「まさか自分が」――想定外の妊娠と向き合う
「子供ができる可能性はほぼない。」
そう思っていたので、2人で生きていく未来しか想像していませんでした。
一緒に暮らして7年。子供のいる生活に憧れがなかったわけではありません。
でも、それが現実になるとは思えず、次第に諦めるようになっていました。
けれど、ある日突然、その前提が覆ることになりました。
ママちゃんが妊娠したのです。
妊娠発覚――そのときの気持ち
検査薬が陽性を示したとき、驚きました。
でも、不思議と不安や戸惑いはなく、「どうしよう」ではなく、「育てよう」。
私たち2人とも、自然と同じ考えに至りました。
妊娠を意識していたわけではなく、準備もしていませんでした。
当時住んでいた家も、子供を迎えるには少し手狭でした。
それでも、「授かったのであれば、大切に育てよう」。
そう思えたので、その日から少しずつ準備を始めることにしました。
前向きな気持ちから、不安との向き合いへ
妊娠がわかってすぐの頃は、前向きな気持ちが大きかったように思います。
2人家族の未来から、家族が増える未来へ
そう考え、現実的な準備を進めていきました。
でも、時間が経つにつれて、理想と現実のギャップを感じることが増えていきました。
予想していなかった未来に対する不安、急に親になれるのかという焦り。
特に、ママちゃんはお腹の中で新しい命を育みながら、どんどん親になっていく。
それをそばで見ているうちに、「自分は本当にちゃんと親になれるのだろうか」と思うようになりました。
赤ちゃんが生まれる前に、すでに親になっているママちゃん。
一方で、自分にはまだ実感が持てず、「親」としての自覚が追いついていないような気がしていました。
乗り越えた先にあるもの
そんなふうに焦る日々もありましたが、今は気持ちが落ち着いています。
不安がゼロになったわけではありませんが、それでも「親になる準備は、少しずつできているのかもしれない」と思えるようになりました。
子供はできないと思ってた頃、ふとした時に「自分の子どもができなかったことをきっと死ぬ前に後悔するだろうな」と思っていました。
以前SNSで【死ぬ前に後悔する事はどんなこと】という内容をある人が投稿していて、それからは死ぬ前にどんなことを後悔するか意識して日々過ごしていました。
この子が私たちの元にきてくれたことは奇跡や神様からの贈り物と思っています。
不安に苛まれたり、焦りやうまくいかない事もこれからもっともっとあるでしょう。
けれども死ぬ前に後悔しないよう、与えられた奇跡を大切にしたいと思います。
今は心から、我が子に会いたいと思っています。
親としての自覚や責任は、これからさらに深まっていくのかもしれません。
でも、今の自分にできることをひとつずつ積み重ねながら、その日を迎えようと思います。
