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第3話 やめることで始まった、私の新しい日々

サムネイルの写真は、昨年10月にカナダの公園で撮った一枚です。

こんな風景の中を歩きながら、今の穏やかな日々を感じています。

何かを手に入れたから、人生が変わったわけではありません。
むしろ私は、たくさんのことをやめました。
比べること、世間体、そして無理をする自分を。

20代はソルトレイクの灰色の山のように、重く暗い日々でした。

アメリカ ソルトレイク近郊

20代の私は、元主人と共働きをしていました。
それでも生活は楽ではなく、いつもお金の心配をしていました。

周りでは、同じ年代の人たちが結婚を機に仕事を辞め、
きれいな式場で結婚式を挙げていました。
私も結婚しましたが、お金のために仕事を続ける選択をしました。

結婚式も、身の丈に合った形を選ぶべきだったと、今では思います。
でも当時の私は、
「普通」から外れることが怖くて、
人と比べては、足りないものばかりを数えていました。

「比べなければいい」と言うのは、簡単です。

でも当時の私は、
人と比べることをやめる方法を知りませんでした。

妊婦服や出産の病院を選ぶときも同じでした。
お金がない中で選んだ、ごく普通の選択。
それなのに、誰かと比べては、
自分の人生がどんどん小さく見えていきました。

その頃は、人と比べることの無意味さが分かっていなかったのだと思います。
比べるたびに、
私は自分の人生を否定していました。

離婚をして、世間のレールから外れたとき、
ようやく「世間体を気にするのをやめる」ことができました。
一人でがむしゃらに働く中で、
人と比べる余裕すら、少しずつなくなっていきました。

普通から外れたことで、
やっと身の丈に合った生活ができるようになりました。
お金があるフリ、余裕があるフリを、
ようやくやめることができたのです。

30代は、朝6時に家を出て、帰りは夜中。
今思えば、いわゆるブラックな働き方でした。
弱音を吐けず、
どうしても辛い夜は、家に帰る前に車を止め、
音楽を流しながら、誰にも見られない場所で泣いていました。

世間で言う「普通の生活」からは、
どんどん遠ざかっていきました。
でもその過酷な日々の中で、
私は「正解探しをやめる」ことを覚えました。

世間に合わせた正解。
人に合わせた正解。
どれも、私には合わなかったのです。

下ばかり見ていた20代。
一つ一つ脱ぎ捨て、執着を手放していった30代。
やめるたびに、私は少しずつ軽くなっていきました。


2025年10月 カナダ バンクーバー

そして今、
旅をしながら、朝焼けの中を歩く日々を過ごしています。

人生は、いつからでも変えられる。
それを、私自身の経験として残したくて、書いています。


この記事は、私の人生を振り返りながら書いている連載です。

離婚、貧困、母の借金、再婚、介護。
いろいろな出来事がありましたが、人生はいつからでも変えられると、今は思っています。

▶自己紹介はこちら

▶第4話
ひとりで全部背負うのを、やめた日




毎週火曜日に記事を出します。

感じたことがあれば、
そっと教えてください。

静かに続けます。

また、ここで。

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