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『写真集 明治大正昭和 三条』📘ふるさとの想い出205昭和56年(1981年) 荒木常能 編著国書刊行会

【新潟の古書紹介】🧐

『写真集 明治大正昭和 三条』📘
ふるさとの想い出205
昭和56年(1981年) 荒木常能 編著
国書刊行会

灰緑の函・紺の布装丁——開けば、市日で賑わう二ノ町通りの大正風景から、雪に埋もれた表通り、空から見下ろした五十嵐川の蛇行まで、明治・大正・昭和の三条が一冊に凝縮されている📖
三条郷土史研究会会長・小松徳一氏の序文を巻頭に、地元の郷土史家が編んだ「ふるさとの想い出」シリーズ三条篇。


【内容など解説】🧐
⚫︎ 序文では「三条」という地名が紀伊国熊野修験者の支配地に由来するという伝承や、五十嵐川水運を軸に発展した鍛冶・金物・染物の三大産業の歩みが語られ、単なる写真集にとどまらない三条通史としての厚みを感じさせる。

⚫︎ 目次は「雪の三条」「町並みみなど」「東別院・入仏式」「四季の行事」「水害」「本成寺」「八幡宮とその周辺」「社寺・教会」「官公庁・公共施設」「学校・教育諸相」「銀行」「三条の産業」「川と橋」「川蒸気・鉄道」「自動車・バス」等、テーマごとに写真をまとめる構成。


以下、一部の章を紹介
⚫︎ 「町並みみなど」の章では、市日で賑わう二ノ町通り(大正中ごろ)の人力車と荷馬車が行き交う写真や、昭和7年頃に撮影された「空から見た三条」の航空写真2点を収録。五十嵐川と市街の蛇行がよくわかる一枚である。


⚫︎ 「三条の産業」の章では、川で染物を水洗いする職人の姿、竿に高々と乾された注染の生地、うす暗い鍛冶場でフイゴを操る鍛冶屋、三条織物株式会社の工場内で機を織る女工たちなど、鍛冶・染物・織物という三条の地場産業が写真で丁寧に記録されている。


⚫︎ 「川蒸気・鉄道」の章では、明治期に開業した川蒸気船と船着場の賑わい、五十嵐川鉄橋を渡る客車列車、大正〜昭和の三条駅・東三条駅の駅舎写真が並び、水運から鉄道へと移り変わる交通史をたどれる。


⚫︎ 「自動車・バス」の章には、大正12年の参宮自動車開通式で花電車のように飾られた自動車の写真があり、当時の熱狂ぶりが伝わる。


⚫︎ 「雪の三条」の章では、雁木の下を歩く人々や、屋根の雪下ろし、道の両側に積み上げられた雪の壁など、豪雪地帯としての三条の冬の暮らしが記録されている。


⚫︎ 巻末には「三条町全図及付近」「三条町全図」等の付録地図(新旧町名対照表付き)や、あとがき、三条の近現代史年表、収録写真一覧も収める。


本書は、鍛冶と染物と川の町・三条が、明治から昭和にかけてどう姿を変えていったかを、写真で丹念に追った一冊である😌

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