見出し画像

『越後路 奥利根・庄内 ’63』📘昭和38年(1963年)発行日本観光旅館連盟新潟支部 発行

【新潟の古紙物紹介】🧐
『越後路 奥利根・庄内 ’63』📘
昭和38年(1963年)発行
日本観光旅館連盟新潟支部 発行

昭和38年、旅館連盟が旅人に手渡した越後・奥利根・庄内の総合観光案内冊子📖
「東京から1万円の旅(3泊4日)」「東京から1万5千円の旅(5泊6日)」という費用明細まで載る実用ガイドが、昭和の旅の空気をそのまま封じ込めている😌

【内容など解説】🧐
⚫︎ 本書の圧倒的な強みは「使える資料としての密度」にある。
春夏秋冬の観光地写真グラフ・民謡歌詞・おみやげ一覧(品名・販売駅・価格)・旅行費用概算・観光地宿泊施設一覧(旅館数・定員・宿泊料)・日本観光旅館連盟会員旅館リストまで、一冊で旅の計画から宿選びまで完結する設計。
昭和38年時点の新潟の旅行インフラを知る資料でもある。


⚫︎ 目次は春・夏・秋・冬の四季構成。加治川の桜・大河津分水・高田城趾・新潟遊園・彌彦神社・奥利根渓谷・笹ヶ峰牧場・浦浜海岸・小木海岸・笹川流れ・鵜渡海岸・清津峡・荒川峡・阿賀野川ライン・雪の妙高と守門岳・スキー場風景……越後全域がまるごと収められている。


⚫︎ 「越後・奥利根・庄内の民謡」ページには佐渡おけさ・相川音頭・温海小唄・庄内音頭・新潟三階節・小千谷甚句・岩室甚句などの歌詞が一覧で掲載。
旅先で口ずさめるようにという配慮が昭和の旅文化を伝える。


⚫︎ おみやげ一覧は信越線・越後線・弥彦線・羽越線・米坂線ごとに販売駅と品名・価格を表形式で整理。
「チューリップ球根」「笹団子」「三色だんご」「角だるま」「各種味噌」などが並び、当時の土産品の相場がそのまま記録されている。

⚫︎ 旅行費用プランは「東京から1万円の旅(3泊4日)」「東京から1万5千円の旅(5泊6日)」の二コースを路線図入りで提案。国鉄運賃・旅館宿泊料・食事代まで概算が記されており、昭和38年の旅の経済スケールを体感できる貴重な記録。


⚫︎ 巻末は「さようなら また、越後路へ」の見開きで締め括られ、佐渡・両津港のお別れ風景(テープを投げ合う見送りの人々)の青刷り写真が配されている。旅情を最後まで演出した編集センスが際立つ。


📖 紙が語る「歴史の断面」——昭和38年、越後への旅は国鉄に乗り、宿帳に名を書き、テープを投げて船を見送るものだった。
その一連の旅の物語を、この一冊は春から冬まで、民謡から宿代まで、余さず詰め込んでいる。
旅館連盟が旅人に手渡したこのガイドブックは、まだ旅が「非日常の体験」だった時代の、越後の自己紹介状である 😌

#カミログ新潟 #ぽんしゅ館クラフトマンシップ新潟本コーナー
#越後路 #奥利根 #庄内 #昭和38年 #日本観光旅館連盟 #新潟観光 #佐渡 #清津峡 #荒川峡 #笹川流れ #妙高 #昭和レトロ #旅行ガイド #民謡 #古紙物 #古書好き

いいなと思ったら応援しよう!