15年モノのティンバーランド。一度オイルバケッタにした相棒を、さらに「渋艶ワークブーツ」へ深化させた話
こんにちは、Yutoです。
大学時代に手に入れ、かれこれ15年の付き合いになるティンバーランドのイエローブーツ。社会人になり、服装の趣味が変わったことや、ヌバック特有の汚れが目立ってきたことで、一時期は出番を失い下駄箱の奥で眠らせてしまっていました。
しかし、手を入れてアップデートを重ねることで、この相棒は今の自分に馴染む極上の一足へと進化を遂げました。
今回は、15年モノのブーツが「Ver.3.0」へと生まれ変わるまでのストーリーをお届けします。
【5〜6年前の決断】処分するには勿体ない。「Ver.2.0」への挑戦
5〜6年前のことです。下駄箱に眠っていたイエローブーツを見て、ふと考えました。
確かにヌバック独特の汚れは目立っていましたが、15年共に歩んできた革自体の状態はすこぶる良かったのです。
「このまま処分してしまうのは勿体ない。今の自分に合う靴に生まれ変わらせることはできないだろうか?」
試みたのが「オイルバケッタ加工」でした。あえてヌバックの起毛感を潰し、オイルをじっくり染み込ませてスムースレザー調にする加工です。
この挑戦は見事に成功し、鮮やかなイエローは渋いブラウンのワークブーツへと変貌を遂げました。こうして第一線に返り咲いたのが、私のブーツの「Ver.2.0」です。

【Ver.3.0へのステップ】ヴィンテージ・ダナーの艶を目指し、サフィール「ボルドー」で磨き上げる
オイルバケッタ化からさらに5〜6年、ガシガシと履き込んでいく中で、次なる進化のタイミングが訪れました。
今回目指したのは、90年代のヴィンテージ・ダナーライトのような、オイルが深く馴染んだ無骨で上品なあの佇まいです。現状のマットなブラウンから、さらに奥行きのある表情と光沢を引き出すためのメンテナンスを開始しました。
そこで投入したのが、お馴染みの『サフィール ビーズワックスファインクリーム(08 ボルドー)』です。
元のブラウンにボルドーを全体的に足してあげることで、深みのあるグラデーションが誕生しました。カサつきが気になっていたつま先も、念入りなブラッシングによって、光を綺麗に面で捉える美しい底艶を纏ってくれました。
純正紐がもたらした、ティンバーのDNAとエイジングの融合
仕上げに、あえてティンバーランド純正の「タスランレース」を再び通してみました。
ベースの革がボルドーを帯びた深いブラウンに育っているからこそ、純正紐の黄色が最高の差し色として映えます。ブランド本来のアイデンティティと、15年という歳月が作った唯一無二のエイジングが完璧に融合し、「Ver.3.0」が完成しました。

ブーツの手入れは、やっぱり最高に楽しい
久しぶりにじっくりと靴と向き合いましたが、ブーツの手入れはやっぱり最高に楽しいですね。
ライフステージや自分の好みの変化に合わせて、手を入れてアップデートしながら一生モノにしていく。これこそが、ワークブーツと長く付き合う醍醐味だと改めて実感しています。
皆さんの下駄箱にも、まだ諦めたくない「思い出の相棒」は眠っていませんか?少し手をかけてあげるだけで、また一緒に歩き出せる特別な一足に化けるかもしれません。
