ウォーシュFRB議長 vs 債券自警団
連載の趣旨:機関投資家(現役ファンドマネージャー)による米国株・金融市場の分析。短期投資・長期投資問わず、投資判断に欠かせない情報を提供する。
ウォーシュFRB議長は債券自警団に叩かれました。
自身2回目のFOMC:インフレ率がFRB目標の2%を大きく上回っている中、FOMCは9対3の賛成多数で政策金利を3.50-3.75%に据え置くことを決定した。反対したのは、ハマック、カシュカリ、ローガン、いずれも連銀総裁である。(誰が反対したかは覚えておく必要がある)
ここで一旦、ウォーシュFRB議長のデビュー戦、前回のFOMCを振り返ってみましょう。
ウォーシュFRB議長のスタンス:FOMC声明文のワード数は、パウエル前FRB議長の300超から130程度にまで圧縮され、「インフレ安定」を一大責務のような言い回しで強調していた。インフレ目標に対しては、"will deliver" と「結果の約束」をして声明文を締めていた。さらには記者会見でもインフレ安定の使命を強調していた。

このウォーシュFRB議長のインフレ安定に対する "強硬な" 姿勢は今回も変わりありません。
インフレに対する姿勢:ウォーシュFRB議長は今回のFOMC記者会見でこんな発言をした。「FOMCは物価安定の実現に向けて引き続き断固たる姿勢を維持する」「目標はただひとつ2%だ」。そして何より、今回の声明文もまた、力強い一文で締めくくられている。

しかし残念ながら、タカ派的な発言をしながら行動に移さないことは、FRBの信頼性を損ない債券自警団を怒らせることに繋がります。
債券自警団:ウォーシュFRB議長の記者会見終了後、短期金利は急落し長期金利は急騰した(チャート参照)。タカ派な強硬姿勢を示しながら行動には移さないというウォーシュFRB議長の選択は、市場には受け入れてもらえなかった。

背景説明はこれくらいにして、投資家にとって重要なポイントを考察していきましょう。
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