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🎍【正月明け考察】おせち離れは嘘?847億円市場の意外な真実


この記事でわかること💡
∙ 「おせち離れ」の正体と、847億円市場で本当に起きていること
∙ おせちのシェアを奪っている「競合」は何か
∙ 製造業25年の視点で見る「選ばれなくなった理由」
∙ 企業と家庭が取るべき「合理的な選択」


🎍 今年のお正月、子供が最初に手を伸ばしたのは何でしたか?

色鮮やかな伊達巻?縁起物の黒豆?

——いや、違いますよね。

唐揚げ、ポテト、寿司、ローストビーフ。

我が家でも毎年同じ光景が繰り返されます。

製造業で25年働いてきた私は、この光景を見るたびに思うんです。

**「消費者が求めていないものに高コストをかけるのは、製造現場で言えば『過剰品質』や『ムダ』に近いのではないか」**と。


🔥 結論:おせちは「衰退」ではなく「淘汰」されている

最初に結論をお伝えします。

2025年新春のおせち市場規模は847億円。前年比+0.5%の微増。

数字だけ見れば「おせち離れは嘘」と言えます。

しかし、その中身は激変しています。

「伝統だから」という理由だけで売れる時代は終わった。

消費者は「形式」より「実質的な満足」を選び始めている。

これは感情論ではなく、極めて合理的な経済行動です。


📊 データで見る「選ばれなくなった」現実

手作り派はわずか3%

共働き世帯が専業主婦世帯の約3倍になった今、年末に何日もかけて調理する余裕はありません。

これは「伝統の放棄」ではなく、タイムパフォーマンス(タイパ)の最適化です。

「食べる」と「買う」は違う

「正月におせちを食べる」意識を持つ人は98%

しかし「おせちを買う」となると話は別です。

消費者は「おせち」という形式ではなく、「正月に美味しいものを食べたい」という本質的欲求を満たそうとしている。

その結果、おせちの「競合」が台頭しています。


🍖 おせちのシェアを奪う「競合」たち

おせちを食べない人が正月に選ぶ料理。

1位:焼肉

これ、衝撃的じゃないですか?

正月の食卓で、伊達巻や数の子の代わりに牛カルビが並んでいる。

他にも:

  • 寿司(回転寿司の年末年始売上は過去最高を更新)

  • カレー・ラーメン(「正月くらい好きなもの食べたい」)

  • ローストビーフ・唐揚げ(子供が確実に食べるもの)

これらに共通するのは**「確実に満足できる」**という点です。


🏭 製造業視点で見る「おせち離れ」の本質

「過剰品質」という病

製造業には「過剰品質」という概念があります。

顧客が求めていない品質にコストをかけること。

おせちで言えば:

  • 子供が食べない「黒豆」「田作り」に高い食材費

  • 年に一度しか使わない「重箱」の保管スペース

  • 「縁起物だから」という理由だけで並ぶ料理

これ、製造現場なら真っ先に改善対象になります。

「ムダ」の排除が始まった

トヨタ生産方式では「7つのムダ」を徹底的に排除します。

消費者も同じことを始めています:

消費者は無意識のうちに「カイゼン」を実践しているんです。


🏆 勝ち組企業の2つの戦略

この変化に対応し、成長している企業には共通点があります。

【戦略①】顧客に「編集権」を渡す

事例:高島屋「よりどりおせち」

20〜35品から、好きな9品または12品を自分で選べる。

製造業で言えば**「プル型生産」への転換**。

従来の「メーカーが決めたセットを買え」というプッシュ型から、顧客が引っ張る形へ。

結果:

  • 嫌いな食材がないから廃棄ゼロ

  • 何が選ばれたかのデータが資産

  • リピート率向上

「押し付け」から「選ばせる」へ。

この転換ができた企業が勝っています。

【戦略②】「完成品」から「体験キット」へ

事例:株式会社ヒダカラ「皿盛りおせち」(4,880円〜)

届くのはパウチ詰めの食材と盛り付けガイドだけ。重箱なし。

製造業的に言えば**「ハードウェアとソフトウェアの分離」**。

  • 重箱(ハードウェア)を省いて価格を大幅に下げる

  • 盛り付け体験で顧客満足度を上げる

  • 好きな器でSNS映えも狙える

これはIKEA効果(自分で組み立てたものに愛着を感じる心理)の応用です。

「おせちを売る」のではなく「正月体験を売る」。

この発想の転換がポイントです。


⚠️ 847億円市場の「不都合な真実」

価格の二極化

物価高で「メリハリ消費」が進んでいます。

「どうせ買うなら最高級」か「必要最低限」か。

中途半端が一番売れない。

原材料高騰の直撃

2026年正月のおせち平均価格は29,098円。「3万円の壁」に迫っています。

  • イクラ:秋鮭の記録的不漁

  • 黒豆:猛暑による不作

  • 約6割のメーカーが価格転嫁を実施

コストが上がる一方で、消費者の「おせちへの期待値」は下がっている。

この需給ギャップが、市場の構造変化を加速させています。


💡 「合理的な選択」のすすめ

企業へ

  • 「伝統だから」で思考停止しない

  • 顧客が本当に求めているものを見極める

  • 「編集権」を顧客に渡す勇気を持つ

家庭へ

  • 「形式」より「家族の満足」を優先する

  • 子供が食べないものに高いお金をかけない

  • 「皿盛り」「よりどり」など新しい選択肢を試す

投資家へ

  • 「通年化」「EC化」できている企業に注目

  • 季節商品依存度の高い企業はリスク

  • 冷凍技術・物流への投資状況をチェック


📝 まとめ

✅ 「おせち離れ」は感情論ではなく、合理的な経済行動
✅ 消費者は「形式」より「実質的な満足」を選んでいる
✅ 競合は「焼肉」「寿司」「唐揚げ」——確実に満足できるもの
✅ 勝ち組企業は「顧客の編集権」を尊重し、「ムダ」を排除している


🎍 最後に

私は製造業の現場で25年、「顧客が求めていないものを作るムダ」を嫌というほど見てきました。

おせち市場で起きていることは、まさに**「消費者によるカイゼン」**です。

伝統を守ることと、思考停止は違う。

本質——「新しい年を祝い、家族で美味しいものを囲む」——さえ守れば、形は時代に合わせて変えていい。

847億円市場は、死んでいるのではない。

「選ばれるもの」と「選ばれないもの」に、はっきり分かれ始めただけだ。

あなたの会社の商品は、どちらに入っていますか?


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製造業25年の視点から、経済・ビジネスニュースを「現場感覚」で解説しています。

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