【今日の一杯】カーディナル(ワインカクテル)
みなさん、こんばんは♪
今日も一日お疲れ様です。
本日のお酒は……
カーディナル
(ワインカクテル)

カーディナルとは?
有名な白ワインベースのカクテル
「キール(Kir)」のアレンジ版として
誕生した有名なワインカクテルです。
一般的な作り方
《材料》
・赤ワイン:4/5(約120ml)
・カシスリキュール:1/5(約30ml)
《工程》
①ワイングラス、または氷を入れた
タンブラーグラスを用意する。
②先にカシスリキュールをグラスに入れる。
③よく冷えた赤ワインを静かに注ぎ入れる。④マドラーやスプーンでグラスの底から
優しく1〜2回だけ混ぜ合わせる。
(混ぜすぎると
ワインの香りが飛んでしまうため)
《POINT》
赤ワインは、カシスの甘みと調和しやすい
「渋みの少ないライトボディ」や
「ミディアムボディ」のものがおすすめです。
また氷を入れずにワイングラスで作る場合は、
ワインとリキュールの両方を
冷蔵庫でキンキンに冷やしておくことが、
味がぼやけない最大のポイントになります。
飲んでみて・・・
一口飲むと、
まずはカシスの華やかで
甘酸っぱいアロマが鼻腔をくすぐり、
続いて赤ワインの上品な深みが広がります。
この「ただ甘いだけではない」奥深さこそが、
カーディナルの魅力です。
カシスの甘みが赤ワインのボディ感を
絶妙に引き立てるため、
ジュースのような軽薄さはなく、
しっかりとした「お酒としての満足感」を
堪能できます。
赤ワイン特有のタンニン(渋み)や
ツンとした酸味が苦手な方でも、
カシスリキュールの濃厚なコクと糖度が
それらを優しく包み込んでくれるため、
まるでデザートのように楽しめます。
グラスに注がれた
深いルビーレッドの美しさもエレガントで、
飲む人の気分を自然と高めてくれるでしょう。
一方で、カシスの甘みによって
アルコール感は上手に隠されていますが、
度数は13〜15度前後と
ビールやサワーに比べて高めです。
口当たりの良さに任せて
スイスイ飲んでしまうと、
後から急に酔いが回ることも
少なくありません。
その飲みやすさに隠れた「罠」が
あるからこそ、
ゆっくりと時間をかけて味わう、
大人の嗜み方が求められるカクテルです。
おすすめの飲み方
とにかく
「徹底的に材料とグラスを冷やすこと」が
バーテンダーや宅飲み愛好家の間で
強く推奨されています。
赤ワインとカシスリキュールは
比重や濃度が大きく異なるため、
常温で混ぜ合わせると
「希釈熱(きしゃくねつ)」という現象が起き、
カクテル全体がぬるくなって
味がぼやけてしまいます。
キンキンに冷やした赤ワインを使い、
可能であればグラスやリキュールも
冷やしておくか、少量の氷を浮かべて
軽くステアする(混ぜる)スタイルにすると、
最後まで引き締まった
輪郭の味わいをキープできます。
また、味わいのバランスを調整する
アレンジも人気です。
基本的には赤ワイン4に対しカシス1ですが、
「甘すぎるのは苦手」という方は、
比率を9:1程度までカシスを減らしたり、
ほんの少しの炭酸水を加えて
ソーダアップすることで、
すっきりとした爽快感をプラスする飲み方も
支持されています。
使用する赤ワインは、
カシスの強い甘みと喧嘩しないよう、
渋みの穏やかなライトボディのボジョレーや、
あえてすっきりとした
辛口のミディアムボディがオススメです。
オススメのペアリングは、
カシスの「ベリー系の風味」と「濃厚な甘み」に
寄り添うメニューが最高の相性を発揮します。
* 鴨のロースト(ベリーソース仕立て):
鴨肉のジューシーな脂と
カシスの甘酸っぱさが完璧に調和します。
* ローストビーフ:
赤ワインベースのカクテルなので、
お肉の旨味をしっかり引き立ててくれます。
* ブルーチーズやカマンベール:
チーズの塩気とクセが、
カーディナルの甘みと合わさることで
至高のマリアージュを生み出します。
* チョコレートブラウニーやベリーのタルト:
カクテル自体が
デザートのようなコクを持つため、
濃厚なスイーツとも相性抜群です。
名前の由来
カーディナル(Cardinal)という名前は、
キリスト教・カトリック教会における
組織の中で教皇に次ぐ高い地位にある役職の
「枢機卿(すうききょう)」が
公式な儀式の際などに身にまとう
「鮮やかな深紅色のケープ(法衣)」に
由来しています。
グラスに注がれた、
赤ワインとカシスが混ざり合った
深く美しいルビーレッドの色合いが、
まさにその高貴な深紅色を
連想させることから、
この名が付けられました。
誕生の歴史
1. 前身となる「キール」の誕生
1940年代、フランス・ブルゴーニュ地方の
ディジョン市で市長を務めていた
フェリックス・キール氏が、
地元の名産品である
辛口白ワイン(アリゴテ)と
カシスリキュールを組み合わせたカクテルを
考案しました。
これが大ヒットし、彼の名をとって
「キール」と呼ばれるようになります。
2. 「赤ワイン」への進化と定着
このキールが世界中に広まる中で、
「白ワインで作るなら、
同じワインである赤ワインで
作ってみたらどうだろう?」という
自然な発想からアレンジが生まれました。
つまり、フランス・ブルゴーニュの地場産業を
盛り上げるために生まれたキールが、
ワインの本場でさらなる進化を
遂げて生まれたのがこのカーディナルです。
カクテル言葉 『優しい嘘』
カシスの強い甘みによって、
赤ワイン本来の強い渋みや
アルコール感が上手に隠されている
(=心地よく騙される)ことから、
この言葉が連想されたと言われています。
また、
白ワインで作る「キール」のカクテル言葉が
『最高の出会い』であるのに対し、
赤ワインに変わることで「優しい嘘」という
少しミステリアスな言葉に変化する点も、
大人の恋愛やドラマを想起させる
魅力的なポイントです。
ちなみに、
お酒の席を彩る「誕生酒」としては、
5月4日や8月28日の誕生カクテルとしても
知られており、
その際の酒言葉は
「優雅でシンプルな個性的な人」と
されています。
カーディナルの赤ワインの深みと
カシスの甘酸っぱさが溶け合った味わいは、
まるで高級デザートのソースのような
気品と濃厚さを持っています。
まるで『大人のベリーソース』のよう。
ご自身の気分に合わせて、
ぜひこの素敵な1杯を
楽しんでみてくださいね♪
