『新潟県庁舎記録写真集 県政とともに50年』📷昭和60年6月1日発行新潟県 監修/新潟県広報協議会 編集・制作
【新潟の古書紹介】🧐
『新潟県庁舎記録写真集 県政とともに50年』📷
昭和60年6月1日発行
新潟県 監修/新潟県広報協議会 編集・制作
紺色の布表紙に金文字で「県政とともに50年」——開けば、昭和7年竣工の旧県庁舎本館が、解体を目前にした在りし日の姿で静かに佇む📖
新潟市新光町への新庁舎移転に伴い解体されることになった旧本館の雄姿を惜しむ県民の声に応え、県広報協議会が編んだ記録写真集。

【内容など解説】🧐
⚫︎ 巻頭は当時の君健男知事による揮毫「発刊にあたって」。
昭和7年5月の竣工から半世紀にわたり県政の歴史を見つめてきたこと、昭和39年の新潟地震にも耐えたものの老朽化が進んだこと、そして新光町の新庁舎へバトンタッチする経緯が、知事自身の言葉で記されている。

⚫︎ 「県庁舎50年のあゆみ」は昭和7年から60年までを網羅した詳細年表。
竣工・電鉄開通といった庁舎そのものの沿革だけでなく、新潟大火、新潟地震、上越新幹線開通、県木・県花・県鳥の制定など、県政と時代の出来事が並走して記録されている。

⚫︎ 「県庁舎(本館)平面図」は竣工時(昭和7年5月)と昭和60年現在の1F〜4Fを対比掲載。
議場・知事室・記者室といった部屋割りの変遷が図面から読み取れ、庁舎が半世紀の間にどう使われ続けたかを物語る資料性の高い頁。

⚫︎ 空撮による県庁全景。
右から本館・分館・第二分館と連なる庁舎群と、周囲にひしめく新潟市街地の家並みが一望でき、当時の都市景観の記録としても貴重。

⚫︎ 車庫・警備員室・入札室・食堂・理容室・生活協同組合売店など、庁舎の「働く場」としての日常風景も丹念に収録。
テーブルクロスの掛かった食堂や雑貨が並ぶ売店の写真には、そこで働いていた職員たちの生活の気配が宿る。


⚫︎ 中央階段・ステンドグラス・装飾レリーフなど、本館の建築意匠を捉えた頁も見応えがある。
大理石の 階段、幾何学模様のステンドグラス、柱頭の唐草装飾——昭和初期の官庁建築が持っていた装飾性の高さが写真から伝わる。

📖 紙が語る「県政の殿堂」——昭和60年、半世紀にわたり県政を見つめ続けた庁舎は、その姿を写真集に残して解体された。
行政の中枢という立場から見た新潟の50年。
この一冊は、県庁舎という建物そのものへの県民の愛惜を形にした記念碑である😌
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