Z式#03違和感を放置すると、売れていても判断は狂い始めるズレを見抜き、見方を正すための「違和感分解構文」
【はじめに】違和感は、ただの気分ではない
第1回では、事実と解釈を分ける「事実分離構文」を扱いました。
第2回では、残った感情を観測し、飲まれずに扱う「感情観測構文」を扱いました。
ですが、事実を分けても、感情を観ても、なお残るものがあります。
それが「違和感」です。
なんとなく引っかかる。
うまくいっているはずなのに、しっくりこない。
表面上は問題ないのに、どこかがおかしい気がする。
私は、この違和感をかなり重要なものだと考えています。
なぜなら、違和感とは、単なる気分ではなく、自分の観測や判断のどこかにズレがあることを、直感的に知らせている信号だからです。
つまり違和感を感じた時点で、
自分が見ている世界のどこかに、まだ整合していない部分がある。
自分が貼っているラベルが、実態とぴたり合っていない。
そのことに、感覚のほうが先に気づいているのです。
だから私は、違和感を放置してはいけないと思っています。
違和感を感じたまま人を見る。
違和感を感じたまま商品を売る。
違和感を感じたままサービスを続ける。
違和感を感じたまま関係を運営する。
そうすると、少しずつ見え方が雑になり、判断が雑になり、行動が雑になっていきます。
今回扱うのは、そのズレを放置せずに分解し、観測し、見方を修正するための構文です。
「違和感分解構文」。
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【ここから先で掘りたいこと】私がなぜ「違和感」を重く見るのか
私は、売れているものに違和感を持てる感覚は、かなり大事だと思っています。
なぜなら、商売を狂わせるのは、売れないことだけではないからです。
むしろ怖いのは、売れていることで見直しが止まることです。
数字が出ている。
反応もある。
だから、このままでいいだろう。
この思考に入ると、人は自分のラベルを疑わなくなります。
これは支持されている。
これは求められている。
これは役に立っている。
これは長く続く。
ですが、現場感覚では、そこにズレがあることがある。
私はこの「売れているのに、どこか引っかかる」という感覚を、かなり大事にしています。
それは神経質だからではありません。
むしろ逆です。
数字に酔わずに済むためです。
流行を需要と取り違えないためです。
一時的な反応を本質的な支持と誤認しないためです。
私は、生鮮の現場にいるからこそ思うのですが、数字だけ見ていると、本当に大事なものを見失うことがあります。
売れた。
回った。
動いた。
それ自体は事実です。
でも、事実と評価は同じではありません。
その売れ方は健全なのか。
お客様の暮らしにとって本当に良いのか。
現場に無理をかけていないか。
短く取った数字の代わりに、長く残る信頼を削っていないか。
この問いが抜け落ちた瞬間に、商売は少しずつ荒れていく。
私はそう思っています。
だから違和感は、感情ではなく観測です。
見直すべきものがあるという、現場からの信号です。
ここから先では、その信号をどう読むのか。
特に「売れているのに違和感がある商品・サービス」を例に、事実のズレ、期待のズレ、価値観のズレとしてどう分解するのかを掘り下げます。
【今回の核心】違和感とは、ズレに対する直感的な通知である
私は、違和感をこう捉えています。
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