Z式#14 『「思う」で全部まとめると、判断は少しずつ狂い始める』認識精度を守るための『思考分解構文』
『「思う」で全部まとめると、判断は少しずつ狂い始める』
認識精度を守るための『思考分解構文』
もしかすると、あなたも自分の内面を「思う」の一語でまとめているかもしれません。
嫌だと思う。
不安だと思う。
相手はこう思っている気がする。
たぶんこうなると思う。
本当はこうしたいと思う。
でも、ここには本当は別々のものが入っています。
感情。
解釈。
推論。
推定。
願望。
未来への方向。
それを一つの箱に入れたまま動くと、自分の判断は、自分で思っている以上に雑になります。
人間関係でも、仕事でも、経営でも、自分の内面でも、です。
私はこの混線をほどくために、『思考分解構文』 という見方が必要だと考えています。
これまで私のnoteでZ式構文を読んでくださっている方には、今回はその続編のように読んでいただけるはずです。
はじめて読む方でも大丈夫です。今回は、できるだけ日常に近い言葉でほどいていきます。
この記事は、こんな方に向けて書いています
・自分の気持ちと考えが、すぐ混ざってしまう方
・相手の反応を見て、意味を足しすぎてしまう方
・考えすぎて、決断が重くなりやすい方
・感情を否定せずに、でも飲まれずに扱いたい方
・Z式構文を、もう一段深く理解したい方
この記事で持ち帰ってほしいこと
この記事でいちばん持ち帰ってほしいのは、次の3つです。
「思う」は一種類ではないこと。
感情と解釈と推論は、同じではないこと。
分けて見られるようになると、判断は少し静かになること。
『思う』の一語が、あなたの判断を曇らせる
「思う」という言葉は便利です。
便利なのですが、便利すぎます。
たとえば、
「嫌われた気がする」
「なんとなく無理だと思う」
「このままじゃ危ない気がする」
こういう言葉は、日常で何度も出てきます。
でも、その一文の中には、もうすでに複数の層が混ざっています。
実際に起きたことは何か。
いま感じている感情は何か。
自分がそこに足した意味は何か。
見えていない部分を、どう補っているか。
本当は何を守りたいのか。何を望んでいるのか。
ここを分けずにいると、自分のことを理解したつもりで、実は取り違えている。
これが思っている以上に多いのです。
問題は、感情があることではない
ここで言いたいのは、感情が悪いという話ではありません。
考えすぎることが悪い、という話でもありません。
本当の問題は、感情・解釈・推論・推定・ビジョンを、「思う」の一語でまとめてしまうことです。
たとえば、
「嫌われた気がする」
という一言だけでは、まだ何も分かりません。
それは不安なのか。
寂しさなのか。
相手の態度への解釈なのか。
見えていない背景への推論なのか。
未来への悲観的な推定なのか。
ここが分からないままだと、次の一手はどうしても荒くなります。
今回の核心
ここで、今回の核心を一文で置きます。
人は「考えている」のではありません。
感じ、意味づけし、補い、見積もり、望み、その混線を「思う」の一語で済ませているのです。
私は、ここをかなり大事だと思っています。
まず持っておきたい3つの問い
このテーマを扱うとき、土台になる問いは3つです。
1. いま自分の中で起きているのは、何の種類か
感情なのか。
解釈なのか。
推論なのか。
それとも、ただの願望ではなく、方向としてのビジョンなのか。
2. それは、どこまで事実に基づいていて、どこから自分が足したのか
見えたものなのか。
補ったものなのか。
ここを分けるだけで、かなり落ち着きます。
3. いま確定してよいものと、まだ保留すべきものは何か
すぐ決めてよいことなのか。
まだ観測が必要なのか。
ここを雑に飛ばさないことが、判断の精度を守ります。
まずは、内面を9層で見てみる
私は、人の内面を少なくとも次の9層で見ると、かなり整理しやすくなると感じています。
感覚・身体反応
意識
感情
解釈
論理
推論
推定
ビジョン
決断
ここで大事なのは、思考も一枚岩ではないということです。
感情は感情です。
でも、感情のあとにすぐ解釈が走る。
解釈のあとに推論が走る。
そのうえで、未来の見積もりが始まる。
さらに、そこに自分の願いや方向まで重なる。
だから、頭の中がごちゃつくのは、あなたが弱いからではありません。
もともと、内面には複数の層があるからです。
ここを分けて見られるようになると、自分のフローチャートが少しずつ見えてきます。
ここまでが無料部分です。
この先では、
この9層を一つずつどう見るか、
「思う」と感情の違いをどう見分けるか、
仕事や人間関係でどう使うか、
そして最後に、すぐ使える**『思考分解シート』** まで具体化していきます。
もしここまで読んで、
「たしかに自分は“思う”で全部まとめていたかもしれない」
と感じたなら、この先はかなり実用的に読めるはずです。
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