで相棒のピノコと言えるでしょう。
実際イメージ画像にもあるようにピノコの出演は確定的で『ブラック・ジャック』と言えばピノコは外せません。
…ということでこの5つの要素を含み
且つ単品で『ブラック・ジャック』の世界観を表現出来うるエピソードを全243話の中からチョイスしてみました。
まず
第88話「報復」
冒頭にブラックジャックが無免許で留置所にぶち込まれているところから始まるんですけど、これがまさに理想のオープニングだと思います。
なぜなら、このエピソードは講談社発行の「手塚治虫漫画全集」の第一巻の第一話に掲載されたエピソードで「手塚治虫漫画全集」は手塚先生本人が監修した唯一の単行本という事から推測するに、先生自らがお披露目に最も適切なエピソードだと認めていた証拠ではないでしょうか。
ストーリーは
孫の手術の依頼にわざわざイタリアからマフィアが来ていて無免許のブラックジャックを留置所から出してほしいと依頼するのですが日本医師連盟に断られます。そして仕方なく医師連盟の推薦する医師の治療を行うのですが死んでしまいます。
その報復にイタリアマフィアは医師連盟の会長の息子を狙撃して重症になりその手術をブラックジャックに依頼するというストーリーでありますけど
これはピノコ以外の要素が全部含んだ屈指のエピソードだと思います。
限られたページ数の中に凝縮された完璧な設定、まさに作品のお披露目には最適と言っても過言ではないエピソードです。
ただラストが短編的な終わり方をしているので実写化となるとその後をいかに描くかが焦点となるでしょう。
続いて
第118話「白い目」
これは無免許と医学会への皮肉を上手く表現されたエピソードで
非常に実写化向きだと思います。
スターリーは、いくら血栓を取り除いてもまた血栓ができてしまう病気があって、その難病に日本総合病院という大病院でも手を焼いているところに
患者自身がブラックジャック先生に執刀を頼みたいと言いだすんです。
苦汁を飲んで大病院はブラックジャックに依頼するんですけど、いざ手術になると病院はブラックジャックに非協力的で誰も助けてくれません。
それでもブラックジャックは治しちゃって最後には痛快なセリフで終わるエピソードであります、
これもピノコが出てこないんでちょっと採用には難しいかなというところなになるのですが、ここはピノコという助手を雇っているという設定に変更すればすべてOKです。万事OKです。
「なんであんな幼子を助手にしているんだ」という白い目の見方もできますし設定としても天才外科医や無免許、そして権威との対立など非常にバランスのよいエピソードに仕上がるので候補としていいんじゃないかと思います。
続いて
第239話「流れ作業」
これも大病院という権威に対してのテーマがめっちゃいいエピソードです。
ストーリーは、とある病院でコスト効率の面から流れ作業で患者の治療を行っていました。
…で、なぜか最近患者の数が減ってきている理由をブラックジャックのせいにして難癖つけるんですけど、その時に院長の娘が交通事故に遭い病院に運ばれてきます。しかしスケジュール(流れ作業)が詰まっていて院長の娘とは言え、手術ができません。
院長は自分の娘を救いたいがために自身のスケジュールをブラックジャックに依頼して自分は娘の手術に取り掛かります。
ブラックジャックは神業を炸裂させ一人で流れ作業をこなしてします一方で
残念ながら院長の方は娘を助ける事ができずに死なせてしまいます。
悲しい最後かと思いきや…
最後に最高にカッコイイオチが待っている屈指のエピソードであります。
ただ、これもピノコの出番がないんです。
でも院長の娘と絡めたり、自分にも同じくらいの娘がいる的な表現とか
助手として手術に立ち会う設定を付け加えても全然おかしくないと思いますし十分に改編の余地を残したエピソードですのでアレンジ次第ですね。
大病院の権威性と無免許医との対比性はやはり際立ってストーリーを加速させてくれます。
そして最後に
第16話「ピノコ再び」
これはこのエピソード全部と言う事ではなく一部分をピノコの紹介として差し込むのがベストかと思います。
例えばピノコってどんな助手なの?とか
「なんであんな娘、連れてるの?」みたいな展開の時に
回想シーンとしてこの部分を使えばブラックジャックとの関係性も分かるし効果的ではないかと思います。
どんなシーンかと言いますと…
ブラックジャックが腹膜炎になってしまい、自ら開腹手術をしてる時に、止血鉗子が足りないという凡ミスをしてしまいます。…手術中で動くこともできずもうダメかと諦めかけていたときにピノコが突然現れて、ブラックジャックは一命を取りとめるというシーンで
これ以降、ブラックジャックはピノコを手放さないと覚悟を決めた胸アツの名シーンとなっています。
このシーンの差し込み一発で二人の相関性も分かるし信頼関係も伝わるのでボクはベストなんじゃないかと思います。
…というわけでここまでの考察をまとめますと
まずは第88話「報復」の冒頭の留意所のシーンから始まり
ブラックジャックの無免許で世の中のはみ出し者をアピールして
第118話「白い目」か、第239話「流れ作業」のような
大病院に呼ばれて手術する設定。
そして得体の知れない小娘を連れている理由は第16話「ピノコ再び」の一部分を回想シーンで表現して
そして最後は誰にもマネできない離れ業を炸裂させ
ブラックジャックらしいシニカルでブラックなオチで締めるというのが
ボクが考える令和版ブラックジャックのストーリーであります。
一応これまでのアニメ化や実写化で使用されていないエピソードからチョイスしているのでこれまでと被ることはありません。
そして近年のドラマでの人気カテゴリは大病院での設定が多いので
この辺りを攻めるとブラックジャックを知らない層にもリーチ出来うるんじゃないかと思います。
あくまでもこれはテレビ用でのチョイスでありまして
本当はコンプラ無視でキリコの安楽死対決とか
それこそ脳死や公害病や血友病患者などのブラックジャックらしいゴリゴリのテーマの方がいいんですが、そうすると、どうせ表現が100%生ぬるくなってしまうので放送に耐え得るチョイスにしてあります。
本当のこというと実写化なら巷で流行のネットフリックスでやってくれたら
莫大な予算を掛けれたり、マジでこれまで見た事ない手塚マンガの実写化に
なるかも、、なんて淡い期待を思っちゃったりもしちゃったりもしてますけど…まぁそこは良しとしておきましょう。
はい、というわけで「ブラックジャック」実写化の考察でございました。
正式発表はまだ未定ですが一体どんな作品になるのか、これは一ファンとしては楽しみなのでワクワクして発表を待っていたいと思います。
そして先日発売された貴重な原画などを掲載された『ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ』ですがリアル書店やオンライン書店で予約が殺到しているそうで重版決定しております。併せてチェックしてみてください。ご紹介記事もありますのでどうぞ。
それでは最後までご視聴くださりありがとうございます。
