「台湾」について
高市首相による台湾有事発言が喧しい今日このごろです。
ここらあたりで、私も含め日本人の多くは、台湾に関する近現代史の知識をきちんと整理しておいたほうがイイかなと思います。
特に、台湾と中華人民共和国との関係や、台湾と日本との関係のところです。
まず、台湾と日本との関係です。日清戦争の結果、下関条約によって台湾は、当時中国大陸を支配していた清朝(漢民族ではなく満州族の王朝)から日本に割譲されました。1895年(明治28年)のことです。
そして、先の大戦で日本が降伏した1945年(あるいはサンフランシスコ条約締結の1952年)までの間は、台湾は日本が統治していました。つまり、その約50年間、台湾は日本だったのです。
日本の敗戦によって、台湾は独立するわけですが、それはあくまでも【日本からの独立】であって、【毛沢東が率いる中国共産党から独立したわけではありません。】←ココ重要。
つまり、中国共産党政府が台湾を支配したことはかつて一度もないわけです。
そうすると、中国共産党政府が主張している「台湾は中国の固有の領土であり、中国は一つなのだ」というのは、何を根拠に言っているのでしょうか?同じ「漢民族」だから?
しかし、「民族が同じだ」ということは、「国が一つでなければならない」という理由にはなりません。もし、その主張が通るのなら、ヨーロッパにおいては、スウェーデン人とドイツ人は同じゲルマン民族ですから、「スウェーデンとドイツは同じ国だ」という理屈が通るはずです。こんな事を言う人は世界中を見てもいないでしょう。
整理すると、台湾が独立できたのは、先の大戦において日本が敗れたからです。その時の状況としては、蒋介石率いる「中華民国」が連合国側として認められて、国連の常任理事国にもなっていたわけです。つまり、「日本が負けることによって独立が認められたのは、中華民国であって、中華人民共和国ではない」ということです。
蒋介石が率いる台湾が独立した4年後(1949年)に、漢民族同士の内戦で勝った共産党の毛沢東が、蒋介石軍を台湾に追いやることによって、国が二つに割れたということであって、歴史的に見れば、「中華民国が、中華人民共和国によって国土を奪われた」というのが正統な歴史です。
中華民国は、中華人民共和国に国土を取られたのですから、中華人民共和国が「自分たちのものを返せ」と言えるようなものではないのです。
中華民国が、中華人民共和国(中国共産党)に、国の大部分を取られて、台湾で我慢しているわけです。我慢している最後の拠り所をも、中国共産党は「返せ」と言うとるわけです。
したがって、台湾に関する問題は、中華人民共和国(中国共産党政府)の「内政問題ではない」と言えるのではないでしょうか。私はそう思います。
日本の大手マスコミは、「ホントに日本国のマスコミなの?どこぞの国の支局なんじゃないの?」と思わざるを得ないところが少なくないので、こうした歴史を知らずに、日本の大手マスコミの言論を鵜呑みにすると、コロッと騙されてしまいます。
