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『観光にいがた』昭和30年代(1960年代)頃 新潟市 発行

【新潟の古書紹介】🧐


『観光にいがた』
昭和30年代(1960年代)頃
新潟市 発行

巻頭、新潟市長・渡辺浩太郎 挨拶文収録。


昭和の大合併を経て「人口32万5千・面積208㎢」となった新生・新潟市が、公式に編纂した貴重な観光PRパンフレット資料📖

【内容など解説】🧐
⚫︎ 本書は、高度経済成長期を迎えた新潟市が、名所旧跡だけでなく、近代都市へと躍進する自らの姿を広くアピールするために発行した公式冊子。
巻頭には当時の渡辺浩太郎市長の挨拶も寄せられており、行政が威信をかけて郷土の魅力を発信しようとした熱量がひしひしと伝わってくる。

⚫︎ このような「古冊子」をめくる最大の楽しみは、ページの中に閉じ込められた「かつての新潟」と「現在の姿」を頭の中で重ね合わせ、その変化に想いを馳せることにある。
例えば誌面にある「競馬場」、当時は中央区の関屋地区にあり、土日には家族連れで賑わっていた様子が描かれているが、現在は北区の豊栄地区へと移転。
また、昭和33年に落成したばかりの誇らしげな「新潟駅」の姿も、高架化されモダンに生まれ変わった現在の新潟駅を知る人にとっては、隔世の感がある見事な「歴史の断面」。


⚫︎ 掲載されている名所案内そのものだけでなく、時代の空気感が細部に宿っているのも魅力。
万代橋を走るレトロなボンネットバスやオート三輪、ネオンまたたく古町商店街の夜景など、モノクロや初期のカラー写真だからこそ伝わる独特の旅情がそこにはある。


⚫︎ 冊子の後半には、手描き風の温かみのある「佐渡・新潟案内イラストマップ」や、当時の「市推薦土産品」の紹介ページも収録。
おけさ煎餅や笹だんご等今も愛される定番から、当時のパッケージデザインの変遷まで垣間見ることができ、最後の1ページまで当時の旅気分を追体験できる構成。


📖 紙が語る「歴史の断面」——観光地の説明以上に、街の移り変わりや、当時の人々が誇りとした「新潟の最先端」がぎゅっと詰まった一冊。
今と昔を答え合わせするようにめくる、古冊子ならではの贅沢な時間がここにあるかと😌


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